プロに教わるデッドニング講習⑩-1

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フロアデッドニングのやり方・制振材の貼り方（運転席編）

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フロアデッドニング方法をプロに教わる・実践編がスタート。制振材を貼るフロア鉄板は、天井よりも凹凸が大きい。車の床の形状は車種ごとに違うものの「出っ張りをかわしてうまく貼る」やり方は、他車種でも大いに参考になる。

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  「フロアデッドニングの材料（部材）はどれを使う？」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  それでは実際にフロアデッドニングのやり方を解説していきましょう。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  なお、フロアをデッドニングするためにはフロアカーペットをめくらないといけません。

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  ということはシートも外さないといけません。

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  そのあたりの内装のバラし方は車種によって異なるので、ここでは省略します。

※フロアのめくり方をイチから勉強したい人は、「車のシート（イス）の外し方。まずは前席の取り外し」からの連載を参照。

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  今回のモデル車はスイフト。シートを外してフロアカーペットをめくると、フロア鉄板の形状はこのようになっています。


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  フロア鉄板は、天井よりも凹凸が激しいように見えますね…。

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  まあ実際、天井よりフロアデッドニングのほうが大変ですね。

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  やっぱりね。
  見た目の通り。

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  まずは、パーツクリーナー等を使って、フロアの鉄板の油分を取ります。


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  ウエスにクリーナーを吹いて、ゴシゴシ床掃除です。手をケガしないように手袋をしましょう。


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  さて、制振材の貼り方について。

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  フロアデッドニングは大きい制振材を使いますが、それにしてもバーンっと1枚貼りできるようなケースはなかなか少ないです。

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  ……とはいえ、運転席と助手席の足元だけならバーンっと貼れそうにも見えますけど？

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  シートサイズだけで見るとピッタリぐらいに見えるかも知れませんが……


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  しかし、今回のスイフトの運転席足元も、中央付近に出っ張り（柱・リブ）があります。そのままベターっと一枚貼りしたら、浮いてしまう部分が出てきます。

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  むー。

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  ということで、やはり制振材をカットして使っていくしかない。


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  まずは、出っ張っている柱部分を回避して、このように貼ります。


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  足元に貼る制振材は、できるだけフロント側の奥まで貼りましょう

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  そして制振材を圧着させます。


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  佐伯研究員はドアデッドニングも天井もずっとローラーを使ってきていますが、フロアとなると、いよいよローラーがないと厳しそう。

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  そうですね～。
  ヘラだけでは大変だと思います。

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  ローラーを使って、鉄板の形状が浮き彫りになるくらい圧着させましょう。

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  柱を挟んだ反対側の制振材も、切り出して貼ります。


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  端まで足りなければ、制振材を細く切り出して、貼り足します。


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  そして、真ん中の空白を埋めれば……


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  運転席足元に、制振材が貼れました～！

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  いや、まだですけど？

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  あれ…？

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  最初にかわした柱の出っ張り部分も、幅を合わせて制振材を切り出して貼ります。


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  あ～、けっきょく貼るのか柱にも。

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  一枚でベタ貼りすると浮いてしまうので、分けただけですね。

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  なるほど。
  柱も包むように貼り終えました。


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  それから、床の面だけでなく、フレームの側面などにも細長く切った制振材を貼っていきます。


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  フロアデッドニングは……思っていたイメージより、かなりチマチマした作業になりそうな予感がしてきました。

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  樹脂パーツ（カバーのようなもの）が付いている部分も、いったん外して、ウラの鉄板に制振材を貼ります。


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  運転席まわりのフロアデッドニングができたところ。


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  これはなかなか材料費のかかりそうな技です。