ウーファー導入ガイド╱第11回

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ツイーターとサブウーファーを、純正配線「無加工」で増設できる小技

ツィーターとサブウーファーの両方を、純正配線を加工（切ったり分岐したり）しないで、比較的ラクに増設する方法。小技ながら、施工の効果はかなり大きい。

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  「サブウーファーはリアスピーカーの配線を分岐して付けたらダメなの？」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  前回は、サブウーファーを付けるときには「（基本的には）フロントスピーカーの配線を分岐させる」ものだと言いました。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  ふむ。

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  しかし、あえて「リアスピーカーの配線を分岐させる」小技も紹介しておきます。

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  なぜ、わざわざそんなことするの？

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  サブウーファー単体の増設なら、それをやるメリットは薄いのですが、中には、ツイーターとサブウーファーを両方付けたい場合があると思うんですよ。

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  ほう。

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  例えば純正では、ドアスピーカーだけしか付いていない車のケース。


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  そういう場合は、高音域も出し切れてないってことになりますね。

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  その状況だとすると、「サブウーファーだけを足す」よりも「ツイーターとサブウーファーの両方を足す」ほうが音質アップとして効果的です。

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  なるほど。……でも、だとしても両方ともフロントスピーカーラインから分岐で取ればいいのでは？

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  この場面で意外と使えるのが、ビートソニックのBH8なんですよ。



Amazonでも販売されているビートソニック・BH8

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  この連載で紹介したサブウーファー取り付け方法（※）では、このBH8を使って、純正スピーカーケーブルを加工することなく分岐させました。

  ※「サブウーファー取り付け方法②╱純正ナビとの配線接続」参照。


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  そしてフロントスピーカー出力を、サブウーファー用に使ったのですが……実はBH8自体は、同時にリアスピーカーラインも取り出ししている状態なんです。

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  サブウーファー取り付けでは、使わなかったんですね。

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  そうです。
  サブウーファーだけを付けるなら、使わない配線です。

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  ふむふむ。

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  しかし、ツイーターとサブウーファーを同時に後付けしたい場合には、これを両方使えばいいんですよ。

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  おお。

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  ただ、その場合は、フロントスピーカーラインにはフロントツイーターをつなぐことになります。

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  BH8の配線色でいうと、白とかグレーの線がフロントスピーカー信号です。

この配線がフロントスピーカー出力


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  このときに残った緑や紫の配線が、リアスピーカー出力。こちらをサブウーファー用に使えばいいのです。

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  ようするにBH8は、2系統出力だったのか～。

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  それを両方とも生かせば、純正配線を加工（切ったり分岐したり）することなく、ツイーターとサブウーファーの両方が後付けできるのです。

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  ナルホド。

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  この場合は、ツイーター用にフロントを使うので、あえてリアにサブウーファーをつなぐことになりますね。

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  これは覚えておいて損のないやり方かも。

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  ただし、ツイーターの増設には注意点もあります。

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  ここでの注意点。ツイーターはサブウーファーとは違って、単に分岐で接続するだけではNGです。

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  むむ。
  それはなぜ？

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  フロントスピーカーラインには、高音域から低音域までの全部の音域の信号が入っています。しかし、ツイーターはあくまでも高音専用。低い帯域の信号が流れると、壊れてしまいます。



ツイーターの配線は、何も考えずにダイレクトにつないではいけない。

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  ツイーターに低音が流れると壊れる…。

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  つまり、この場合は、必ずネットワークを付けないといけません。

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  あー。
  以前に教わった、パッシブネットワークですね～。

✔ パッシブネットワークは、高音と、中低音を分けるための部品。

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※詳しくは、「パッシブネットワークとは？」参照。

あるいは、ネットワークが付いたタイプのツイーターを使うのが前提ですね



✔ 純正ドアスピーカーに対して、単体で増設が可能なように設計されたツイーターもある。

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✔ 「ハイパスフィルター付き」などと書いてあるタイプなら大丈夫。

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  しかし、全てのツイーターがネットワーク（ハイパスフィルター）付きなわけではない、という点は注意です。

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  そのあたりの知識を元に、うまく製品を組み合わせると、配線無加工でもけっこうなオーディオシステムが組めますね。