スピーカー交換╱第5回

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パッシブネットワークとは？

これ（↑）がパッシブネットワーク。セパレート型スピーカーの付属品だ。このパッシブネットワークとは何か。どんな役割があるのか。知らずに付けても問題ないが、知っておくと「なるほど」な話。

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  さーて！
  前回の話で、バッフルボードも用意できたし……

  ※前回記事は、「バッフルボード（インナーバッフル）とは？」

  ●レポーター：イルミちゃん

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  そろそろ実際に、スピーカー取り付け実践編に入りますか。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  ……って、アレ、まだなんか入ってるぞ。

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  ああ。

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  スピーカーの箱の中に、ヘンな黒い箱が入ってましたけど、これはなに？


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  パッシブネットワークですね。

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  パッシブ？
  （オーディオも専門用語が多いなぁ）

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  高音と、中低音を分けるための部品ですね。中身はコイルとコンデンサーです。

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  ……なんの話をしているのか、サッパリなんですけど。

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  アンプ（※）から流れてくる音の信号には、高音・中音・低音まで全部入っています。

  ※外部アンプを付けていない場合は、ナビの内蔵アンプ。

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  フムフム。

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  しかし前にも言った通り、ツイーターは高音専用のスピーカーで、低い音は鳴らせないのですよ。


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  無理にツイーターで低音を鳴らそうとすると、壊れてしまいます。

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  えーーっ!?

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  そこで、ツイーターには高音以外の周波数帯が行かないように、スピーカーより手前で音を分けているのです。

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  それが、この箱（パッシブネットワーク）か〜！

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  そういうことです。



✔ パッシブネットワークは、通常ドアスピーカーの裏付近に設置するが、30プリウス（↑）のようにツイーター側に設置する例もある。

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※これは純正スピーカー回路にもよる。詳しくは「車のスピーカー交換方法」参照。

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  この部品があることで、ツイーター用の高音と、ミッドレンジ用の中音〜低音に分かれるんです。

✔ アンプとスピーカーの間で、周波数帯を切り分けるものをパッシブネットワークと呼ぶ。

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  ツイーターとミッドレンジが別体の、セパレートタイプのスピーカーを買った場合には、パッシブネットワークが付いてきます。

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  なるほどね。

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  初心者の方は、特に何も悩まずに、スピーカーの付属品をそのまま使えばOKです。

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  ……ということは、コレをそのまま使わないケースもあるの？

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  より本格的なオーディオシステムだと、プロセッサーを使うなど、いろいろな手法があります。でも、もっと莫大なお金のかかるシステムの話になります。

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  ハイ。
  ここでは省略します。

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  ところで、パッシブネットワークで音を分けたあと、中音と低音は全部ドアスピーカー（ミッドレンジ）に流れていくって言いましたよね。

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  そうなりますね。今回はフロントスピーカーの交換だけ（ツイーター＆ミッドレンジ）ですので。

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  でも、サブウーファー無しで、中音域だけでなく低音域も出せるの？

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  ある程度までは出ますよ。

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  ある程度って、どのくらい？

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  どこまで出るかは、フロントスピーカー（ミッドレンジ）次第ですね。

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  フム。

大きめのフロントスピーカーをドアに入れたい理由の一つが、大きい方が低い音まで出せるからです



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  そっか。それで、16センチや17センチが付けられるバッフルボードが多いのか。

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  しかし、だからといって「フロントスピーカーは、大きいサイズを入れればいい」とはなりません。

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  あれ？

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  確かに、同じスピーカーなら大きいサイズのほうが低音域まで再生できますが、スピーカーの個性はいろいろです。

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  フムフム。

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  17センチのスピーカーじゃないと嫌だ、というふうにこだわるよりも、実際にそのスピーカーの音を聴いて選ぶのがオススメです。

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  結果的に16センチ、13センチのフロントスピーカーのほうが自分好みの音が出せるケースも……？

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  もちろん、そういうことはあり得ます。好みもあるし、聴く音楽によってもベストは変わります。