ウーファー導入ガイド╱第1回

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チューンナップウーファーとは？ サブウーファーとの違いは？

初心者向けのウーファー導入ガイドがスタート。まずはウーファーの基礎知識として、チューンナップウーファーとサブウーファーの違いから。自分に合っているのはどっちだろう？

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  カーオーディオの取り付けを、初心者向きに解説するシリーズです。

  ●レポーター：イルミちゃん

これまでのカーオーディオ入門シリーズ

スピーカー交換編	車の「スピーカー交換」入門
アンプ導入編	パワーアンプ（外部アンプ）とは？ 追加する効果、必要性は？

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  今日からは、チューンナップウーファーについて解説していきます。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  そういえば、私は前から疑問に思っていたことがあるんですよ。

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  ほう。
  なんでしょうか？

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  チューンナップウーファーって、サブウーファーとどう違うのでしょうか？ 違いがよく分かりません。

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  あ～、それね。

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  チューンナップっていう位だから、普通のサブウーファーより馬力はありそうだけど。

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  ……え？

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  600馬力でガンガン低音を鳴らせる、みたいな。

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  どっちかっていうと、ガンガン低音を鳴らせるのは単体のサブウーファーのほうですね。

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  え？？？
  だったらなにが「チューンナップ」なのッ!!

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  え～っと、ひとことで言えば「チューンナップウーファーはアンプを内蔵したサブウーファー」のことなんです。

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  それなら「アンプ付きサブウーファー」と言えばいいのでは？

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  ……私に言われても。

✔ チューンナップウーファーは「パワードサブウーファー」、単体のサブウーファーは「ユニットサブウーファー」などとも言われる。

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✔ メーカーによって呼び名は若干違うが、「アンプ付き」と「単体」という意味では同じ。

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  普通の（単体の）サブウーファーだとすれば、大きなスピーカーだけの状態です。


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  このサブウーファーを鳴らすためには、別途パワーアンプが必要です。

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  そういえば、アンプのチャンネルを勉強したときに、サブウーファーにつなぐ話も出てきましたね。



✔「アンプのチャンネルとは？〈アンプの選び方〉入門」参照。

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  やり方はいろいろですが、4チャンネルのアンプを買って、フロントスピーカーに2チャンネルを使い、余った2チャンネルをサブウーファーに割り当てるとか……。

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  フムフム。

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  あるいは、サブウーファー専用のモノラルランプ（1チャンネルアンプ）を使うのもよくある方法です。

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  いずれにしても、アンプは買わないといけない。

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  単体のサブウーファーの場合は、そういうことになりますね。

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  チューンナップウーファーなら、アンプを買わなくていいんだ。

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  そういうことですね。最初からウーファー用のアンプを内蔵しているので、アンプのことは考えなくていいのです。


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  この箱の中に、サブウーファーもアンプも入っているってことか～。

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  アンプを内蔵しているチューンナップウーファーのほうが、取り付けもカンタンというメリットもあります。

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  アンプ取り付けの手間が減る！

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  それもあるし、もっと大きな違いがありますよ。

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  ……と言うと？

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  単体のサブウーファーは、ボックス（ウーファーボックス）も作らないといけませんから、その製作費用もかかりますよね。

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  なんと！

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  サブウーファーは、ウーファー単体では鳴らせないので。


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  オーディオプロショップで、ボックスを作ってもらわないといけない！

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  そうなんです。

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  ウーファーボックスはワンオフ製作だから、高くつきそう～。中には自作でやる強者もいますけど。

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  カーデンの場合で、だいたい3万円～4万円くらいから、ですね。

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  それが工賃で、ウーファー代は別にかかるしなァ…。

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  サブウーファー自体は、安いモノなら2万円前後からありますが。

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  安いサブウーファーだと、むしろ箱代のほうがかかるってことか。

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  そういう面はありますね。

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  そう考えると、トータル金額はけっこうかかりますね。

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  低価格モデルのサブウーファーとアンプを組み合わせても、トータルでは最低5～6万円位はかかってくることが多いと思います。

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  ……ぐは。

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  それに対してチューンナップウーファーは、それだけ買えば済みますからね。

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  ……でもアンプ付きってことは、チューンナップウーファー自体が高いのでは？

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  値段はモノによるとはいえ、例えば定番国産メーカーのカロッツェリアで、コンパクトなモデルを選べば実売1万円台でも買えます。



Amazonでも販売されているカロッツェリア・TS-WX130DA

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  そうなの？
  有名メーカー製でも安いっ。

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  しかも、このモデルはコンパクトだから、シート下にも収まるんですよ。それで例として挙げたんです。

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  え？ サブウーファーって、ラゲッジにどーんって置くのかと思ったけど……

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  コンパクトなチューンナップウーファーなら、シート下に置ける場合もありますよ（↓）


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  そういえばアンプの設置場所としても、シート下が人気あるって話でしたね。

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  そうなんですよ。「ラゲッジは荷物を載せるから、つぶしたくない」というお客さんが多いので。

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  今どきは実用性重視の時代ですね。

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  いっぽう単体のサブウーファーを組むとしたら、基本的にはもっと場所を取ります。

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  シート下に収まる、ワンオフボックスってわけにはいかないの!?

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  まあ、今は薄型のサブウーファーもありますが、シート下は狭いので、なかなか十分な容量のボックスを作るのは難しいです。

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  となると、費用の面でも、スペースの面でもチューンナップウーファー有利の展開か。

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  そうなりますね。

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  ……しかし、話がウマ過ぎるな。
  何かウラがありそうだ。

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  チューンナップウーファーには、メリットばかりのように聞こえますが……？ 回し者ですね？

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  そんなことはないです。

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  では、単体のサブウーファーのほうが優れている点は？

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  音圧も、音質も、基本的には単体のサブウーファーのほうが上ですので。

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  ほほう。

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  基本的にスピーカーは、サイズが大きいほど低い音（下のほうの周波数）まで出せます。

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  それは前に教わりましたね。だからこそツイーターは小さくて、サブウーファーは大きい。

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  そうです。フロント（ドア）スピーカーのサイズでは鳴らせない低域を補うのが、〈サブ〉ウーファーの目的ですので……


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  そういう意味では、大きなサイズの単体サブウーファーを使って、しっかりボックスを組んで、低域まで鳴らしきるのがベストです。

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  より低い音まで出せるんだ。

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  ハイ。低域までしっかり出せるシステムを組んだほうが、音楽の雰囲気も変わりますから、音質面でも有利です。

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  なるほど。

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  対してチューンナップウーファーは基本的にはコンパクトなボディが多く、そこにサブウーファーとアンプの両方を収めていますから不利なんです。

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  当然、そうなりますね。

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  だからオーディオコンテストに出るような車作りをしている人だと、チューンナップウーファーを使う人はあまりいません。

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  そういうことか～。

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  でも「今よりもう少し低音（低域）がほしいけど、そんなに予算はかけたくない」という人には、チューンナップウーファーのほうがいいでしょうね。

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  ボックスを作らなくていいなら、DIYでも取り付けできるメリットもある♪

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  チューンナップウーファーの取り付け方法は、次回以降で解説していきましょう。