ウーファー導入ガイド

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車のシート下あるいは中に、サブウーファーを隠す方法

サブウーファーを車のシートの下に設置したい。しかしシート下に隙間がない。そんな場合はシートの中（内部のスペース）に隠すやり方もある。これはアンプの設置などにも応用できるので、わかっておくと役に立つ。

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  サブウーファー（チューンナップウーファー）の取り付け方法は以前に解説しましたが、今日はその補足情報です。

  ●レポーター：イルミちゃん

✔ 「サブウーファー取り付け方法①╱まずは車内の設置場所を決める」参照。

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  最近はオーディオを組むにあたって荷物が積みにくくなるのを嫌がる人が多いので、サブウーファーなどもシート下に設置できるタイプが人気なんですが……

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  フムフム。

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  アルファードやヴェルファイアのように、シートの下に隙間がない車種もあります。

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  ああ、そういえばそうですね。塞がっている。

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  こういうシート形状だと、通常はサブウーファーの置き方はかなり制限されてきます。

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  シート背面にまわれば、このように置くことはできそうですが……


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  シートレールにかぶってしまったりします。

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  もうちょっと奥に入れたいけど、入らないし、後席の人にもジャマかなぁ。

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  そんな場合は、シートの中にサブウーファーを設置する方法もありますよ。

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  シートの中？

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  一見するとシート下まで塞がっているように見えても、内部にはスペースがありますので。

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  そうなんだ。
  中には空間があるんですね。

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  ただ、シートを外しかけて浮かせる必要があります。

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  ふむ。
  手間はかかりそう。

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  とはいえ普通のシートの車でも、配線をキレイに通すために、いったんシートを外したほうがいいケースもありますので、サブウーファーやアンプの設置でシートを外すのは普通のことです。

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  シートの外し方・浮かし方は、覚えておいて損はないよってわけね。

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  そうですね。30アルファードを例に、サブウーファーの隠し方を解説しましょう。これは小型のアンプの設置などでも役立つ手法です。

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  ここでは30アルファードを例に、助手席シートの外し方というか、浮かし方を解説していきます。

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  まず、ステップを外すためにキックパネルを外します。



奥にネジがあるので先に外してから引っ張る。

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  続いてステップを外します。



工具は使わず、手で上方向に引っ張って外す。

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  次に助手席シートの後ろ側です。このカバー（↓）を取り外したいんですが……


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  これを外すためには、後席のステップも先に外しておかないと当たってしまいます。


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  ステップを外せば、シート背面のカバーも引っ張って外せます。


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  カバーを外してフロアマットをめくると、シート（助手席）を固定しているネジが出てきます。


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  ネジは左右に2本あります。



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  これで、シートの後ろ側の固定は取れる。

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  次に助手席シートの前側。このようなフタ（↓）が付いていて、ネジが隠されています。


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  このフタは、マイナスドライバーのような細い工具の先に、傷付き防止のビニールテープなどを巻いて、こじって浮かせます。

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  そしてシートのネジを外す。反対側のネジも同じです。


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  前後合計4本のネジを外せばシートを浮かすことができますが、配線を抜かないと引っ張ってしまうので注意。

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  パワーシートの配線だ。

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  それだけじゃなくて、エアバッグの配線もつながっていますよ。



30アルファードの助手席シートの例。

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  そっか。
  2本あるのか。

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  エアバッグの配線は、基本的にはバッテリーのマイナスターミナルを外した状態で抜くほうがいいです。何かあったときに、車両側がエラーを出す可能性があるので。

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  そうなんだ…。

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  とはいえ、作業に入る前からバッテリーのマイナスを外していると、パワーシートも動かなくなるので、シートの取り外しに支障が出ます。

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  ネジを取るときに、パワーシートを前後に動かしたりしますからねぇ。

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  そうなんです。シートのネジを全部外すところまでやってから、バッテリーのマイナスを外しましょう。

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  なるほど。

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  ちなみに、バッテリーのマイナス端子を外すのがイヤだ、という人は、配線を床に固定している配線留めのクリップを浮かせれば……


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  このように、配線のコネクターを抜かなくても、ある程度の角度まではシートを浮かせることが可能です。


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  おお！ 外さなくてもいけるなら、こっちのやり方のほうがいいのでは？

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  ただ、配線を引っ張ってしまうとマズイので、シートの背もたれを限界まで倒して、リアシートに当てておくなどの方策を取らないとダメです。

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  2人いて誰かがシートを支えてくれるような状況でもないと、作業性は悪いかな…。

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  通常はやはり、バッテリーのマイナスを外して、エアバッグ配線のコネクターも抜くほうがいいとは思います。


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  このあたりは状況に応じて、どっちがいいのか判断しましょう。

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  ここまでの作業で、シートを後ろに倒すと、シート下の空間にアクセスできるようになりました。

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  シートの下は、エアコンのダクトなどが通っているので平面ではありませんが、小型のサブウーファーやアンプを設置する位のスペースはあります。

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  凹凸のせいで、ウーファーやアンプがナナメになったりするのは仕方ないか。

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  平らに設置するためには「板を先に設置する」などの工夫が必要です。お客さんの車に施工するときは、そんな処理をしたりしますよ。

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  この場所って、とりあえず設置後、シートを戻したらサブウーファーが潰れたり……なんて事故は起こらない？

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  そこはもちろん、シートを戻すときに接触しないかよく確認しないとダメです。

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  ですよね。完全に固定してしまう前にチェックしておかないと。

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  今回の30アルファードの助手席シートの例（↓）ですが、このようにサブウーファーを設置すると、シート底面の樹脂の仕切りみたいな部分に干渉しました。

NGパターン


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  一見すると問題なさそうに見えるけど、ダメなのね。

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  そこで、横向きにしたら、干渉をかわせました（↓）


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  このあたりは、設置するサブウーファー（チューンナップウーファー）のサイズや形状にもよるので、よくよく確認しましょう。

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  上からかぶさってくる、シート底面の状況もよく見てね。

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  というわけで、真っ直ぐは置けないけど、完全に隠せるし、ジャマにもならないサブウーファーの設置方法です。

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  シート下に空間がないアルファードやヴェルファイアのような車でも、この手を検討する余地はありますよ。