ツイーター導入ガイド╱第6回

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リア（後部座席）ツイーターを増設する位置と配線方法

リアツイーターの配線方法と、取り付ける位置について、オーディオプロショップに聞く。「リア（後部座席）にもよく人を乗せるので、後席の音質を重視したい」人向け。

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  「リア（後部座席）にツイーターを追加する効果と、逆効果」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  前回は、基本的にはリアツイーター追加はオススメしない、という話をしましたが……

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  そうはいっても、後席を重視する、という人も世の中にはいます。

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  それはそうですね。

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  今日はそういう人達向けに、リアツイーターの配線方法を教わりたいと思います。

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  なるほど。
  分かりました。

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  リアにツイーターを追加するときは、どんなツイーターを用意すればいいのでしょうか？

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  その点は、フロントに追加するときと同じ。ネットワークが付いているツイーターであることが条件ですね。



✔「パッシブネットワークとは？」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  リアツイーターを追加するときも、ドアスピーカーの配線を分岐させてつなぐのですが、高音以外の音がツイーターに流れてしまうと壊れてしまいます。

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  必ず、ネットワーク付きのツイーターを用意しましょう。

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  ツイーターには特にフロント用、リア用といった区別はないので、フロント同様、後付け用ツイーターを用意すればOKです。これはカロッツェリアの例。



写真は旧モデル。現在は後継モデルのカロッツェリア チューンナップツイーター TS-TT440-2がAmazonなどで販売されている。

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  ……と言うことは、ツイーターの配線方法もフロントと同じ？

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  そうですね。リアスピーカー（リアのドアスピーカー）の配線を分岐させて、リアツイーターにつなぎます。

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  そしてリアスピーカーの配線もナビ裏を通っているのは同じ、ですよね。



フロントもリアも、スピーカー配線はナビ裏を通っている。

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  そうなんですが、ひとつ問題点を言うと、ナビ裏でリアスピーカー線を分岐するやり方だと、配線の長さ的に足りないと思うんですよ。

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  ウッ。
  リアまで取り回さないといけないから……か。

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  そうなんです。
  それはかなり手間ですよね。

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  じゃあ、どうするの？

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  リアツイーターの配線は、リアのドアスピーカーを外して、その裏の配線を分岐させるほうが、現実的でしょうね。


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  それなら、配線は短くて済みますね。内装のバラしも最小限だし。

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  なお、リアドアスピーカーから配線を取る場合は、メーカーによってプラスとマイナスの色が違うので、この点はしっかり確認しないといけません。

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  逆につないだら……壊れる？

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  いいえ、ツイーターの配線を逆につないでも壊れるわけではありません。しかし、位相が逆になるので。

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  位相が逆……？

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  スピーカーはコーンが前や後ろに動くことで空気を動かして音を出していますが、片側のスピーカーだけ動きが逆になってしまいます。

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  そうすると、けっきょくどうなるの？

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  片側だけ配線が逆だと、左右で音を打ち消し合ってしまうので、なんともヘンな感じの音になってしまいますよ。

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  なるほど。……でも、スピーカー線のプラスとマイナスって、どうやって確認すればいいの？

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  音を出しながら、配線にテスターを当てるのですが、この場面、いわゆる普通の検電テスターではダメですね。

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  どっちの配線にも、同時に電気が流れていますもんねぇ？

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  そうなんです。だから、極性が判断できるテスター、いわゆるサーキットテスターを使って調べる手がひとつ。



✔「サーキットテスターとは？ 検電テスターとどう違うのか？」参照。

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  あるいは、乾電池を使って調べる方法もある。これは実践しながら解説したほうがいいと思うので、この連載でそのうち解説しましょう。

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  ふーん。
  そんなテクニックもあるんだ。

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  判別できたら、リアスピーカーの配線を切断して、ギボシ端子などを付けて、ツイーターの配線を割り込ませます。



カロッツェリア「TS-TT440」に付属の配線。

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  カロッツェリア「TS-TT440」のようなツイーターは、純正スピーカーに追加する前提のツイーターなので、ギボシ端子付きの割り込み用のハーネスまで付属しています。

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  これが割り込めるように、純正リアスピーカー配線側を切って、ギボシ端子を付ければいいんですね。



✔ ギボシ端子を使ったことがない人も、「ギボシ端子の正しいかしめ方（付け方）」を見ればできるはず。

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  ただ、リアスピーカー配線を直接分岐させるには、スピーカ−線を切断するしかないですね。

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  そういえば、ナビ裏分岐なら、純正配線を切らずに済む方法もあったけど……

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  トヨタのディーラーオプションナビ（一般的な10ピン＆6ピン仕様）で、「純正配線を切りたくない」が優先事項であれば、手間はかかりますが、ナビ裏でリアスピーカー配線を分岐させて、延長してくる方法もありますよね。



✔ Amazonでも販売されているビートソニック・BH8。これを使用すれば、フロントだけでなくリアのスピーカーラインも無傷で取り出し（分岐）できる。

✔ ただし、この方法は10ピン＆6ピン仕様のトヨタディーラーオプションナビに限られる。

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  その場合のやり方は、「ツイーターを追加するときの配線方法。純正配線を傷付けたくない人は…」と同じ？

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  そうです。リアツイーターといっても、配線方法はフロントのツイーター追加と同じですので。

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  いずれかの方法で配線できたとして……リアツイーターのどこに固定すればいいのでしょう？

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  う〜ん。リアツイーターの位置はかなり限られますね。現実的にはリアドア上部に、両面テープで固定することが多いと思いますよ。

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  天井側っていうのはどう？

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  試してみるのもいいでしょうが、その場合は、両面テープではダメですね。穴を開けて金具で固定しないと。

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  ……なるほど。ツイーター固定のために穴開けっていうのは抵抗感ある人が多そうですが。

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  ですよね。そういう意味でも、位置はリアドアが現実的だろう、ということです。