プロに教わるデッドニング講習⑧-1

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天井デッドニングのやり方・制振材の貼り方

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天井デッドニング方法を、プロに教わる連載。内張りを外した天井の鉄板を脱脂・掃除した後に、制振材を貼っていく工程だ。今回は作業内容的に難しくはないが、地道さが求められる。

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  「天井デッドニングの材料（制振材・吸音材・断熱材）はどれを使う？」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  今日は実際に天井デッドニングで、どのように制振材を貼るかについて。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  なお、天井の内張りの外し方は車種によって異なるので、ここでは省略します。



✔ 天井の外し方を勉強したい人は「ルーフ外しの第一歩。Bピラー内張りの外し方」からの連載を参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  今回のモデル車はスイフトですが、天井の内張りを外すと、鉄板の形状はこのようになっています。


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  さあ、プロの人は、どうやって制振材を貼っていくのでしょうか？

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  その前に鉄板部分の脱脂と掃除です。

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  あー。
  それね。

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  制振材はブチルゴムで圧着しますが、天井の鉄板に油分があると剥がれてきてしまいます。

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  両面テープと同じだ。

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  まずはパーツクリーナー等を使って脱脂します。

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  天井に直接吹き付けたら室内に飛び散るので、先にウエスに吹いて…


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  ゴシゴシ掃除します。


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  制振材を貼るのは平面的なところだけだから、柱は掃除しなくていいよね？

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  いいえ。柱にも制振材は貼りますので、柱も掃除してください。

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  フーフー。
  けっこう大変だなぁ。

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  この車はけっこう柱が多いですね。でももっと平べったい天井も多いですよ。

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  脱脂と掃除ができたら、天井デッドニング開始！

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  前回の材料編で紹介した、オーディオテクニカの円形制振材を貼っていきます。



Amazonでも入手できるオーディオテクニカ バイブレーションコントローラー AT-AQ456

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  適度なサイズにカットされた円形制振材なので、このように柱と柱の間に貼りやすいですね。



ペタリ

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  おお！ この制振材が天井デッドニングに向いている理由が、イキナリ分かった気が。



ペタリ



ペタリ

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  思ったよりカンタンそうで、楽しそうですらあります！

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  特に貼り方のルールはありませんが、等間隔に貼っていきましょう。

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  モデル車（スイフト）は、横1列に5枚貼ったらちょうどいいカンジになりました。


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  今回の天井だと、一列4枚にするか5枚にするかで迷うところですが、せっかくですので5枚にしておきました。

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  ここまで準備する大変さを考えたら、この場面では悔いの無いように貼っておきたい気はする。

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  まあ、そうですよね。で、手でペタリと貼っただけではダメで、制振材を天井鉄板にしっかり圧着させます。



グリグリ

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  天井に制振材を圧着させるときは、ヘラだと作業的にキツイかもしれません。

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  佐伯研究員は、ドアデッドニングの段階からずっとローラーを愛用しておりますが……

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  天井デッドニングこそ、ローラーを使うことをオススメします。

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  ヘラでやれないことはないけど、大変そうだもんね。

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  そうですね。ローラーがあったほうが圧倒的に効率がいいです。

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  ところで天井に制振材を圧着するときって、フルパワーでやったら天井がヘコんだりしませんかね？

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  さすがにフルパワーではやっていません。薄い鉄板の場合は、そういうことがないとは言えませんね。

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  指で押したら、ヘコむぐらいの柔らかさだもんなぁ。

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  制振材は、ある程度、しっかり貼り付けば大丈夫です。付きのよさは、ヘラよりローラーのほうがしっかり付きますよ。

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  ムリな力をかけすぎないためにも、ローラーを用意したほうがいいかもしれません。

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  ということで、他の列にも同じように貼っていきます。


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  ……!!!

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  なにか？

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  これって……あとは同じことの繰り返しですよねぇ。

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  まあ、そうですね。
  天井デッドニングってそういうものです。

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  これは……途中で飽きて疲れるヤツだ！

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  さっきまで楽しそうって言ってませんでした？