プロに教わるデッドニング講習⑩-2

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フロアデッドニングのやり方・制振材の貼り方（助手席＆フレーム編）

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フロアデッドニング方法をプロに教わる連載。今回デッドニングするのは助手席フロアと、前席・後席の仕切りフレーム。シート固定用のボルト穴や、フレームに沿って通る配線などをよけながらの制振材の貼り方をここで学ぼう。

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  「フロアデッドニングのやり方・制振材の貼り方（運転席編）」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  運転席足元のフロアは制振材を細切れにして貼りましたが、モデル車のスイフトは、助手席側の鉄板は比較的フラット。これなら制振材を1枚貼りできそうです。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

助手席足元の鉄板


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  このくらいの凹凸なら、大きい制振材を細かく切らずに圧着させられるってことですね。

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  そうですね。1枚貼りのほうが手間もかからないし、見た目にもキレイです。

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  といってもまあ、フロアカーペットを戻したら二度と見ることはありませんが。こういうのは自己満足も大切だから。

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  注意点は、見えている鉄板部分だけでなく、前方側に残っているフロアの生地をめくって、できるだけ奥まで制振材を貼ること。


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  そしてローラーで圧着させます。


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  前方側に差し込むように貼ったせいで、後ろ側にはスキマができましたね。

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  その場合は、運転席側と同様に、細長く切り出した制振材を貼り足します。


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  助手席側フレーム側面にも制振材を貼っておきましょう。


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  床（フロア）だけでなく、側面の柱（フレーム）にも貼るのがポイントですね。

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  フレームにも制振材を貼るっていうことは……前席と後席の仕切りのようなフレームにも、制振材を貼るのでしょうか？

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  はい。部分的にはフレーム部分にも貼ります。


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  ここでの注意点ですが、シートを固定するボルトを通す穴や、カーペットを押さえるクリップの穴などは塞がないように気をつけましょう。

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  えーっと、例えばドレのことでしょうか？

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  運転席後ろ側のフレーム部分には、シートのボルトとツメが入る穴が、左右2つずつ開いています。


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  ココを制振材で塞ぐと、イスが戻せなくなるという……。

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  そうです。

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  私の目にはどれがどの穴だかサッパリですが……

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  フロアカーペットを外した段階で、塞いではいけない穴をマーキングしておくのがいいと思います。

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  なるほど。

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  前席と後席の仕切りフレーム（柱）の部分は、側面にも貼れる範囲で貼ります。


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  フレームに沿って配線が通っていますが、制振材を短冊状に切って、スキマに差し込むようにして貼っています。

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  ただし、エアコンダクトなどが通っている部分はかわすしかないので、貼れる範囲で貼る、というやり方でいいと思います。


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  貼れないところはどうしても出てきます。そこはあまり考えすぎても仕方ないので、割り切って進めましょう。

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  助手席側でいうと、前席と後席の仕切りフレームには純正配線のアースポイントがあります。

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  こういった箇所も、制振材を分けて、かわしながら貼っていきます。


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  制振材を小さくカットすれば、配線の裏側の鉄板などにも貼れます。思ったより貼れる箇所が多い感じ。


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  運転席＆助手席まわりのフロアデッドニングまでは終わりました。


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  これで、やっと半分かい…。

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  ちなみに、材料費などの観点からあまりお金をかけられないよう～という場合は……

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  ふむ？

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  運転席と助手席まわりだけのフロアデッドニングというのもアリです。

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  ここで撤収したとしても、効果は見込めるんだ!?

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  そうですね。……ただ、作業の手間の面で考えると、ここまできたらもう、床全面やったとしても大して変わらないですよ。

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  そりゃーそうだ。

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  鉄板の振動はあらゆる方向に伝わっていきますから、せっかくフロアデッドニングするなら全面的にやるほうがオススメではあります。

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  では、続けます。