フロアデッドニング完全ガイド

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フロアデッドニングのDIY施工方法╱制振材の貼り方

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フロアデッドニング施工のハイライト・制振材の貼り方。どこにどう貼ると効果的なのか、補強するべき場所を理解してから貼り始める。制振材の圧着方法も、今いちど確認。フロア鉄板にしっかり圧着させないと、これまでの苦労が水の泡だ。

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  「フロアデッドニングのDIY施工方法╱材料の仕込み」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  それではフロアの鉄板に、制振材を貼りましょう。

  ●アドバイザー：エーモン 中塚研究員

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  ……といっても、どこにどう貼ったらいいのか。

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  車のフロアの鉄板は、真っ平らではなく凹凸がありますよね。



鋭利な状態のカドもあるので、ケガをしないように注意！

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  柱みたいのが通っていますね。

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  そういう柱のところはもともと固くて強度があるので、わざわざ制振材を貼らなくていいです。

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  ふむ。

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  それよりは、平べったい面のところを補強したい。

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  運転席足元とか、助手席足元とか、フラットな面がありますね。

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  ではまず、運転席足元のフロアをデッドニングしてみましょう。

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  一枚目の制振材を貼ります！

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  ちょっと待った。

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  な、なんですか？

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  こういう作業をするときは、いきなり貼らないほうがいいですよ？

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  脱脂だったらしましたけど？

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  その話ではなくて、まずはリケイ紙を剥がさずに、制振材を仮置きして、配置を考えましょう。

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  そういうことか。

仮置きで配置を考える


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  位置がある程度決まってから、裏面のリケイ紙を剥がして、貼り付けます。



✔ 脱脂しないで貼ると剥がれの原因になる。パーツクリーナーで事前に鉄板を拭いておく。

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  先に配置を考えてあれば、貼る時は迷わず貼っていけますので。


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  え～っと、制振材は縦に貼るほうがいいのでしょうか？

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  そういうことではありません。向きはどっちでもいいです。臨機応変に貼ります。


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  臨機応変とはいっても、縦に貼ったり、横に貼ったり、中塚研究員テキトウにやりすぎでは？

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  ……違います。今はなぜこう貼ったかというと、ここにリブ（※補強のための凹凸）があったからですよ。


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  リブは鉄板に強度を出すためのもの。そういう場所は、制振材を貼らなくても強度があるのです。

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  それでリブをかわしたのか。

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  そういうことです。ただ、細かい凹凸まではさすがにあまり気にしなくていいです。

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  凹凸にかぶせて制振材を貼るのは、OKなんですね。

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  ハイ。鉄板に多少の凹凸があっても、フロア用の制振材は追従して貼れるので。

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  よし、運転席足元はこんなものかなー。けっこうカンタン。

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  いや。運転席と助手席のフロアに関しては、前方側の鉄板にも制振材を貼っておきましょう。


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  そんな奥まで貼るんだ。

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  というのも、ココはフロントのタイヤハウスですからね。ロードノイズがもろに鉄板に伝わってくる場所です。

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  なるほど。

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  だからフロアデッドニングするときは、タイヤハウスの膨らみのところは、優先的に制振材を貼ります。

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  助手席側も事情は同じですね。

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  狭いスペースに制振材を貼るときは、切り分けて貼りましょう。


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  それから、今回のスペーシアだと左右を分けるように中央付近の鉄板が盛り上がっていますが、こういった曲面でも制振材は貼れます。


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  鉄板のカタチに合わせて、こんなふうに貼ることもできました（↓）


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  ひとまず、後席足元のフロアあたりまで、制振材を貼ったところです。


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  そのまま勢いでラゲッジルームまで行きます。

リアシート下あたり



ラゲッジルーム


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  終わったー。
  けっこうカンタンでしたね。

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  ……はい？
  大変なのはここからなんですけど？

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  大変ってなにが？

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  まだ、制振材をペタペタ貼っただけで「圧着」してませんよね。

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  ……ウッ。
  力仕事が残っていた。

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  制振材の貼り付けでいちばん重要なのは、フロア鉄板にしっかりと圧着させることです。



✔ ここではエーモンの制振シート圧着ツールを使用。

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  ブチルが制振材の横からハミ出るぐらい、強く押しつけてください。

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  そんなに押すのか…。
  腕が痛くなりそう。




✔ 下の鉄板の形状が、浮き彫りになるぐらい密着させる。

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  ラクにやるコツとしましては……

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  お？

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  人出を増やす。

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  もうちょっと現実的なアドバイスをお願いします。

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  う～ん、右手と左手をまめに交代しながら作業するといいです。片方の腕だけでグリグリやっていると、すぐに疲れます。

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  ……まあ、圧着具合を少し妥協すればだいぶラクにはなりますが……

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  疲れるからといって、軽く貼って終わりにする、というのが一番ダメなパターンと言えます。

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  ひー。

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  でも、フロアデッドニングは、ルーフデッドニングよりはまだマシですよ？

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  それはなぜ？

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  ルーフデッドニングは上を向いて圧着作業するので、首まで痛くなりますから。

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  その話、先にしないほうが良かったのでは？ エーモン的に。

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  ハッ……。