デッドニング完全ガイド

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ドア内張りパネルのデッドニング方法

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ドア内張りのデッドニング。これはいわゆる「ドア鉄板のデッドニング」でなく、ドアデッドニングの前に外したプラスチックパネル側。純正でもクッション材などが付いていたりするが、非常に簡素なことが多いので、グレードアップし甲斐がある。

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  「プラスチック専用の制振材や吸音材もある。デッドニングは鉄板だけじゃない」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  それでは、プラスチック用の軽量制振材を使って、ドア内張りのデッドニングをしていきたいと思います。

  ●アドバイザー：エーモン 中塚研究員

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  いわゆるドア鉄板のデッドニングではなく、ドア内張り側です。

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  まずは、下準備が必要ですね。

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  ドア内張りを外す。

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  それはまあ、やってあるとしまして……

  ※「ドアデッドニング施工方法①╱ドア内張りの外し方」参照。


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  外れたドア内張りの裏側。
  こんな状況なんです（↑）

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  あまり見たことない人が多いと思いますが……なんだか、いろいろくっついてますね？

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  吸音シートやクッション材が、純正でも付いているんですよ。

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  そうなんだ。純正でもさすがに、プラスチックパネルだけってわけではない。

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  そうですね。鉄板と接触する部分には、クッション材が付いていたりします。

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  それで下準備というのは？

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  それらの純正の吸音シートやクッション材を取り去ってしまいます。

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  せっかく付いているのに、取るんだ。

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  グレードアップした制振材や吸音材を仕込むのが、ドア内張りデッドニングですから。

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  ふむ。

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  ここではいちど、ゼロの状態を作ったほうがいいのです。ドア内張りパネルをのっぺらぼうにします。

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  まず、吸音シートのようなもの。これは引っ張ればすぐに剥がれます。



ペリペリ

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  あちこちに付いているクッション材も、手で引っ張れば取れます。



ベリ！

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  だけど、内張りパネル側に粘着剤（ノリ）が残りますね。ベタベタする。

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  そういう場合は、例のブチルクリーナーが有効です。


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  おお。
  そういう使い方もしていいんだ。

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  ハイ。
  両面テープ剥がし剤でもいいですが……

専用アイテム



エーモンの両面テープはがし剤（ITEM No. 1691）

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  デッドニング用にブチルクリーナーを持っているなら、ブチルクリーナーでも同様の効果があります。

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  いずれかの薬品の力を借りると、ヘラでキレイに取れる。


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  他には、サービスホールにハマりこむ形状で、ウレタンが付いている例も多いです。これも取ります。

カッターで切れ込みを入れ……



ザク！

手で引っ張って外す



バキャン

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  なかなかワイルドな作業が続きますね。

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  残ったウレタンのカケラは手で取り除いて……


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  ウレタンは溶着されていることが多いので、溶着の出っ張りはニッパーか万能バサミのような工具で切り落としてしまいます。



バチン

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  あーあ、ウレタン取っちゃった。大丈夫かな。

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  そもそも、ドア鉄板をデッドニングした場合、このウレタンが付いたままだと内張りが戻せなくなるんで、どのみち取るケースが多いです。

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  あ、そうか！ サービスホールを制振材で塞いだから、そこに当たるのか。



✔ つまり、ドア内張りデッドニングはやらなくても、ドア鉄板のサービスホール塞ぎをした時点で、ウレタン外しは必要になる可能性が高い。

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  ドアデッドニングをした人は、このことも覚えておきましょう。

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  ……というわけで、ドア内張りパネルが、プラスチック樹脂だけのスッキリとした状態になりました。


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  もう、後には引けませんね。前に進むしかない。

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  ドア内張りのデッドニングを開始します。