プロセッサー（DSP）特集

ホンダ車用のカプラーオンDSP「TOON X」を選ぶときの要注意点

DSP（プロセッサー）の導入を革新的に容易にした「TOON X」最新情報。トヨタ車・ニッサン車につづきホンダ車・マツダ車・ミツビシ車用も販売開始されたのだが、ここでまずホンダ車オーナーに伝えたい要注意点あり。なお純正ナビ裏のカプラー事情の勉強にもなる話。

カプラーオン取り付けできるDSP「TOON X」がホンダ車・マツダ車・ミツビシ車にも対応拡大

カプラーオンで取り付けできて、車種別の調整ファイルをインストールすれば、プロの手を借りなくてもDSP（プロセッサー）が導入できてしまう、ビートソニックの「TOON X」の続報です。

●レポーター：イルミちゃん

✔ TOON Xについては「ビートソニックのプロセッサー（DSP）が、カーオーディオ業界の常識を覆すかも」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

発売した当初はトヨタ車用とニッサン車用のみの展開でしたが、その後ホンダ車用・マツダ車用・ミツビシ車用も開発しまして、それぞれ販売開始しました。

●アドバイザー：ビートソニックワタナベ研究員
ハードウェアが出揃った現状でいうと、汎用モデルのラインナップは以下のようになっています。

TOON X 型番	適合するナビ
DSP-H1	ホンダ純正ナビ（24ピン）
DSP-H2	ホンダ純正ナビ（24ピン）
DSP-Z1	マツダ純正ナビ（24ピン）
DSP-Z2	マツダ純正ナビ（20ピン）
DSP-D1	ミツビシ純正ナビ（20ピン）
DSP-D2	ミツビシ純正ナビ（20ピン）

トヨタのディスプレイオーディオに、カプラーオンで取り付けたプロセッサー（DSP）

✔ トヨタ車、ニッサン車については「カプラーオン取り付け可能な、TOON X プロセッサー（DSP）のラインナップと選び方」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

ただし、以前に紹介した「トヨタ車用」や「ニッサン車用」に比べると分かりにくい点がありまして……
それぞれ2種類あるのにピン数が同じだったりするのは……誤字のようで、誤字ではありません。
そうなんですよね～。ホンダ車、マツダ車、ミツビシ車の純正ナビのカプラー形状には注意点があるので、ここで解説しておきたいと思います。
純正ナビ裏のカプラー事情について勉強するのにも、良い機会だと思います。

ホンダ純正ナビの24ピンカプラーには2種類ある

ホンダ車用のTOON X（汎用モデル）は、2種類あります。

>>> TOON Xシリーズ　ホンダ車用

詳細は下記のAmazonの販売ページ参照（※写真はDSP-H1）

DSP-H1　ホンダ純正ナビ（24ピン）装着車用

DSP-H2　ホンダ純正ナビ（24ピン）装着車用

どっちも24ピンのようですが、2種類のカプラーがあるってことですね。
そうなんです。ホンダ車のディーラーオプションナビのカプラー形状は、同じ24ピンでも2種類あって両者はまったくの別モノです。
同じピン数だけどカプラー形状が異なる？
そうなんです。もうひとつ分かりやすい違いとしては、H1タイプはロック式のカプラーです。〝ガチャコン〟とロックする方式の24ピンカプラーには「DSP-H1」が付きます。
なるほど。
このロックが付いているカプラーは、少し前世代のホンダ車に特に多かったタイプですが、現行世代でも採用されています。
いっぽう、ロック式ではない24ピンカプラーもあるんだ。
はい。今のホンダ車の純正ナビのカプラーは、その2種類が混在している状況なんですよ。イメージ的には五分五分な印象があるくらい、どちらもよく登場します。
ということは、車種によって適合モデルが変わるのね。
いや、同じ車種であっても、付いている純正ナビの種類によって変わるんですね。例えば新しいフィットなどはそういうパターン。
それはややこしいなァ…。車種名では、適合確認できないんだ…。
つまり車種次第ではなくて、「純正ナビの種類」次第なので「現在付いているナビのカプラー形状」を確認してもらうことが重要です。
純正ナビを外してチェックしてみるってこと？
そうですね。そうすればどちらのタイプのカプラーかが分かります。
だけど、どっちにしても24ピンカプラーなんですよね。見ても分かりにくい気が……
両者の形状の違いを紹介しておきましょう。