プロセッサー導入ガイド⑬

---

プロセッサー（DSP）と外部アンプの設置場所は近いほうがよい理由

• 1
• 2

プロセッサー（DSP）の設置場所の決め方。プロセッサーはできるだけ「外部アンプの近く」に設置するのが、カーオーディオのプロインストーラーのおすすめ。その理由はいくつもある。

• 

  「プロセッサー（DSP）導入で一番問題になるのは設置場所？」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

• 

  プロセッサーと外部アンプを設置するときは、両者の設置場所を近くしたほうがいいです。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

• 

  それはナゼなんでしょうか？

• 

  プロセッサーの設置場所が「シート下」で、外部アンプは「トランク」設置だとすると、両者の間の距離が長くなりますよね。

• 

  ふむ。

• 

  両者を接続するケーブルの長さは、1メーターでは届きません。車種にもよるとはいえ。

• 

  2メーター、あるいは3メーターくらいは必要になりそうですね。

• 

  ここで問題なのは、プロセッサーと外部アンプをつなぐのはRCAケーブルだということです。


• 

  RCAケーブルはもともとノイズがのりやすいので、グレードの高いRCAケーブルを使いたいところ。でもそうなると、メーターあたりの値段がどんどん上がります。

• 

  ムムム……。

• 

  例えばメーターあたり1万円のRCAケーブルを使うなら、1メーターで済めば1万円ですが、3メーターだと3倍とは言わないまでも、それに近い値段になります。

• 

  てゆーか、メーター1万円もするやつ使うの？

• 

  音にこだわる人は使いますよ。まあ今どきはメーター5000円位のRCAケーブルでも、けっこうイイのが出てはいますけどね。

• 

  それでも1メーター5000円か…。

• 

  メーター5000円のRCAケーブルだとしても、使う長さによっての金額差はそれなりに大きいです。

• 

  なるほど、なるほど。

• 

  プロセッサーとアンプの設置場所が近ければ近いほど、ケーブルコストが下げられます。それにノイズものりにくくなります。

• 

  どちらか片方をラゲッジに設置するくらいなら、両方ともラゲッジに……という話になるんですね。

• 

  実際には車の使い勝手などいろいろな事情を考慮して決めることになるでしょうけど、プロセッサーとアンプは近い場所に置くのがベストですね。

• 

  しかしですよ、佐伯研究員。

• 

  なんでしょう？

• 

  プロセッサーとアンプを両方ともラゲッジに置いたら、逆にスピーカー線は長くなりませんかね？

• 

  確かにスピーカーケーブルの方は長くなります。それでもRCAケーブルが短くなるように設置したほうがいいと思います。

• 

  スピーカーケーブルは、値段がそんなに高くないのかな？

• 

  そうですね。RCAケーブルに比べたらだんぜん安いです。

• 

  そうなのか。

• 

  例えば純正ナビにプロセッサーを付けるとして、純正ナビのスピーカー線をプロセッサーまで延長するにあたっては、メーター数百円レベルのものでも問題はないです。

• 

  そこはずいぶん安いのでいいのね。

• 

  純正ナビのスピーカー出力を途中で分岐するとして……どのみち途中までは純正スピーカー線ですので、あまりこだわっても効果が薄いかと。

• 

  なるほど。ということは「プロセッサーから出た音声をスピーカーに送る配線」は、話が別なのかな？

• 

  そうですね。少しグレードを上げてメーター500～600円クラスのものとか、1000円以上のスピーカーケーブルを使ったりもします。

• 

  それでも高級なRCAケーブルに比べたら、だいぶ安いから……

• 

  プロセッサーとアンプのどちらかをラゲッジに置くしかないとしたら、いっそ両方とも後ろに設置したほうがいいわけです。

• 

  なるほど。

• 

  それにアンプの近くにプロセッサーを設置するほうが、電源も取りやすいです。

• 

  電源の取りやすさはメリットだ。

• 

  外部アンプを付ける時点で、バッテリーから直接電源線を引くことになるので、その電源を分岐させてプロセッサーにも入れられますからね。

• 

  オーディオ機器は、こういった配線取り回し事情も含めて設置場所を考えるべきですね〜。