プロセッサー（DSP）特集

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レクサスにDSPを取り付ける方法は？（実践編）

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レクサス非対応のDSP「TOON X」の取り付け方法。レクサスは純正アンプが付いていて、そこにどうやってDSPを配線するのか？ しかも純正配線は無加工で付けることが可能なので、そのやり方をオーディオのプロに教わる。

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  「レクサスにDSPを取り付ける方法は？」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  今回はレクサスNXに「TOON X」のDSPを取り付ける、実践編です。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  純正アンプが付いている場合にどうやってDSPを配線するのか、という話です。

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  まず純正アンプがどこにあるかというと、センターコンソールの下です。


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  これはセンターコンソールをバラしたところなんですが、ダクトの下あたりに純正アンプがあります。

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  むむ？
  よく見えませんが…

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  センターコンソールをバラした状態で、助手席足元側から見ると分かります。


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  シルバーの箱が純正アンプ。そこから出ているクルクル巻かれた配線が、純正アンプと純正スピーカーをつないでいるスピーカーケーブルです。

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  ほほう。ここで純正スピーカーケーブルを捕まえるんだ。

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  これは純正アンプからカプラーを抜いたところです。


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  この純正配線からスピーカー信号を取り出しますが、純正配線を加工したくない場合はこんなハーネス（↓）を使います。

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  これは…？



ここで使っているのはサイバーストークのサブウーファー増設用 信号取出しハーネス

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  本来用途はサブウーファー増設用の、スピーカー信号取り出し用ハーネスです。

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  これを使ってスピーカー信号を取り出す？

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  いや。今回はサブウーファーの増設ではなく、DSPの割り込みが目的です。

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  ふむ…。

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  この場合は、スピーカー線の分岐で信号を取り出すのではなく、スピーカー線をいったんカット（切断）して、アンプ側の出力線をDSPの入力につなぎ、DSPの出力を車両側の線に戻す必要があります。

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  つまりけっきょく配線を切るってこと？

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  そうです。しかしカットするのは純正配線ではなく、後付けした中間ハーネスの方です。

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  あ～！
  そういう狙いか。

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  DSPを外すときには、この中間ハーネスも外すことで、純正状態に戻せますよ。

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  ところで今回のNXもそうですが、レクサスに関しては「純正でマルチ接続」になっている例が多いです。

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  「マルチ接続」の意味は前に勉強しました。



✔「プロセッサーのチャンネル数選び。〈マルチで鳴らす〉とは？」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  普通は純正のスピーカー線は「右スピーカー用」「左スピーカー用」という具合に分かれていて、それが途中で分岐してツイーターとドアスピーカーにつながります。

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  しかしレクサスは違うんだ。

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  はい。純正アンプから、それぞれ独立した配線（チャンネル）で、ツイーターとドアスピーカーにつながっているんですよ。

ツイーター



ドアスピーカー


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  では、純正配線を活かしながら、DSPでマルチで鳴らせるってこと？

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  そうなんです。DSPからスピーカーまでの配線は引き直ししなくて済みますね。

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  ナルホド。

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  純正アンプのカプラーに割り込ませた「サブウーファー増設用 信号取出しハーネス」の配線のうち、右ツイーター線・右ドアスピーカー線・左ツイーター線・左ドアスピーカー線を切断します。


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  切断したうえでアンプ側のスピーカー出力線を延長して、DSPの入力につなぎます。

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  切った反対側の線は……

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  DSPで調整した信号を戻すために、車両側（スピーカー側）の配線は、DSPの出力につなぎます。


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  カプラーオンではなく配線加工だけど「DSPが割り込む」付け方をしている点では同じだ。

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  今回使っている「TOON X」のDSPは4チャンネルの内蔵アンプを持っているので、それを使って左右のツイーターと左右ドアスピーカーをマルチで鳴らせます。

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  純正配線に中間ケーブルを割り込ませたうえで、その配線を切断して、DSPを割り込ませるのがポイントでしたね。

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  というわけで、レクサスの場合はカプラーオンとはいきませんが、純正配線無加工で「TOON X」DSPを取り付けることは可能です。

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  今回のやり方、DIYで作業するには難しい…？

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  まあ、ナビ裏でカプラーオン取り付けできるトヨタ車やニッサン車に比べたら、かなり大変ですよね。

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  センターコンソールの分解が必要だしね…。

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  そこまではちょっと……という方はぜひカーデンにご相談ください。

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  それからメーカー側がレクサス非対応と言っている以上、車種別調整データも存在するわけがないですね。

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  そうですね。取り付けたあと、DSPの音の調整は必要になります。そこは一般的なDSPと同じ話ですね。

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  そこまで考えると……プロに頼むのが現実的といえるメニューかもしれません。

今回取り付けたDSP



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