プロに教わるデッドニング講習

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キットを使わないドアデッドニング方法①╱下準備編

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デッドニングキット不使用のドアデットニング方法・実践編がスタート。デットニングキットを使わないから中・上級者向けコースというイメージがあるかもしれないが、制振材の貼り方じたいは同じなので初心者も施工は可能だ。

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  「ドアデッドニングの制振材の貼り方はいろいろあるが、どれがいいのか？」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ここからは、単品の制振材を使ってのデッドニング方法を解説していきます。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  初心者向けのドアデッドニングキットに比べたら、中上級者向けコースになるのだろうか？

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  まあ、とはいっても、制振材の貼り方そのものは同じですからね。最初から貼りやすい状態にカットされているキットに対して、自分で創意工夫して貼っていく、という感じです。

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  なお今回使用する制振材はM＆M。カーデン・佐伯研究員の、推しブランドのひとつです。



M＆M Design SBM-500 ダンピングコントロールマット　※詳細は公式サイト参照。

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  今回施工するのはカローラスポーツです。今どきの車の例になりますね。

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  まずはドア内張りを外す。これは今までのキットを使ったやり方とまったく同じですが…



ドア内張りの外し方は車種によりけりなので、ここでは省略する。

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  おや？ サービスホール（穴）がないぞ？

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  白いカバーで覆われているのがサービスホールなんですよ。


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  そうか。前はビニールで覆われている車が多かったけど、立派なカバーになっている。

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  最近の車だとこのパターンは多いです。

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  しかし、このままだと外側の鉄板（アウターパネル）がデッドニングできませんね…？

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  ですので、まずはサービスホールカバーの取り外しです。

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  これ、どうやって外すの？

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  外周に沿ってささっているピンを、手で回転させます。


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  手回しで回転させると取れるんだ。

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  ただ、実際には回して引っ張るだけでは固くて抜けなかったりするので、先の細い内張りはがしでサポートしながら取ります。


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  この手回しするピン以外にもピン差し込み固定が効いているので、クリップ外しなどを使って浮かせます。


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  サービスホールのカバーが取れた。


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  ちなみに純正でビニールが貼られている車種だと剥がして制振材に貼り替えてしまいますが……



ビニールがブチルゴムで付いているパターン。これはブチルの除去に手間がかかる。

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「ブチルゴムの取り方（裏技編）」などを参照。

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  この場合はブチルゴムを取るのが大変でした…。

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  そういえばカローラスポーツのようにカバーが付いている場合は、ブチル除去作業が不要になるんだ。

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  そうなんです。その点では最近の車種のほうが早くデッドニング作業に入れますね。

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  地味に素晴らしい進化。

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  なお、ドアデッドニングしてもプラスチックのカバーはそのまま使います

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  そうなんだ。制振材で塞ぐから不要、とはならないのね。

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  せっかくカバーがあるわけですから、それでフタをしつつ、強化する意味で制振材を貼ればよいかと。

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  なるほど。ひとまずはアウターパネルのデッドニングをするために外した、ということね。

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  アウターパネル（外側の鉄板）をデッドニングするときは、スピーカーも外しておきます。


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  以前はトヨタ車の純正スピーカーはリベット留めが多いという話をしたことがありますが、最近はネジ留めが多いですね。



✔ リベット留めの純正スピーカーの外し方は「車のスピーカー交換方法╱純正スピーカー（リベット）の外し方」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  ネジのほうが脱着しやすくて助かる。

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  外すときは10ミリのソケットか、または十字のミゾが切ってあるのでプラスドライバーでも外せます。


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  純正配線のカプラーも抜いておきます。


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  あとはスピーカー自体を引っ張ればスポッっと取れます。


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  これでデッドニングを施工できる準備が整いました。今回の本題はここからだ。