アクリルヘッドライト加工方法（第16回）

アクリル製イカリングはCCFL管とどう違う？

ヘッドライト加工のエース級の人気技「イカリング」。一般的に後付けイカリングというと、CCFL管が使われているものだが、ここではアクリル製を紹介。DIYでアクリルを取り入れてみたい！ という人にも、アクリルイカリングはおすすめ。

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  アクリルヘッドライト加工方法も、いよいよ後半へ突入。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  前回まででヘッドライトインナー側面へのアクリル埋め込みが終わったので、今日からはアクリルイカリング（SEリング）の話題です。

  ●アドバイザー：球屋 森田研究員

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  一般的にはイカリングというと、CCFL管を取り付けますが……

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  今回付けるイカリングは、アクリル製です。

球屋のSEリング



球屋オリジナル。「SEリング 自作キット」

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  イカリングをアクリルで作るメリットは、何でしょう？

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  LEDを光源として使いながら、CCFL管のようにキレイに面発光させるというのがコンセプトです。

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  アクリルの利点は、やはり面発光か。

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  それとCCFL管だと、どうしても光源の根元が光らない。つまりキレイな真円にはなりませんが……

アクリルリングならキレイに輪っかに光る！


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  光源としては、LEDなんですよね？

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  そうなんです。いわゆるSMDリングと呼ばれるモノですよね。



SMDチップ（チップLED）を円形に並べたLEDリング。

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  ただ、普通のSMDリングはそのまま光らせると、LEDの粒々感がモロに出てしまう。

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  それを、アクリルで拡散させている。

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  けれど、単にリング状のアクリルをかぶせるだけではキレイに面発光しないので、球屋のワンオフアクリル加工と同じ手法を用いています。

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  それはもしや、「乳白色アクリル板を裏に使う！ プロ加工者の拡散テク」で教わった、例のアクリル積層!?

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  そうです。「透明アクリルをブラスト加工したリング」の下に、「乳白色アクリルのリング」を重ねています。

アクリルの2重構造



ベース（枠）を含めて組み上げる


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  ワンオフアクリル加工のノウハウそのもので、イカリングを作るなんて……贅沢ですね〜♫

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  アクリル製イカリングの大きなメリットとして、デザイン性の高いイカリングを作ることが可能な点。

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  フムフム。

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  アクリルヘッドライト加工と同様に、イカリング用のアクリルも、レーザー加工機（↓）で切り出します。


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  だから、人間の手切りではできないような、細かいデザインでも切り出せる。

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  それが球屋のデザインリング（↓）

アクリルデザインリング　Eタイプ　ブルーポイント



「アクリルデザインリング自作キット Eタイプ ブルーポイント」

アクリルデザインリング　Eタイプ　レッドポイント装着例



「アクリルデザインリング自作キット Eタイプ レッドポイント」

さらに凝ったデザインのアラベスクシリーズ



「アクリルデザインリング自作キット アラベスク ブルーポイント」

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  デザインで遊べるのは、アクリルリングならでは……ですね。

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  王道はシンプルなSEリングですが、もっと個性を出したいという人のために用意したのがデザインリングのシリーズなんです。

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  こんな可愛いイカリング（↓）も作れるそうです♪

キュートデザイン　Fタイプ　ピンクホワイト



「キュートデザイン Fタイプ ピンクホワイト」

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  球屋の「デザインリング自作キット」は、他にもいろいろなバリエーションがありますよ〜。

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  ワンオフアクリル加工と同じ手法を用いてはいますが、アクリルイカリングのメリットは、ワンオフ加工でなくてもできる、ということです。

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  と言いますと？

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  SEリングやデザインリングは、自作キットとして球屋の通販ショップでも販売していますから。

球屋通販SHOP



自作応援プロジェクトTAMAYA通販ショップ

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  では、さっきのハート形イカリングも、DIYでできるってこと？

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  そうですね。
  製品化していますので。

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  てっきり、超高価なワンオフ加工例だとばかり思いましたが……

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  アクリルリングのもうひとつのメリットは「DIYでもアクリルを取り入れやすい部分」だということです。

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  ほほう。

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  インナーの側面にアクリルを埋め込む方法も、DIYラボでは解説してはいますけど……



「ヘッドライトインナー加工╱切り方のコツ」参照。

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  これってキレイに加工しようとすると、すごく難易度が高いです。

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  まあ、そうですよねぇ。

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  でも車のDIYが好きな人なら、「アクリルを自作で取り入れたい！」と思っている人はたくさんいるのではないでしょうか。

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  いるでしょうね〜。それは。
  私もいつかやってみたい気がする！

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  あと、ワンオフ加工で頼むまでの予算はないよ、という人も。

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  ……いるでしょうね、大勢。
  私も予算はナイ。

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  しかしDIYでアクリルメイクをやろうとしても、まず手作業ではアクリル板をキレイに切るところからして難しい。

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  レーザー加工機は持ってませんからね。フツウ。

アクリル板の手切り作業



超音波カッターで手切りする方法も紹介したが、膨大な時間がかかる。「アクリル板のきれいな切り方」参照。

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  そして、アクリル板にLEDを当てても、思ったようには光が拡散しなかったりします。

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  LEDでアクリルを光らせるのも、けっこうシビア……なんですよね。

  ※「アクリル板の種類。LEDで光らせるならどれ？」参照。

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  だから、そのあたりは、球屋が加工で使うのと同じ素材を提供することで、DIYの応援ができたらな〜ということで立ち上がったのが、球屋の「自作応援プロジェクト 球屋通販ショップ」なのです。

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  へー！
  そんな想いがあったんだ。

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  そしてイカリングは、DIYでもアクリルを取り入れやすい場所。実際、球屋通販でも、SEリングはダントツの人気アイテムなんですよ。

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  「イカリングヘッドライト自作方法（アクリル編）」に続きます。素材が手に入るなら、思ったより難易度が下がるかも。