ドライブレコーダーを取り付ける②

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ドライブレコーダー取り付け方法╱ピラー内部や天井裏に配線を隠すコツ

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ドライブレコーダー取り付け工程スタート。まず押さえどころとして取り付け位置。「フロントガラス上部20％以内」が保安基準の決まりである。そして最大のポイントは、配線作業。天井裏やピラー内張り内部をうまく利用して、配線を隠すのだ。

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  前回の記事で、配線を隠してドライブレコーダーを付けるためのアイテムが揃いました。ここからは、具体的な取り付け方法です。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  まずはドライブレコーダーの固定です。固定自体は製品に付属している両面テープで貼り付ければいいだけですが、位置には注意が必要です。

  ●アドバイザー：イルミスタ・野本研究員

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  取り付け位置は、法規（保安基準）で決まっています。

✔ ひとくちメモ

ドライブレコーダー等の取り付け位置は、保安基準に定めがある。フロントガラスの上部20％の範囲内（上端から1/5以内）に、収まっていなければならない。
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  つまり上端なら、左右はどっちでもいいことになりますが……

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  でも映像が出るタイプのドライブレコーダーだと、運転中の視界に入ると気になってしまう。運転席側の上部より、ルームミラーを挟んだ助手席側の方がいいと思います。

このへんが狙い目


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  両面テープで固定する前には、先にフロントガラスを脱脂（油分を取ること）しましょう。でないと両面テープ接着は、あとから剥がれてしまいますので。

シリコンオフまたはパーツクリーナーをウエスに吹いて…



窓ガラスを拭いて油分と汚れを除去する


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  これをやるのとやらないのでは、全然違います。

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  そしてドライブレコーダー本体の貼り付けですね。



✔ ひとくちメモ

ドライブレコーダーの場合、両面テープの接着面に気泡が入ると、フロントガラスを外から見たときに丸見えになるので目立つ。気泡が入らないように貼るコツは、「両面テープの正しい貼り方（付け方）」参照。

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  ドライブレコーダーの配線は、天井裏からピラー付近まで渡していって、そこからピラー内張り内部を通して、下に降ろすようにします。

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  内張り内部を通すことで、配線を隠すんですね〜。

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  そうですね。
  まずピラー内張りを、先に外しておきましょう。

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  あの〜、運転席と助手席のどっち側のピラーを外すんでしょうか？

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  今回のモデル車の場合は、助手席側グローブボックス裏にヒューズボックスがある。助手席側ピラー内部を通して、配線を降ろしたほうがラクですね。

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  なるほど。
  それは電源取り出し位置次第、ってことですね。

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  今回はヒューズボックスから電源を取ろうとしているので、ヒューズボックスが運転席側（ピラー根元など）なのか、助手席側なのかで、考えればいいと思いますよ。

今回はヒューズボックスが助手席側なので、左Aピラー内部を通す


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  モデル車のL175ムーヴですが、まず先にピラー根元にあるパネルを外さないと、ピラー内張りが外せないパターンです。

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  そのあたりは、車種によってケースバイケースですね。

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  そしていずれの車種においても言える注意点。ピラー内張りを外すとき、ダッシュボードなどに引っ掛けて傷を付けやすい。

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  ムムム。

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  だから境界線付近のダッシュボード側には、あらかじめ養生テープを貼って保護しておくといいんです。

養生テープで傷付きを防止


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  こんなことをする間に、早くピラーをパコっと外したくなるのが人情ですが……

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  傷を付けてから後悔しても、遅いですよ。

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  ですよね。

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  養生テープを貼ったら、内張りはがしを使って、パネルを外します。

今回は根元のパネルを先に浮かせて外す


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  ところで内張り剥がしってなに？ という人は、別記事の「内張りはがしの正しい使い方」を見てくださいね〜。

内張りを外す工具＝内張りはがし


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  次はピラー内張りを外しにかかりますが、その前にドア開口に沿って付いている防水用のゴム（ウェザーストリッパー）を外します。

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  これは、手で引っ張るだけで取れますね。

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  全部取らなくても、ピラーパネルがかかっている範囲だけでいいですよ。

ドアの防水用ゴムを引っ張って取る


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  ピラーの内張りはピンの差し込みで固定されているので、手で引っ張って外します。

ピラー内張り上部から浮かしにいく



ピラー内張りパネル全体を引っ張る


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  ここは工具は使わず、手で外せる。

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  外すとき、フロントガラスにぶつけたりしないように、注意しましょう。

✔ ひとくちメモ

この場面、エアバッグ内蔵ピラーの場合は引っ張るだけでは外れない。詳しくは「エアバッグ付きピラー（内張り）の外し方」参照。

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  今回はグローブボックス裏でドライブレコーダーの電源を取るので、先にグローブボックスも外しておきましょう。

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  これは、どうやれば外れるんですか？

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  左右にフックが引っかかっていますが、両側を押し込んで、引っ込まるようにすれば外せます。


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  左右のフックが外れたら、引っ張って、奥のハメコミを解除します。


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  これでグローブボックスが外れました〜。

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  今回のASUSのドライブレコーダーはGPSも付いています。GPSユニットはダッシュボードに設置するとして、上から下に降ろす配線は、2本あることになります。

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  フムフム。
  電源の線と、GPSの線ですね。

GPSの線を本体につなぐ



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  GPSの線は、下に降ろす準備ができました。

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  ただドラレコの電源ケーブルは、末端にシガープラグが付いている。このプラグ部分は、狭い場所を通れません。

ドラレコ電源ケーブル先のシガープラグ


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  あー。
  ……確かにそうですね。

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  だから電源ケーブルの取り回し作業は、上から下に向かったほうがラクですね。

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  なるほど。

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  グローブボックスはすでに外してあるので、その裏側を通して、ピラー根元へと通すことができます。

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  ダッシュボード内部は空洞だから、グローブボックス裏とピラー根元はつながっているんですね。

ドラレコの電源線を下から上に引き上げる



下から持ってきて本体に接続する



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  これで2本とも接続はできましたが、配線はまだプラーンと宙ぶらりん状態ですね。

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  次はGPSと電源の配線を、天井裏に隠します。


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  このときに便利なアイテムが「エプトシーラー」です。

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  なんですか、ソレ？

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  ようはスポンジの付いているテープ、みたいな感じのものです。ホームセンターなどで買えます。

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  何に使う気ですか？

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  配線のところどころに、巻いておくんですよ。

エプトシーラーを巻き付ける



2本の配線を束ねたところ


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  グルグル巻きにする必要はありません。ポイント・ポイントだけでOK（↓）


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  これをやっておくと、配線が接触してカタカタ異音が出るのを防止できるし、天井裏に隠した配線が落ちてくるのも防げるんですよ。

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  おお〜。
  なるほどぉ！

天井の端を少しめくりながら配線を裏に押し込む


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  エプトシーラーを巻いたことで、引っかかりができます（↑）

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  天井裏を通して、助手席ピラーのところまで来ました。次はピラー内部を伝って降ろしますが、内部でドライブレコーダーの配線が遊んでいると、異音の原因にもなります。

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  後付け配線でカタカタ音が出るのは、定番ですね。

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  というわけで、純正配線に沿わせて固定しておきます。

純正配線に沿わせて



エプトシーラーで巻き付き固定


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  もしも助手席側ピラーに純正配線が通っていなかったら、エプトシーラーで鉄板に直接貼り付け固定すればOK。

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  ピラー内張りの固定ピン用の穴をふさがないようにだけ、注意しましょう！

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  GPSユニットはダッシュボードの奥（フロント側）のほうに付けておきます。


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  GPSの配線は、ダッシュボード奥の、フロントガラスとの間の隙間に押し込んで隠していきます。

内張りはがし等で押し込む