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純正セキュリティを強化するマーベラス100の取り付け方法（後編）

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純正セキュリティの機能をムダなく生かして強化できるセキュリティキット〈マーベラス100〉の取り付け方法・後編。ホーンは純正を使うので「純正セキュリティホーン線」というマイナーな配線も登場する。センサー類の取り付けのコツもわかる。

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  「純正セキュリティを強化するマーベラス100の取り付け方法」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ここまでは、セキュリティやアンサーバックの取り付けではよく出てくる線ばかりでしたが、マーベラス100が他のセキュリティと違う点は、純正セキュリティ用のホーンに出力することです。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  純正セキュリティホーンが、後付けサイレンの代わりになってくれる。

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  つまり純正セキュリティホーン線を見つけて、そこにつなぐ必要があります。

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  その線に電気を流せば、純正セキュリティホーンが鳴るっていうこと？

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  ハイ。ただしこの線は、ほぼほぼマイナス線なので、マイナス出力することでホーンを鳴らします。

ごくまれにある「プラス線の車種」にはプラス出力できるよう、ユニット側は両対応になっている（※配線方法で極性を変えられる仕組みなので、詳細は説明書を参照）

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  でも純正セキュリティホーン線なんて、今まで捕まえたことがないし、どこにあるのか検討もつきませんが…。

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  一般的に知られた配線ではありませんが、車内で取れるので、情報さえあれば難しくはないですよ。

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  ふむ。

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  コムエンタープライズの公式サイトでは車種別配線資料のところに配線情報をどんどんアップしていく予定です。



コムエンタープライズ公式サイト左上に、「車種別適合・配線情報」がある。

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  例を挙げると、どのあたりで捕まえるの？

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  だいたいの車種では、BCM（※）付近を案内することが多いです。

※ ボディ・コントロール・モジュールの略で、室内にある制御コンピューター。

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  RCオデッセイを例にすると、運転席側にBCMとヒューズボックスがあるので、そこから取れます。



どのコネクターの何番ピンの線なのか等、詳細情報はコムエンタープライズ公式サイトで確認を。

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  純正セキュリティホーン線がどれか分かれば、あとはエレクトロタップでつなぐだけです。

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  車両側との接続は、以上ですね。

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  前回からの話を整理。マーベラス100の取り付けに必要な配線はこちらです（↓）

常時電源	アース
ACC電源	ロック線
アンロック線	ウインカー線
セキュリティホーン線（出力）

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  それから、ドライブレコーダーも連携させて駐車監視を行う場合は、マーベラス100の「ドライブレコーダー出力」をつなぎます。

✔「セキュリティとドライブレコーダー組み合わせると理想的な駐車監視に」参照。

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  ドライブレコーダーの電源線を、マーベラス100につなぎ直すってことですね。

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  あとはセンサー関連の設置ですね。センサーとマーベラス本体の接続は、カプラーオンでつなぐだけです。

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  配線はカンタンだけど、セキュリティ用のセンサー取り付けで迷うのが、位置かなぁ。

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  衝撃を検知するショックセンサーを取り付けるときは、「振動が伝わるような場所に付ける」のがポイントです。

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  振動が伝わりやすいところ？

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  たとえば振動が伝わりにくい鉄板にベタっと固定してしまうと、車を叩かれても反応しない可能性があります。

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  では、どう固定すれば振動が伝わりやすくなるの？

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  純正配線のハーネスなどに、くくり付けるように固定すれば、振動は伝わりやすいです。


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  あえてプラーンとした「遊び」のある状態で取り付けるんですね。

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  マーベラス100には、フィールドセンサーセットもあります。これはどこにどう取り付けるのか？



人間の接近を検知するフィールドセンサー。

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  室内のどこかに設置しますが、運転席＆助手席を覗き込まれたらどちらの場合も警告を出せるよう、車の中心付近に付けることになります。

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  右寄りに付けたら、左側の反応が弱くなってしまうから。

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  基本的には、前寄りの中央付近に設置しておき、その状態で感度調整するのがいいと思います。



車に設置したあとで本体のボリュームを回して感度調整する。

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  両側から実際に覗き込んでみて、「警告を出せる」感度にするんだ。

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  そのように調整できれば、車の横を通り過ぎるだけの人には反応しなくなりますので。

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  なるほど。
  それが理想的ですね。

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  なお、ハイエースやアルファードのように長さのある車だと、1個で車体後部（バックドア付近）まで含めての接近検知をするのは、難しいと思います。

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  その場合は感度を上げればいいのでは？

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  感度を上げ過ぎると、車の横を通り過ぎた人にも反応してしまうことになるので。

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  あ、そっか。1個では物理的に限界がある。

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  前後に長い車の場合にだけ、オプションで「センサーの追加」をオススメします。その点はショックセンサーも同じことが言えます。

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  普通の乗用車サイズなら1個でいいですか？

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  基本的には1個で十分です。センサー類は数多く付ければ良いというものではありません。

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  ちなみにショックセンサーやフィールドセンサーを2個ずつ付けるときは、どう配線するのでしょうか？

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  今付けているセンサーの配線を分岐させて増やせばいいのです。これは、オプションで傾斜センサーなどを付けるときも同じです。

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  残る作業は、設定スイッチやLEDスキャナーの取り付け作業ぐらいかな。

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  スキャナは標準で付いているものを、カプラーオンでつなぐだけ。ちなみにオプション扱いになっている、他のスキャナの接続もできますよ。



✔ オプションのLEDスキャナーについては、マーベラス100の公式ページ参照。

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  LEDスキャナーは目に見える場所に付けないと意味がないので、ダッシュボード上などに取り付けましょう。

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  設定スイッチの取り付けは？ これはどこに設置したらよいしょう？

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  頻繁に触るものではないので「触ろうと思えば触れるところ」に隠しておけばよいかと思います。

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  ふむ。

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  なお、一番使い勝手がいいだろうと思われる状態で初期設定をしていますので、設定はいじらなくてもそのまま使えます。

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  ところで、マーベラス100の本体はどこに置くのでしょうか？

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  セキュリティの性質上、ここに付けてくださいというような指定はありませんが……

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  あ、それもそうか。

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  ただ、現実的には配線作業のやりやすさも考えながら、配線する場所の近くで、隠して取り付けるのがよいでしょうね。

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  なるほど。

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  なお、設定スイッチは強制解除にも使うものなので、これも見える場所に付けてはいけません。

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  セキュリティですからね。「隠す」意識が大切です。

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  DIYで取り付ける場合には、限界はあるとは思いますが、なるべく発見されにくい場所に設置しましょう。