リレーアタック対策講習⑦

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スマートガードのリモコンが、リレーアタックされるのでは？ という疑問を検証

純正スマートキーの電波泥棒が、リレーアタック。そしてリレーアタックを防御するアイテムが「スマートガード」。しかしスマートガードのリモコンも電波を使う。つまり防御する側の電波だって、リレーアタックされる可能性があるのではないか？

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  「スマートにリレーアタックを防止するスマートガード」の続報です。今日は、気になる問題について検証してみましょう。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  気になる問題……ですか？
  何かありましたか？

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  そもそも、純正スマートキーって「電波で車とず～っと通信しているから、リレーアタック（電波泥棒）される」わけじゃないですか。



✔「リレーアタック対策講習。リレーアタックとは？ を初心者向きにおさらい」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  そうですね。

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  その点、以前に登場した「リレーアタックガード」は、リモコン操作した瞬間にしか電波は飛ばない。


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  で、そのまま純正のスマートエントリーシステムを無効化してしまうから、リレーアタックを防げる、という理屈でした。

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  そういうことです。

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  それに対して新作の「スマートガード」は、ボタンを押さなくていいのが便利ではありますが、そのためには純正キーレス同様、ず～っと電波で通信しているんですよね？

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  ハイ。スマートガードはアンテナを付ける必要がありまして、このアンテナとリモコンの間で通信しています。



✔ スマートガードは車内の四隅にアンテナを設置する。そのアンテナで、オーナーが車から離れたり、近づいたりしたことを検知している。

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  ……と、いうことはですよ、その電波をリレーアタックで狙われたら、純正スマートキーと同じことでは？

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  その質問、コムエンタープライズへの問い合わせでもありますね。セキュリティショップの方にも聞かれました。

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  やっぱりそういう心配をする人はいるんですね。

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  で、実際のところ、どうなんでしょうか？

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  まず「スマートガード」は、純正スマートキーの電波が使う周波数帯とは違います。

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  ……ふむふむ。

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  リレーアタックで純正スマートキーの電波を狙っている人間が、わざわざ社外セキュリティの一製品の周波数に合わせてアタックする……というのは考えにくい話です。

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  うーん、まあ、それはそうですね。

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  普通に考えると、純正スマートキーの電波傍受を狙って、それが上手くいかなかったら、そこでリレーアタックはあきらめるのではないかと。

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  犯人はスマートガードが付いていることすら知らないしね。

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  いっぽう、例えば、「スマートガード」の電波を傍受してリレーアタックしたとしても、それだけでは車は盗めないわけですよ。

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  ？

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  スマートガード破りができたとしても、純正スマートエントリーシステムが復帰するだけです。

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  ええっと、つまり、どういう状況？

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  最終的に車のカギを開けたりエンジンを始動するのは、あくまでも純正リモコン（スマートキー）です。


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  あ。コムのリモコンは手に入ったけど、純正のリモコンは手に入っていない、という状況か。

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  そういうことになりますね。

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  ということは、泥棒が完璧にこのシステムを破ろうとする場合には……

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  スマートガードと純正スマートキーの両方を、リレーアタックで破らないといけないことになります。

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  普通に考えて、そこまでするとは考えにくいですね。

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  もちろん、電波を使う以上は100％絶対安全ということではありませんが……

だからこそカギを2つに増やす発想が、スマートガードなのです



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  ……確かにそう考えると、電波だからこそカギを二重にする意味は大きいってことか。