自分の車は自分で(DIYで)守る!(第5回)
カーセキュリティ取り付け方法╱必要な電源と配線は?
カーセキュリティのDIY取り付け方法。セキュリティ配線を自分でやるのが不安な人もいると思うが、自分の車のことを最も考えているのは、他でもない自分自身。まずは配線図で全体像を理解しておくと、後の作業がグッとやりやすい。
カーセキュリティはDIYでも取り付けできる
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カーセキュリティ連載も、いよいよDIY取り付け編に突入していきます。ここからが本番だ。
●レポーター:イルミちゃん
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まず先に、セキュリティの配線の全体像をつかんでおきましょう。
●アドバイザー:CEP 服部研究員
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しかし「セキュリティの配線」なんて言われると、難しそうで引いてしまいますが……
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セキュリティといっても、電装品のひとつであることに変わりありません。
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まあ、確かに電装品の取り付けならいろいろ教わってきたものの……
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例えば、一番近いモノを上げると、サウンドアンサーバックキットの取り付けです。
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そういえばアンサーバックも、サイレンを取り付けますね。
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そうです。セキュリティの配線作業は、アンサーバック+αといったレベルなので、思ったほどは難しいことはありません。
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へぇ〜。
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誰でも取り付けできるとまでは言いませんが、普段から電装品をDIYで取り付けしている人なら、できると思いますよ。
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ホントかなー。
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カーセキュリティ取り付けに必要な配線の全貌を見てみれば、分かりますよ。
アンサーバックの配線
※「アンサーバックの取り付け方法」参照。
カーセキュリティ取り付け作業で登場する配線の種類
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実際にDIY取り付けしている人も多いという、カーセキュリティ「マーベラス」を見本に、取り付け方法を解説していきます。
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シリーズ中で一番人気の、マーベラス200を使います。
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なおマーベラス200は、純正キーレスリモコン連動タイプです。
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つまりセキュリティにリモコンは付いてこないやつですね。
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そうです。マーベラス500のようなリモコン付きセキュリティとなると、配線の数は少し増えます。
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つまり、売れ筋のマーベラス200は、DIY取り付けにもピッタリってことだ。
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まず、本体ユニットにつながる配線はこれだけあります(↓)
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ウッ。
こんなにあるのか! -
……と思ったかも知れませんが、ひとつひとつ見ていくと、車両から取るのが難しい配線が出てくるわけではないんですよ。
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では、1本ずつみていきましょう。
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まずはカーセキュリティ本体の電源用として、常時電源とアースが必要です。
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その隣の「茶色」の配線は、サイレンのプラス線につなぐ線です。
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プラスだけ?
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サイレンはエンジンルームのどこかに取り付けるとして、マイナス線はボディアースするので、ユニット本体とつなぐのはプラスだけですね。
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フムフム。
ここまでは特に難しくはないなー。 -
その隣の「灰色」の配線は、左右のウインカー線につなぎます。これは異常があったときに「パッパッパッ」っと、ハザードを光らせるための作業ですね。
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音と光で警告するんですね〜。
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その左隣にある青い2ピンコネクターは、設定スイッチをつなぎます。
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設定スイッチって?
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設定を変更したり、リモコンの電池がなくなったときの、セキュリティ緊急解除に使うためのスイッチです。
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付属品のスイッチの配線を差し込むだけでいいんですね〜。
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そうですね。ただ、スイッチ本体は、自分にしか分からない場所に隠します。
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その隣の白の2ピンコネクターは、標準で付属しているLEDスキャナーの配線ですね。
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セキュリティ作動中にピカピカ光るやつですね。これも差すだけでOKと。
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なおオプションのLEDスキャナーの場合、隣の桃色のコネクターに差します。
コムエンタープライズのマーベラス200。売れ筋はショックセンサーセット。
✔ ひとくちメモ
●リモコン付きセキュリティの場合、付属リモコンでもカギのロック・アンロックをできるようにする必要があるため、その分の配線作業は増える。
●純正キーレスリモコン連動タイプの場合は、ロック・アンロックするのは純正リモコンの仕事なので、その分だけ配線作業が減る。
バイパー等でも使われている人気のオプションLEDスキャナー「DEI 629L」
センサーとの配線作業もシンプル
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次はユニット背面です。この4ピンの線が、センサーとつながる配線です。
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ええっと、例えば人気のショックセンサーとつなぐときは……
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4本(4色)の配線を、そのまま同じ色同士でつなぐだけです。
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ショックセンサーだけでなく、フィールドセンサーも付けるとしたら?
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この配線を分岐させればいいだけです。
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なるほど。
そういうことか。
室内配線で防水の必要もないので、ここでは扱いがカンタンな「接続コネクター」を使った。
ドアトリガー線やロック・アンロック線の取り出し
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最後に残るは、センサーにつないだ隣のカプラー。車両側からいろいろな信号線を取るためのものですね。
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補足が必要な配線としては、「ドア開閉検知線」でしょうか。これは「ドアトリガー線」や「ドアカーテシ線」とも呼ばれる線のことです。
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ドアの開閉を検知している線ですよね。
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ハイ。LEDをドア連動にするときなども、使う線です。
※探し方は、「ドア連動線の取り方」参照。
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探すのが、それほどは難しい配線ではありませんね。
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ただセキュリティの場合は、全てのドアのドア開閉検知線が必要なので、もし各ドア付近で捕まえるとすれば、手間はかかります。
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あー! もしかしてバックドアも含めて、取りに行かないといけないのか。
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そうなんですが、それだと手間なので、「取り付け実践編」ではもう少しラクな取り出し方も解説しましょう。
DIY Laboアドバイザー:服部有亨
キーレス、オートライトをはじめとする車の電装カスタマイズで有名なコムエンタープライズ(CEP)で製品開発を担当。車の電装、プログラミングの双方に長けている。配線図大好き。●コムエンタープライズ TEL 079-230-2323 住所:兵庫県姫路市大津区天神町2-78
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