ドア連動線(ドアカーテシ線)の取り方
![ドアカーテシ線(ドア連動線)の取り出し作業シーン](../images/basic-11-01.jpg)
LEDなどの電装品を「ドア開閉連動」にしたいときに必要になるのがドア連動線(ドアカーテシ線)。「ルームランプ連動」だと全ドアに反応してしまうが、ドア連動線を利用すれば、「各ドア連動」にすることも可能だ。
ここでは取り方を解説するが、もっとカーテシ線の基本から知りたい人は、「カーテシ線とは? どこから取るのが正解か?」から読むのがオススメ。
取り方
![](../images/kurumakun-02.png)
ドア連動線はドアスイッチ裏で取ります
![ジュニア](../images/jr-01.png)
アドバイザー:エーモン・ジュニア研究員
ドアスイッチを確認
ドアの開閉を検知するために、ドアを閉めたときに押されるスイッチが純正で付いているので、まずはその位置を確認しましょう。普通はBピラーのところです。
![ドアスイッチ](../images/basic-11-02.jpg)
Bピラーの内張りを外す準備
外したいのはBピラーの内張りなんですが、前後のステップパネルがBピラー根元に上からかぶさっている場合は、まずステップを先に外します。
![ドアステップ取り外し 工程-01](../images/basic-11-03.jpg)
後席側のステップも外します。ステップはピンのハメコミ固定なので、手で引っ張ることで外せます。
![ドアステップ取り外し 工程-02](../images/basic-11-04.jpg)
Bピラーの内張りを外す
Bピラーの内張りは完全に外れなくても大丈夫です。下部のパネルだけ浮かせることができれば、ドアスイッチ裏にはアクセスできることが多いと思います。
![Bピラーの内張りパネル取り外し](../images/basic-11-05.jpg)
スイッチ裏の純正配線を探す
純正のドアスイッチ裏に、こんな感じで純正配線があると思います。これはドアを開けたときだけアースに落ちる仕組みになっている線です。
![ドアスイッチ裏につながるドアカーテシ線](../images/basic-11-06.jpg)
配線コードを露出させる
ドアスイッチ裏にカプラーでつながっている場合はまずカプラーを抜きます。配線を分岐させたいのですが、保護のビニールがジャマなので…
![ドアカーテシ線のカプラーを抜く](../images/basic-11-07.jpg)
ハサミなどを使って純正のビニールに少しだけ切れ込みを入れます。中の配線コードが見えるようにしましょう。
![ドアカーテシ線を覆っているビニールをハサミで切れ込む](../images/basic-11-08.jpg)
配線を分岐させる
純正のドア連動線を、配線コネクターのミゾ(貫通している側)にかませます
![ジュニア](../images/jr-a.png)
![ドアカーテシ線(ドア連動線)に、LEDのマイナス線をつなぐシーン](../images/basic-11-09.jpg)
あとはプライヤーでフタを閉じるだけ。配線コネクターのもう一方のミゾ(ストッパーがある側)にはあらかじめ分岐用の配線コード(0.2スケア)を付けておきます。
![エレクトロタップを使ったドアカーテシ信号の取り出しができたところ](../images/basic-11-01.jpg)
![ジュニア](../images/jr-01.png)
ドア連動線はほとんど場合、マイナス線です。LEDをドア連動にする場合は、この連動線をLEDのマイナスとつなぎます
マ
メ
知
識
![ジュニア](../images/jr-i-01.png)
純正配線を分岐させて電源を取り出すときは「配線コネクター」というアイテムを使いますが、線の太さによって種類が異なる点に注意しましょう。
![エーモンの白いエレクトロタップ(細線用)](../images/basic-09-12.jpg)
エーモンの配線コネクターは「白」が細線用。ドア連動線が細線だったら白を使う。この場合、取り出し用の配線コードも細線である必要があるため、0.2スケアを使う。
一部の車種を除けばドア連動線はマイナスなので、電源としては使えません。この点は注意ですね
![イルミ](../images/illumi-03.png)
エレクトロタップを使うときは接触不良に注意。この問題については、DIYラボ〈動画部〉がYouTubeでも解説しているので、ぜひ見てね。
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