ドア連動フットランプの疑問

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ACC連動＋イルミ連動＋各ドア連動のフットランプを自作するには？

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ACCオンでフットランプが点灯し、イルミ連動で減光し、各ドア連動で色が変わるフットランプ。まるで高度な制御ユニットを付けているかのようだが、リレーを使いこなせばDIYアナログ配線でも実現可。

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  DIY読者の、フットランプに関する質問がスゴイ。

  ●レポーター：イルミちゃん

■ 質問

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スペーシアカスタムにフットランプを自作しようと目論んでいます。「ACC連動＋イルミ連動」や「各ドア毎の連動の方法」などは、DIYラボの記事を読んでなんとなく分かったのですが、これらの合わせ技の配線方法が思い付きません。

ACC連動＋イルミ連動（減光）に、さらに各ドア毎の連動を合わせたいと思っています。

やりたいことの具体的な内容は「ACCオン（またはイグニッションオン）で運転席・助手席・後部席のフットランプ全てが青く光り」「ライトオンで青が減光し」「各ドアを開けるとその席のみ、青が消えて白の全灯に切り替わる」ようにしたい考えです。※ドアの閉まっている席は、青のままで。

何か良い案はありませんか？
車種はMK53スペーシアカスタムで、カーテシランプはありません。各ドア連動は、各ドアの純正ドアスイッチを利用したいと思っています。

質問者╱おぃちゃん

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  隊長、どうですか？
  この、おぃちゃんのフットランプの構想は。

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  ここまで複雑な回路を組もうとする人は、なかなかいないでしょうねぇ。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  「ACC連動」「イルミ連動」「ドア連動」は、それぞれ定番です。しかし全部をミックスして、しかもドア連動は色替え！と来ました。

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  まあ、リレーをいくつか組み合わせることで、実現はできますけどね。

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  できるんだ、こんな大技が!?

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  できますよ。ちょっとパズルゲームみたいにはなってきますけど。

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  私にはどこから手を付けてよいのか、サッパリ分かりません。おぃちゃんも途中まで考えて、ケムリが出てきたみたい。

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  リレー回路を考えるときは、まずやりたいことを分解して、それぞれの回路を考えるといいんですよ。

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  ホウホウ。

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  そして、最後にそれらを合体させるようなイメージですね。

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  それでは、「ACC連動＋イルミ連動」のところから考えましょう。

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  ACCまたはIG連動でフットランプが点灯し、イルミ連動（スモールオン）で減光するリレー回路の組み方は、これでできます（↓）



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  使っているのは5極リレー（1c接点リレー※）ひとつと、減光させるための抵抗だけですね。



※コムエンタープライズの5極リレー。「保守パーツ」として単体販売されている。

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  次は、各ドア連動の回路を考えてみましょう。

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  次は、各ドアのオープンに連動してLEDフットランプの色が変わる回路です。

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  LEDの色替えの光らせ方は、DIYラボでは単独でも解説したことがないんですよね。

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  ではイチから説明しますと、まず青と白のLEDをそれぞれ用意します。

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  …ふむ。

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  そして、ここでもやはり5極リレー（1c接点リレー）を使い、このように配線すればOKです（↓）



この回路だと、ACCオンでフットランプが青く光り、ドアオープンで白に切り替わる。

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  え～っと、ドアオープンでドア連動線（※）がアースに落ちると、リレーのスイッチが切り替わるから……

※ドア開閉検知線、ドアカーテシ線などとも呼ばれる。

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  そうすると、もともと青LEDにつながっていた線が、白LEDに切り替わります。

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  なるほどねぇ。こうやればLEDフットランプの色替えってわりとカンタンにできるんだ。

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  そして最初の「イルミ減光用の回路」と、今の「ドア連動の色替え回路」の2つを合体させると、こうなります（↓）

ACC連動＋イルミ連動減光＋各ドア連動色替え


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  これがACC連動＋イルミ連動減光＋各ドア連動色替えの配線図！

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  ただ、各ドアでやるとなると、このセットがドアの数だけ必要になります。

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  あ、上のは運転席ドアだけか。

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  そうですね。助手席ドア・後席右ドア・左ドア……と、同じ回路を増やしていくことになります。



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  ……ということは、合計で5極リレーが5個もいるのね。

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  質問者の方の要望が、各ドアごとに単独で色替え、ということなのでリレーの数を減らすのは難しいですね。

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  なるほど、なるほど。

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  仮に「後部座席は左右どちらを開けても、セットで色替えでいい」ことにするなら、そこは回路をまとめることができます。

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  つまりリレーを1個減らせるってことね。

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  そうですね。ただし、そうやってまとめる場合は、ドア連動線同士が回路的につながってしまうと問題があるので、整流ダイオードが必要になってきます。

✔「カーテシ線（ドア連動線）を複数取り出しするときの注意点」参照。

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  そういえば、上の各ドア独立連動の配線図には整流ダイオードが入っていませんが、入れなくてもいいの？

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  この場合、各ドアの線が回路的につながるわけではなく、それぞれを各リレーのコイルに流しているだけ。だから整流ダイオードは必要ありません。

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  そういうことか。

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  ただ、今回のような各ドア連動回路を作るにあたっては、べつの注意点がありますね。

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  ……というと？

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  このような回路の作り方は、「純正のドア連動線の回路がドアごとに独立して分かれている」のが前提になります。

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  ドア連動線は、ドアごとにあるものなんじゃないの？

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  配線はそれぞれのドアに付いてはいるものの……独立とは限りません。



✔ 基礎知識は「カーテシ線（ドアカーテシ線）とは？ どこから取るのが正解か？」参照。

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  例えば、スズキの少し前の世代の軽自動車などだと、回路は「運転席」と「それ以外のドア」の2系統にしか分かれていない車種も多かったんです。

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  つまり、助手席ドアの線と、後席ドアの線がつながっている？

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  そうですね。そういう仕様だと、助手席ドアを開けたら、後席もいっしょに連動してしまいます。

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  それ困るよ。
  各ドア連動にならないじゃないか。

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  そうなんですよ。
  だから要注意なんです。

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  今回のフットランプを例にすると、助手席ドアを開けたら、後席も含めて色が変わっちゃった、みたいな感じになるのか。

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  そういうことです。なお、今回は質問者の方がMK53スペーシアとのことだったので、配線図で調べたところ独立していました。

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  おぃちゃんの場合は問題ナシってことね。あー、ヨカッタ。

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  しかし、少し前の軽自動車ではありがちな話なので注意しましょう。

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  じゃあ、そういう車の場合は、各ドア連動っていうのはできないんだ？

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  できなくはないです。
  ただし、回路が変わってきます。