ドア連動フットランプの疑問

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ドア連動線がドアごとに独立していない車種で、LEDを各ドア連動にするには？

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ドア連動フットランプ配線の、補足的注意点。ドア連動線が独立していない車種で、各ドア（運転席・助手席・後席左右など）に連動するフットランプを作る場合に、有効なテクニック。

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  「ACC連動＋イルミ連動＋各ドア連動のフットライトを自作するには？」の続きというか、補足です。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  各ドア……つまり運転席・助手席・後席の左右など、それぞれのドアに独立して連動するフットライトを作るときの注意点について、触れておきます。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  単なる「ドア連動」ではなく、「各ドア連動」における注意点ですね。

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  例えば、前ページでは「各ドアに連動して、ドアを開けた席だけ色が変わるフットライト」の回路を解説しました。



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  これと同じセットを各ドアに仕込んでいけば、開けたドアだけ、フットライトの色が変わる。

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  そうなんですが、こういう回路で問題が起こるのが、純正のドア連動線（ドアカーテシ線）が、ドア1枚ごとに独立していない車種の場合です。

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  ドア連動線って、各ドアの独立したスイッチにつながっているから、独立線のイメージですが……



ドアスイッチと、そこにつながるドア連動線。これが各ドアに付いている。

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  スイッチは各ドアにあっても、配線がその先で合流して1系統にまとまっている場合は、どのドアスイッチが押されても、電気が回り込んでフットライトのLEDがアースに落ちて点灯してしまいます。

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  後席ドアを開けても助手席フットランプが光る、みたいな現象はそれが原因なんだ。

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  傾向として最近の車では、ドア連動線の回路はそれぞれ独立していることが多いです。けれども少し前の世代の軽自動車などでは、兼用になっているケースもありますので。

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  そういう車種だと、全ドア連動はできても各ドア連動はできない……。

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  しかし、そういう場合でも、整流ダイオードがあれば解決は可能です。



整流ダイオードは、電気の流れを一方通行化するための電子部品。使うときは向きに注意。

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  ほう。いろいろな場面で出てくる部品ですが、今回はどう入れるのでしょうか？

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  このように整流ダイオードを入れるのです（↓）



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  純正ドアスイッチ（アースポイント）の方向に向かって電気が流れる向きで、整流ダイオードを付けます。

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  これは……LEDの配線ではなくて、純正配線に整流ダイオードを追加するってこと？

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  そうですね。純正のドア連動線をいったん切って、間に整流ダイオードを割り込ませるのです。

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  純正配線加工みたいな感じか。

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  配線に割り込ませるので、このような線付きダイオード（※）を使うと便利ですよ。



※ コムエンタープライズの線付きダイオード（容量1アンペア）。保守パーツのひとつとして単品販売もされている。

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  独立させたいドア連動線に整流ダイオードを入れることで、車両側のドア連動線の回路が分かれます。

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  これで電気の回り込みを防げる。

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  そういうことですね。

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  では、助手席と後席のドア連動線がつながっている車種でそれぞれ独立にするなら……

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  3枚それぞれのドアのドア連動線に、同じように整流ダイオードを追加すれば、そうなります。

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  ナルホドね。
  こんな方法があったとは。

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  電装品の取り付けでも、このやり方をするケースはあります。ドア連動線が独立していない車種で、「このドアの開閉だけを検知したい」という場面で使う手法です。

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  各ドアの配線が独立していない車に遭遇したら、この方法を思い出しましょう。