車中泊シリーズ
イルミスタが「サイドバー」の単品販売を開始…! 200系ハイエースでの取り付け例
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車内の天井空間を有効活用できる「サイドバー」。もともとは跳ね上げベッドキットを固定するパーツとして開発されたものだが、車中泊に限らず、普段使いにも便利そう! ということで単品発売が決定。第一弾のハイエース用を例に、取り付け方法を見てみよう。
天井内張りは無加工でサイドバーを取り付けできる
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「車内にロッドホルダーを作るための〈サイドバー〉〈クロスバー〉の販売計画浮上」で触れていた案件が早くも実現したもよう。
●レポーター:イルミちゃん
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イルミスタ・オリジナルの「アルミサイドバー」を、まずは200系ハイエース用から販売開始しました。
●イルミスタ・アウトドア:長さん
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跳ね上げベッドキットを固定するためのパーツ・アルミサイドバーが、単品でも買えるようになった!
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そうです。長さ120センチのアルミサイドバーです。
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車格が同じ位の車なら、ハイエースに限らず使えそうな気もしますが……なぜ200系ハイエース専用なのでしょうか?
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そこは取り付けの問題ですね。条件が車種によって違うので、車種ごとに取り付け方法を検討する必要があります。
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そういうことか……。ちなみにハイエースのサイドバーはどうやって取り付けているのでしょうか?
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取り付けはカンタンです。内張りなどの加工も無しで付けられますよ。
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無加工? 内張りには穴を開けないと、固定できないような気がしますが?
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純正でもともと空いている穴を活用するのです。
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純正でもともと穴なんて開いてたっけ?
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天井内張りを留めているクリップってあるじゃないですか。このクリップの穴を利用するのです。
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あー、ナルホド。
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取り付けのポイントになる部品は2つあります。
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これらを使って、どうやってサイドバーを取り付けるのでしょうか?
クリップナット
取付コネクタ
サイドバーの取り付け方法(200系ハイエース編)
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まずは天井の内張りをめくれるように、サイドバー取り付け側のピラー内張りを外します。
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ここにはリアシートベルトが付いていますが……
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カバーをめくって14ミリのボルトを外せば取れます。
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この位置にあるプラスネジを外せば、ピラー内張りも外れます。
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次にリア側のピラー内張りを外します。その際には下側の内張りも浮かせる必要がありますが。
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中央と後部のピラー内張りが外せたら……
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それから天井の内張りを留めているクリップを、ある程度外す必要があります。
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後ろ半分、サイドバー側のクリップを外しておきました。
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これで天井内張りがめくれるようになります。
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サイドバー取り付けの本題はここからですね。
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天井のクリップ穴の向こう側(鉄板側)にあるこの部分(↓)2箇所に、クリップナットを差し込みます。
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クリップナット?
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このクリップを挟み込むと、単なる穴だった純正クリップ穴(の奥)を、ネジ穴に変えることができるのです。ようはナットが付いているわけですね。
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そうすればネジ留めできる!
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このとき、クリップナットの位置が、内張り側のクリップ穴と一致するように調整します。
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クリップ穴がネジ穴に変換されました。
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こうなれば、付属の取付コネクタをボルト留めできるようになります。
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ここで取付コネクタを付けるときの注意点。2つの取付コネクタが、水平になるように取り付けましょう。
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でないとサイドバーが付きませんね。
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あとはサイドバーを付けるだけですが、このとき前寄せで付ける、後ろ寄せで付ける、というのは自由です。
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取り付け位置に決まりはないんだ。
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そうはいっても基準があるほうが左右で揃えやすいので、デモカーでは屋根の中心線に合わせて付けました。
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取付コネクタとサイドバーの取り付けは、連結用コネクタを使います。
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これはどうやって付けたんでしょう?
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六角ボルトをゆるめた状態で、バー側の連結ミゾと、取付コネクタ側の連結ミゾを合わせて仮付けし、バーの位置が決まったら本締めします。
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内張り無加工で、200系ハイエースにサイドバーが取り付けできました~!
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最後にサイドバーを手で動かして、容易に外れないことを確認しておきましょう。
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このサイドバーを使って、さっそく何かを吊り下げたくなりますね。
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そういう場合に、以前に紹介したカラナビマジックバンドが便利です。
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車中泊やアウトドアで、ランタンフックとして使うことなどもできます。
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しかしサイドバー1本だけでは、例のロッドホルダー(※)にはなりませんね。
左側にサイドバーを取り付けるときに外すクリップ。黄色矢印がサイドバー取り付け予定位置。
ようするにクリップ形状になっているナット。
六角ボルトに、取付コネクタと角ワッシャーを通して、クリップ穴にボルト留めする。
イルミスタのカラビナマジックバンド
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