車中泊シリーズ

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跳ね上げベッドキットにも、1枚モノと分割式があるが、どっちがいいのか？

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跳ね上げベッドキット（フラットキット）選びに役立つ知識として、今回は天板の違いに着目。分割式なのか、一枚モノでできているのか、それぞれ特徴があるので自分の使い方と照らしてみよう。

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  「跳ね上げベッドキットなら自転車やバイクも車に載せられる」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  跳ね上げのベッドキットといっても、いくつかパターンがあります。

  ●イルミスタ・アウトドア：長さん

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  どういう違いがあるんでしょう？

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  まず、天板を分割式にするか1枚モノにするか、といった違いがありますね。


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  これは試作品ですが、構成部品として長方形の天板を1枚載せている仕様です。

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  フムフム。

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  ハイエースの場合、これだと天板の長さが1枚で180センチあります。

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  1枚の長～い板が載っていますね。

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  でも、こういう仕様だとデメリットも出てきます。

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  デメリットとは…？

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  まず宅配便等では発送できなくなります。個人宅に届けてもらう荷物としては大きすぎるためです。

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  あ～。車のパーツだと、よく耳にする話ですね。

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  そうですね。ベッドキットだと個人宅には発送できません（法人は別）というのは、わりとよくある話です。

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  でも、イルミスタはハイエース用については通販向け跳ね上げキットも用意するんですよね？

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  なので通販でも買えるキットモデルは、分割式を採用しています。

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  パッと見は同じですが、天板が2つに分割されている。


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  こうすると、ひとつの天板の長さが1メーター以内に収まってきます。

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  なるほど、なるほど。

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  ということで、通販用のキット（ハイエース用）としてはこのカタチで出そうと思いますが……

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  ふむ。

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  ただ「1枚モノのほうがいい」という人の場合は、イルミスタに来店して頂ければ、1枚モノの天板で跳ね上げを作ることは可能です。

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  セミオーダー方式ならどっちにも対応できるんですね。

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  そうですね。

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  だけど分割式でも作れるのに、1枚モノの天板で作るメリットなんてあるの？

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  1枚モノがいいのか、2分割がいいのかは、人によって違うと思います。

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  ふむ。

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  跳ね上げで組むにしても、車から降ろすこともあるのか、ないのか。ここは分かれ道です。

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  というと？

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  跳ね上げにするということは、普段は立てた状態にできますから、車から降ろさなくてもカーゴスペースを確保できるのがメリットではあります。


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  そういう意味では、「車から降ろすことはほぼない」人が多そうだ。

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  それならば1枚モノで作っても問題ありません。

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  ふむ。

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  いっぽう跳ね上げとはいえ、降ろすときもあるなら、分割式が有利です。


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  1枚モノだと降ろすときに重かったり、収納スペースも必要になるというデメリットがありますから。

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  逆に1枚モノで作るメリットは？

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  そのほうがコストは下がるので、安く作れます。

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  あ～。
  そういうことか。それは無視できない。

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  ハイエースの場合で考えても、天板が1枚モノなら足も3本で済みます。


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  分割式にするとなると、足は4本に増えます。アルミフレームの使用量も増えます。


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  分割式のほうが、部品点数は増えますね。

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  できるだけ安価に作りたい人は、部品点数が少なくなる構成のほうが有利です。

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  なるほど、なるほど。

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  いっぽう1枚モノで跳ね上げ仕様を作る場合、立てた天板を固定する箇所がひとつだと、バタつきます。



1枚モノの跳ね上げ式ベッドキットで、固定1箇所の例。

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  テストしてみた限りでは、固定を増やしたほうがやはりバタつきは抑えられます。



1枚モノの跳ね上げ式ベッドキットで、固定2箇所。

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  セミオーダーで安く作ってもらうために、部品点数を少なくしようとするのも無理があるか…。

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  そうですね。そのあたりは、実際の使い方なども含めて、相談しながら進めることになるかと。

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  いずれにせよ、ひとつのカタチに固定されないセミオーダー方式なら、自分に合った跳ね上げ仕様が作れますね。

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  もうひとつセミオーダーの利点を挙げると、ベッドを右側にするという組み方もできます。

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  ……そういえば今まで見たのは全て、左側にベッドが配置してありますね。


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  これは右利きの人が自転車やバイクを載せる、という使い方を想定しているためです。

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  あ、なるほど。

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  でも左利きの人は、逆サイドにベッドがあったほうがいい、ということもあるかなと。

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  確かにそうだ。

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  ただ、車内空間は左右均等ではない車種がほとんどです。だから、単に設置を逆にするだけ、というわけにはいきません。

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  右側ベッドに合わせて設計し直す必要があるのね。

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  そういうことです。ですので、ひとまず通販向けのキットでは左側ベッド仕様のみにはなってしまいますが、セミオーダーでは両方に対応が可能です。

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  いずれにしても完全なフラットキットよりも、可動する跳ね上げのほうがいろいろな意味で現実味はありそう。

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  そうですね。フルフラットはちょっと大げさ過ぎる、という人にも導入しやすいのが跳ね上げの良さだと思います。

イルミスタのアルミフレーム製フラットキットの製作依頼・問い合わせは、公式ページから。