軽自動車に7Jのホイールは履けるのか？ どうしても履くなら…

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7Jのホイールを軽自動車に履くのは、不可能ではないのだが無理やりのゾーンに入る。それでもどうしても7Jを履きたいならば「7Jの履き方」が、どのように無理やりなのかを知っておきたい。

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  「軽自動車に7Jのホイールは履けるのか？ 当たらないのか？」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  基本的には（わりと有利な）ダイハツ車であっても、リム幅7Jのホイールを履くのは無理があるという話をしましたが……

  ●アドバイザー：J-LINE 氏家研究員

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  どうしても7Jのホイールを履きたいなら、どうするか、というのが今回の話題です。

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  普通に7Jを履くと、入れることはできても、走行中に沈み込んだらすぐに当たってしまいます。

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  ロールしたときにも、ぶつかる可能性が高いって話でしたね。

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  だから、どうしても7Jを履くなら、そこまで沈み込まないように止めるしかありません。

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  足回りの動きを止めるってこと？

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  そうですね。Jラインがいつもやっている「6.5Jのツラウチ仕様」だったら、タイヤがタイヤハウス天井に当たる前にバンプタッチするようセッティングしますが……

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  フムフム。

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  しかしこの考え方だと、7Jを履くには沈み込み過ぎる、ということです。バンプタッチする前に、タイヤ（あるいはホイール）がフェンダーなどに干渉してしまうから。

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  7Jを履くなら、もっと手前で止めないといけないんですね。

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  そうです。バンプタッチする地点を上げる、ということですね。

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  なるほど。でもバンプラバーは短く切ることはできても、伸ばせませんが？

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  どこにバンプラバーが付いているかは車種にもよりますが、例えばリアショック内部にバンプラバーが入っているとしましょう。



✔ 手でカバーを引き下げると、ショックのカバーの中にバンプラバーが入っているのが分かる例。

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※「ショックの底付きとは？ 車高調でも起こる原因と対策」参照。

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  ショック内部でバンプタッチするように出来ているタイプですね。鉄×鉄で底付きしないように。

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  ここで、全長調整式の車高調を付けているのであれば、リアショックを伸ばすんです。


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  ショックの全長を伸ばせば、バンプタッチの位置（車高）が高くなります。

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  ふむ。
  ただ、そうなるとバンプタッチはしやすくなる？

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  当然そうですよね。
  だから、車高はあんまり下げられない。

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  まあ、それが7Jの代償ってことね。

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  リアショックの全長が調整できる、いわゆる全長調整式の車高調なら、そういう方法を取ることは可能です。

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  この話は、7J履きに限らず、走行中にタイヤとフェンダーが接触する車には使えそうなテクニックですね～。

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  ただし全長調整式だとしても、それができる車高調とできない車高調があります。

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  車高を低くすることばかりを重視した車高調だと、ブラケットもショックも短くて、いくらも伸ばせないケースがあります。

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  ほえ？

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  けっこうあるんですよ。「え、もう、これ以上伸ばせないの？」っていう作りの車高調は。

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  そうなのか。

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  車高調のショックが短すぎると、どこまででも沈むから、バンプタッチする前にタイヤが車体にタッチしてしまう、という状態になってしまう。

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  それだとバンプラバーの意味がないですね。

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  そうなんです。バンプラバーではなくてタイヤで止めているような状態。そういう車高調を付けていると、セッティングの自由度は低いです。どうにもなりませんので。

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  ……そうなんだ。

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  そのあたりを考えて設計してある車高調であれば、「ショックを伸ばしてバンプタッチするポイントを上げる」対処ができます。

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  伸ばせない車高調だったら？

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  まあ、残された方法は、ガチガチの、ポンポン跳ねてしまうようなバネを入れて止めるとか。

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  その言い方をしてる時点で、まったくオススメではなさそうですが。

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  乗り心地が悪いですからね。軽自動車に無理矢理7Jを履いても、そんなにいいことはないんですよ。

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  現実はキビシイようです。