ACC電源のバッ直方法。リレー付きのバッ直ケーブルの仕組み
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バッ直でACC電源を取る方法。バッテリーのプラスマイナスを単純に延長して取り出せるのは常時電源だけであり、ACC電源の取り出しには、リレー付きのバッ直ケーブルが必要。配線図を用いながら、わかりやすく解説する。
ACC電源のバッ直には、リレー付きバッ直ケーブルが必要
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「常時電源だけをシンプルにバッ直で取りたいときは…」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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ACC電源をバッ直で引きたい、という場合のバッ直方法を解説します。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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バッテリーのプラスとマイナスを単純に延長してくるだけでは、常時電源にしかなりませんね。
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バッテリーから直接引っ張ってきた電源を、ACC連動のACC電源に変えるためには、リレー付きのバッ直ケーブルが必要です。
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なぜ、このバッ直ケーブルを使うと、ACC電源がバッ直で取れるのか?
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仕組みとしては、こうなっているんですよ。
(↓) -
なにこれ!?
なんか複雑で難しそうに見えますが…… -
そうでもありません。上のイラストの黄色の線には「常時電源」、赤い線には「ACC電源」が流れるということになります。
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ん~?
よく分からない人が多いとおもいますが…… -
では、分けて説明しましょう。エーモンの「リレー付電源ケーブル」も、この部分(↓)だけでみれば、単なる常時電源のバッ直なのです。
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バッテリーのプラス端子につないで常時電源を取り出し、30アンペアのヒューズを経由して、その後二股に分岐された2本の黄色い線が、「バッ直の常時電源」として電装品に使用できます。
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この線を、電装品のメイン電源線につなげばいいのか。
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そうです。ここだけ見れば、前回の常時電源のみのバッ直と、やっていることは同じです。
ACC電源をバッ直で引っ張れる仕組み
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いっぽう、バッ直のACC電源を作るために、リレーが登場してきます。
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このリレーの中身は、以前に勉強した4極リレーと同じものです。
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しかしエーモンの4極リレーと、リレー付きのバッ直ケーブルでは、配線の色が違うような? 青がないし。
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エーモンの4極リレーの「青」に相当するのが、「ヒューズホルダー付きの赤い線」なんですよ。
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……ほう。
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この線に電気が流れている間だけ、バッテリーから来た常時電源を、二股の赤い線に出力します。
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ということは、このヒューズホルダー付きの線に対して、イルミ電源を取った場合には……
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イルミ電源がバッ直で取れる、ということになります。
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そういうことか~。
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どのタイミングでリレーのスイッチがオンになるか、を決めるのが、ヒューズホルダー付きの線です。
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では今回はこの線を、ACC電源につなぐんだ。
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そういうことですね。
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この仕組みが分かっていれば、どんな種類の電源でもバッ直で取れることになりますね。
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エーモンの「リレー付電源ケーブル」は、常時電源+ACC電源とか、常時電源+イルミ電源という具合に、2種類のバッ直が同時にできるのがポイントです。
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では、実際に、ACC電源をバッ直で取ってみましょう。
バッ直にはメリットだけでなくデメリット(リスク)もある。そのあたりはDIYラボ〈動画部〉がYouTubeで解説しているので、ぜひ見てね。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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