車を便利にする電装DIY

---

リア（後席）にシガーソケットを増設する方法

リアシートに家族や友人を乗せることが多いなら、後席にシガーソケット（電源ソケット）を増設するのがオススメ。純正で後席まわりに電源ソケットが付いている車種はまだ少ないので、後席シガーソケットがあると、おもてなし感がアップする。

• 

  「後席やラゲッジにシガーソケットを増設すれば便利」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

• 

  ここからは、実際に後席（リア）にシガーソケット（電源ソケット）増設する手順です。

  ●アドバイザー：エーモン 中塚研究員

• 

  まず、配線図の全体像としてはこんな感じ（↓）

リアル配線図



✔ Amazonでも販売されているエーモン 電源ソケット 貼り付けタイプ（1540）を使用。

• 

  なお、後席に増設するとしても、ラゲッジに増設するとしても配線図は同じで、延長コードの長さの違いだけになります。

• 

  注意点としては、延長コードに細線（0.2スケア）は使えないあたりでしょうか。

• 

  そうですね。5アンペア流れますので、延長コードは0.5スケア以上を使いましょう。

• 

  実際の作業は、何から？

• 

  作業の順番はどこからでもいいのですが、まずヒューズ電源を取り付けておきましょうか。

• 

  電源の種類は……？

• 

  増設用シガーソケットを付けるときは、基本的にはエンジンを切った時点で電源が遮断されるようにACC電源（またはIG電源）を取りましょう。

• 

  ヒューズボックスから電源を取る方法は、別記事で詳しくやっています。



✔「ACC電源をヒューズから取り出す方法」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

• 

  それと、先にヒューズ電源を付けておくのはいいんですが、ヒューズ電源と延長コードをつなぐのは最後にしましょう。

• 

  ショート防止ですね。

• 

  そうです。電源をつなぐのを最後に回すことで、作業中のショートを防止できます。

• 

  というわけで、ヒューズ電源の取り付けができたら、この部分はこのまま放置です。

• 

  次は延長コードの取り回しをやります。

• 

  どうやって後席（リア）まで持っていくか。

• 

  今回のモデル車（セレナ）の場合はヒューズボックスがグローブボックス裏でしたので、そのまま助手席側を通しながら、後席まで取り回すと効率がいいですね。

• 

  どこをどう通しましょう？

• 

  手間がかかるのはイヤだな～、という人は、マット下に配線コードを通してしまう手もありますが……

• 

  ……ふむ。
  それならすぐ終わるけど。

• 

  手間を惜しまずちゃんとやりたい人は、ステップのパネルを外しながら、その中に配線を隠していきましょう。

• 

  どうせやるなら、キッチリやりたい。

• 

  それならまず、助手席側のキックパネルを外します。



ネジ1本で留まっている例が多い。

• 

  キックパネルを先に外しておいて、次は助手席側のステップを外します。ここは、幅の広い内張りはがしで作業しましょう。

内張りはがしを差し込んで……



ステップをこじる



内張りはがしを回転させるようにこじる。

きっかけが作れれば、あとは手で引っ張って外せます


• 

  そして、後席のステップも同様に外します。



• 

  前後のステップが外せたら、Bピラー部分は配線ガイドを使って、純正配線と同じ通り道（トンネル）を通します。



配線ガイド・クネクネタイプを使用



【Amazon.co.jp 限定】エーモン 配線ガイド フレックスタイプ（1161）

• 

  この通り道なら、配線を完璧に隠しながら、後席足元へと運べますね。

• 

  あとはリア（後席）まわりのどこかに、電源ソケットを貼り付け固定すればいいのですが……

• 

  いざ貼るとなると、貼り付け場所に困りますね。

• 

  そうなんですよ。シートは動くものなので、前席シートの背中に貼るわけにもいかず。

• 

  動かない場所に固定しないといけない。

• 

  今回のセレナですと、Bピラーの下のほう（足元付近）しかなさそうですね


• 

  リアまわりだと、現実的にはこういう付け方になってくると思います。

• 

  そのあたりは、自分の車の状況に合わせて臨機応変に考えましょう。

• 

  最後に、延長コードとヒューズ電源を、忘れずにつなぎましょう。

✔ マイナス線はクワ型端子を付けて、フロント周りのキックパネル裏かグローブボックス裏あたりの金属部のネジにアース接続する。

---

※「クワ型端子でボディアースするための知識」参照。