デイライトをスモール（ポジション）連動で「減光」させる方法

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デイライトを減光させる方法。スモール（ポジション）連動でデイライトが減光するのは、今どきの純正風。リレーを使った「デイライト減光」の制御の仕組みを、わかりやすく解説する。

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  この記事は、「イカリングをロービームオンで消灯させる方法」の続きです。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  今回のテーマは、デイライトの制御です。

  ●アドバイザー：球屋 森田研究員

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  デイライトに加えたい制御と言えば……

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  スモール（ポジション）ランプのオンに連動させて、「消灯」または「減光」させることでしょうね。

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  ちなみに最近の新型車では、純正でデイライトを搭載しているヘッドライトが増えています。

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  新型クラウンのデイライトを例にしても……

昼間はデイライトが強発光し……



※ヘッドライトが「オート」になっているのが発動条件。

夜、スモール（ポジション）オンに連動して減光する


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  昼間は明るく、夜はそのままだと眩しすぎるから「減光」するんですね。

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  つまり、この連動は「純正っぽく見せる」という意味でも有効です。



予備解説

ちなみに、純正デイライトが「減光」するのは、2016年10月にできたデイライト専用の新保安基準に沿ったもの。

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※「車検に通るデイライトの条件」参照。

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  この技も、前回のフォグランプ消灯と同様に、5極リレー（c接点リレー）を使います。

5極リレー


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  「消灯」ではなく「減光」が、リレー配線でできるって不思議なのですが……

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  「消灯」のほうがカンタンにできるのは確かなので、まずは、スモール（ポジション）連動でデイライトを消灯させる方法のおさらいから。

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  それなら前回と同じだから、理解しやすそうですね。

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  5極リレーの5本の配線コードの内部は、このようになっています（↓）



配線コードの配色はリレーによって異なるので、リレーの仕様書で確認を。

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  電源は「緑」につなぎます。

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  デイライトの場合は昼間から点灯させているから、電源の種類は……

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  「緑」に対して、ACC電源（またはIG電源）を取る、ということですね。

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  「ACC電源の取り方」については、こちら（↓）を参考にしてください。

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  そして「緑」とつながっている「黒」をデイライトのプラス線につなぎます。

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  これでACCオン（またはIGオン）の段階から、デイライトに電気が流れていきますね。

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  次にリレー内のコイルにつながっている2本線……今回のリレーでは「黄色」をスモール（ポジション）ランプ線のプラスに、「オレンジ」をアース接続します。

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  つまり、こういう配線図になります。



ACC電源の代わりにIG電源でもよい。

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  これを実物で再現すると、こうなります。


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  デイライトのマイナス線は、リレーの「オレンジ」と同様にアース接続するので、ここでは合流させています。別々にアースしても同じことですね。

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  今の状態だと、デイライト用に用意したLEDテープは点灯していますね。

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  しかし、リレーを動かすカギとなる「黄色」に電気を流すと……

デイライト用LEDテープが消灯


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  「黄色」に電気を流すと、「消灯」することが確認できました。

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  ハイ。実際に車に付けるときは、「黄色」を「スモールプラス線」につないでおけば、スモールオンで消灯ですね。

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  ……で、「減光」っていうのはどうやるの？

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  「消灯」では未使用だった、「赤」の出番となります。

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  スモールオンに連動して、5極リレー内部の接点は、このように切り替わります。



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  消灯のときは「赤」の先になにもつなぎませんでしたが、今回は「赤」もデイライトのプラスにつなぎます。

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  しかし、それだとスモール（ポジション）がオンでもオフでも、デイライトに電気が流れてしまうのでは……？

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  そうですね。しかし、「赤」を経由する場合だけ、「減光」させたいわけですよ。

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  どうするの？

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  「赤」の先に「抵抗」を経由させて、LEDのプラスにつないでおくのです。



電気の逆流（回り込み）を防ぐ「整流ダイオード」も付けておくのが望ましい（※後編を参照）

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  こうすると、「黒」の出力に対して、「赤」の出力は弱くなります。

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  ホホウ！

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  実際にどのぐらい減光させるかは、間にかませる抵抗の「抵抗値」次第ですが、配線方法としてはこうなります。

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  ここでまさか「抵抗」が出てくるとはね。

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  ただし、抵抗の選び方には注意点があります。それから、整流ダイオードも付けておいたほうがいいです。

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  そのあたりの具体的なことは、「後編」で解説します。