5極リレーの使い方 初心者向き解説

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難しいイメージのリレーをひも解くシリーズ第二弾は、5極リレーの使い方。前回学んだ4極リレーと比較しながらの解説なので、初心者にもわかりやすいはず。4極リレーと5極リレーの2つを押さえれば、車の電装カスタムの幅は格段に広がる！

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  前ページの記事では主に4極リレーの使い方を学びましたが……

  ●レポーター：イルミちゃん

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  今日はいよいよ5極リレーが登場します。

  ●アドバイザー：エーモン 中塚研究員

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  4極リレーとなにが違うんでしょう？ 見た目には配線が4本から5本に増えましたね。

スタンダードな5極リレー



詳細はAmazonのエーモン 5極リレー（3237）

コンパクトな5極リレー



詳細はAmazonのエーモン コンパクトリレー5極（3234）

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  4極リレーと5極リレーでは、目的も違うんですよ。

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  4極リレーは、自動スイッチでしたよね。

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  5極リレーもスイッチには違いないんですが、オンオフではなく、「接点を切り替える」のが目的です。

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  ？？？
  なんのことか、さっそくわかりません。

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  まずはリレーの中身を見てみましょう。


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  4極リレーは、普段はスイッチオフの状態でした。5極リレーの場合は、普段から赤→白がつながっています。

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  つまり、最初からスイッチオンの状態？

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  そうですね。赤は電源につないでおくルールですので、白の先に電装品をつなげば常に電気が流れています。


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  じゃあ電装品は白の先につなぐ決まり？

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  というか、5極リレーの場合、電装品は白と黄の両方につなげます。「2つの電装品をつなげておいて切り替えることができる」んです。

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  普段は、黄につなげた電装品には電気が流れていませんが……

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  きっかけになるのが青です。青→黒ラインに電気が流れると、スイッチが作動して、赤は黄へと切り替わります。


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  なんか……線路のポイントが切り替わるみたいな動きですね。

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  そうですね。合図は「青に電気を流す」です（※黒はもともとボディアースしておく）。

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  4極リレーは、青に電気を流すとスイッチオンになるしくみだったけど……

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  5極リレーは赤から来ている電源を、白と黄のどっちに流すかを、切り替えるスイッチなんですよ。

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  電装品Aと電装品Bの2つをつなげて切り替える。それが5極リレーなんですけど……

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  どういう場面で使うんだろう？

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  ここで重要なポイントがありまして、「2個の電装品をつながなくてもいい」んですよ。

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  ？？？
  またわかりにくくなりましたよ？

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  たとえば、よくある使い方は「電装品を白にだけつないでおく」という手法です。

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  それでは、青の合図が入ったら、電気が切れちゃうじゃないですか。

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  ハイ。
  それが狙いです。

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  んん〜？？？

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  例えば青はフォグランプのプラス線につないだとすれば、フォグランプをオンにした段階で電気が切れますよね。

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  リレー内部では、赤→黄につながっているけど……

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  黄には何もつながなければ、なにも起こりませんので。

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  なんのためにそんなことを？

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  「フォグランプオンでデイライトが消えるようにしたい」など、そういうアクションを取りたいときにこの技を使うのです。

普段はデイライトが点灯



フォグオンでデイライト消灯


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  おお〜!!
  なるほどォ。

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  4極リレーだと、フォグランプオンを合図に「スイッチオン」になってしまいますが、5極リレーはその逆のアクションが可能です。

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  何かをオンにしたら、それに連動して何かをオフにする、か。

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  そういうことがしたい場合は、5極リレーの出番です。