ホーン取り付け完全ガイド(第2回)
ホーン取り付け時のリレー配線とはなにか?
高級車風の「パー」音の社外ホーン。その取り付け方法をガイドする連載。今回は、意外とややこしいホーンの配線について。難易度が高めだが、リレーキットやハーネスを活用すれば、初心者がDIYで取り付けることが可能になる。
ホーンの配線はけっこうややこしい
さて、社外ホーン取り付けガイドの第2回目
DIYラボ レポーター:イルミちゃん
今日はホーンの配線について解説します
アドバイザー:DIYライフ 藤本研究員
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電源取り出しは、バッ直にするのがオススメでしたよね〜。
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そうなんですが、以前に紹介した通常のバッ直ケーブルとは少し違うモノを使います。
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あれ、バッ直ケーブルは使わない?
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以前に紹介したのは、車内で大容量の電装品を使うための汎用的なバッ直ケーブルです。
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フムフム。
で、ホーンの場合は? -
バッ直屋を自負する〈DIYライフ〉としましては、ホーンの取り付けには並々ならぬコダワリがありまして……、
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てゆーか、自分が好きなんですよね。ホーン交換。
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……まあね。で、ホーンの取り付けに特化した、専用のバッ直ケーブルを開発いたしました〜!
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ホーンの配線は、多くの車種で平型端子(250タイプ)が使われていますので、それに合わせて端子も付けてありますよ。
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なるほど。
じゃあ、そのままつなげるんだ。 -
そうです。ただ、ホーンの配線がややこしいのは、いろいろ配線パターンが存在しているという点にあります。
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どういうことですか?
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例えば、純正ホーンが1つで端子が2つ付いているタイプもあれば、端子が1つの場合もある。
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えー!?
なんでそんなことに? -
ようは、プラスとマイナスの端子が両方存在しているホーンもあれば、マイナスは本体ボディアースになっているから1端子(プラスのみ)だったりするのです。
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……そういうことか。
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そして純正ホーンが2つ付いている場合も、それぞれ1端子だったり2端子だったりするわけです。
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う〜ん……。
だんだんややこしくなってきました。 -
さらに付けようとしているホーンも、同じように1端子と2端子があるし、ホーンの数も1つの場合もあれば2つの場合もある(…まあ社外品は2個セットが多いけど)
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もはや、完全にややこしい。
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ホーンの配線パターンって、意外とバリエーションが複雑なんですねぇ。
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そこで! どのパターンが出て来ても配線できるようにするために、用意したのがこのハーネス(↓)
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なにやら、また別の配線が出てきましたね。
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先に紹介した「ホーン取付用リレーキット」と、この「ホーン取付ハーネス」を組み合わせることで、ホーン数と端子数がどういうパターンであっても、配線できるように工夫しました〜。
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ほほう。
では、両方揃えればいいんだ。 -
全部で16パターンあるうち、6パターンはこの線は不要。なので「ホーン取付ハーネス」は、あくまでも別売りオプションにしています。
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なるほど、なるほど。
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ホーンは通常は、配線加工作業が必要になるケースが多い。しかしこの2つを組み合わせれば、どのパターンでもポン付けが可能なる仕組みです。
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普通は加工して対応するんですねー。
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そもそも、ホーンにハーネスが付いていないケースが多いです。
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そうなんだ。
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いろいろなパターンがあるので、対応が難しいからでしょうね。
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この専用ハーネスを使うと、配線はどの位ラクになるのか!? 具体的な例を見ていきましょう。
通常のバッ直ケーブル
普通のバッ直については、「バッ直のやり方」参照。
DIYライフのオリジナル、ホーン取付用リレーキット
本体アースになっているケースは、プラス線のみでいいので1端子となる。
2端子の社外ホーンが2個の例
社外ホーンは2個セットが多いので、これはよくある配線パターン。
ホーンのポン付けを可能にする、DIYライフのホーン取付ハーネス
ホーン交換時のリレー配線図
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「ホーン取付用リレーキット」と「ホーン取付ハーネス」を使って、バッ直でホーンを取り付ける時の配線図です。
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純正ホーン側は1個で1端子……というパターンが多いので、それを社外ホーン2個×各2端子に変更する……という想定でいくと以下のようになります。
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ホーンの電源そのものは、バッテリーから直接取る。いわゆるバッ直状態。
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もともと純正ホーンにつながっていた車両側の電源線(平型端子メス)に、リレーキットの平型端子オスをつなげば、ホーンを鳴らしたタイミングでリレーが起動するようになっています。
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つまり、ホーン連動でバッ直の電源がホーンに流れる。
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そうですね。そのあたりは汎用的なバッ直ケーブルと、やっていることは同じですよ。
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なるほど。
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で、純正ホーンがもともと1端子で本体アースとすれば、社外ホーンのマイナスをつなぐ先はないので、2つまとめてボディアースしています。
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DIYライフのハーネスを使うと、ホーン取り付け(交換)がカンタンそうに見えてきますね〜。
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ただの配線のようでいて、けっこういろいろ考えて作りました。
リアル配線図
リレーの使い方についてはDIYラボ〈動画部〉がYouTubeでも解説しているので、ぜひ見てね。
DIY Laboアドバイザー:藤本壮啓
某カー用品メーカーに長年勤務し、車業界にDIYを広めた伝説の広報マン。現在は独立して、DIY用品を扱うセレクトショップ「DIYライフ」を設立。単なる製品の宣伝トークではない、DIYユーザー側に立ったアドバイスが持ち味。通称「フジモン」。
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