LED自作コラム

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LED打ち替え失敗……による二次災害はあなどれない。そのリスクを軽減させるには？

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LED打ち替えで失敗しないために、実際にあった失敗談から学ぶ『怖い話シリーズ』。今回はメーターのLEDをDIYで打ち替えたら、警告灯が点灯しっぱなしになってしまった例。なぜそんなことになったのか？ 原因と対策は？

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  LED打ち替えに関する悩み相談は、DIYラボにもよく寄せられますが……

  ●レポーター：イルミちゃん

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  イルミスタ（LED加工専門店）にも「DIYで付けたけれど光らなかった」ということで車を持ち込まれる方は多いですね。

  ●アドバイザー：イルミスタ 野本研究員

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  今日は、そんな野本研究員の『LED打ち替えで実際にあった恐い話』シリーズ。

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  あるとき「メーターのLEDをDIYで打ち替えた」というお客さんから連絡が来まして……

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  フムフム。

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  メーターの何かの警告灯が、点灯しっぱなしになってしまったと言うのです。何の警告灯だったかは忘れましたが。

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  警告灯が点灯。
  ……嫌な予感しかしない。

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  なお、そのオーナーさんも何回か分解して調べ直したけれど、どうしても原因が分からないと。

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  それでイルミスタに除霊に来たんだ。

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  分解して基板を見てみると、ハンダ付けをした周辺に別のハンダが残っていたりして……これはもしや、と。

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  ふむ？

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  けっこうハンダ付けに苦戦した痕が見られたので、取れたハンダがどこかで悪さをしているのではないかと。

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  話が見えないぞ。取れたハンダがどう悪さするのよ？

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  ハンダは電気を通しますよね。当たり前ですけど。

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  それはわかります。

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  ということは……もしもイモハンダ状態のハンダが「ポロリン」と取れて回路上に転がっていたりすると、ショートの危険もあるわけですよ。

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  うひぃ〜……。
  そういうことか。

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  その可能性を疑って、打ち替えとは関係ない場所も含めて基板上をチェックしていくと……

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  ごくり。

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  足がいっぱいあるICが付いている部分に、取れたハンダのカタマリが挟まっていたんです。

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  こっわ…！
  足と足でショートするね。

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  取れたハンダが基板上を転がっていくと、偶然にもどこかでプラスとマイナスをつないでしまい、ショートが起こる可能性があるので要注意なのです。

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  ……確かに。

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  その車は、ハンダを取り除いたら正常に戻ったので、まだ運が良かったと言えます。

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  考えたこともなかったけど、ハンダが取れるっていうのはけっこう恐いことなのねぇ。

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  そうなんですよね。ヘンな場所でショートさせたら、最悪はコンピューターを壊して何万円・何十万円の修理代なんてことも、あり得ますので。

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  LED打ち替え失敗の代償としては、ダメージが大きすぎる。

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  まったくです。

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  ハンダが「ポロリン」と取れてしまう原因は、なんなのでしょう？

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  ハンダ付けするときに熱がしっかりとかけられていない、というのもあるでしょうし……



「チップLEDを上手にハンダ付けするコツ」なども参考に。

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  それから「ハンダの質が良くない」ケースもあります。質はけっこう重要ですよ。

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  うーん。……ハンダなんてどれ使っても同じでしょ、という気はしますね。私のような素人目線だと。

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  少なくとも車のLED打ち替えに使うハンダを、値段だけで選ぶのはオススメしません。

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  参考までに野本研究員が愛用しているハンダはどこのやつですか？

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  僕が使っているのは「HAKKKO」の0.6ミリタイプです。一般的に売られているものの中では、0.6ミリは細いクラスですね。


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  ハンダが太いとダマになりやすいので、チップLEDのハンダ付け……打ち替え用としては、細いハンダをオススメします。

イルミスタ・野本研究員の小道具のコダワリは、「LED打ち替えに必要なアイテムと、ハンダごての選び方」で詳しく解説している。

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  「仕事は道具」という言葉もあるしね。