抵抗の知識シリーズ

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1/4W抵抗と小型1/4W抵抗は同じ容量だが、どっちを使ったらいいのか？

1/4W抵抗と、小型1/4W抵抗の違いは何か。文字どおり、サイズが違うだけなのか。また1/2W抵抗は「小型」しか売っていないようなのに、なぜ小型と付いているのか？ そんな、抵抗のちょっとした謎にせまる。

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  「抵抗を並列接続することで熱を下げられるのか、実験してみた」の続きです。

  ●アドバイザー：エルパラ 平川研究員

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  ここまで抵抗の容量についていろいろ勉強してきましたが……今日はちょっと初歩的な質問をしたいと思います。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  なんでしょうか？

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  抵抗の容量（ワット数）の種類には以下のようなものがありますが……


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  これを見ていて、なんかヘンだなと思う点が……

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  ？

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  1/4W抵抗には、小型とそうでないものがありますよね。

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  そうですね。

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  1/4W抵抗の意味は、1Wの1/4だから0.25Wの容量の抵抗ということですよね？

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  そうです。
  どちらも容量としては同じ抵抗です。

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  では、これはどう使い分けたらよいのでしょうか？

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  小型1/4W抵抗は、狭い場所……例えばウェッジベースの中とか、そういう所で抵抗を使うときには重宝します。


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  でも、部品としてよく売れるのは、普通の1/4W抵抗のほうです。

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  小型は小さすぎて扱いにくそうだからかな。

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  まあ、小さいから放熱性が悪いんじゃないか？ というようなイメージを持たれている方が多い可能性はありますね。

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  実際のところ、放熱面ではやはり大きいほうが有利？

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  う～ん、しかし1/4W抵抗と、小型1/4W抵抗の差っていうのは、エルパラで実験してみた限りでは実質的には体感できるほどではありませんでした。

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  なるほど。そんな実験もしたことあるのか。さすが平川研究員。

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  見た目からイメージされるほど発熱の差はなく、実質的にはほぼ同じモノと考えていいと思います。

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  そういうことならスペースを抑えたい人は、積極的に小型を使ったほうがいいのかな。

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  はい。
  そう思います。

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  まだ謎は続きます。1/4W抵抗は2種類あるのに、いっぽうで1/2Wは小型のみなんですよね？ それはなぜ？


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  現在では1/2W抵抗は、ほとんど小型1/2Wしか扱っていないのが普通です。

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  そうなんだ。

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  昔は小型ではない1/2W抵抗が売られていた時代もあったので、その名残りで今売られている1/2W抵抗は、小型1/2W抵抗と呼ばれています。

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  ふむ。
  これ豆知識っぽい。

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  今は実質的に「小型」しか選択肢がありません。

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  そういうことだったのか！ 小型ではない1/2W抵抗は、そういえば見たことがなかった。

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  ですので、エルパラでも1/2W抵抗については「小型」一択になっています。

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  これとは逆の話で、1W・2W・3Wなどの抵抗には小型がありませんね？


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  大容量こそ小型の抵抗がほしい気がするんですけど…？

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  いや。今販売されている1W超クラスの抵抗は、実はそれ自体がもう小型なんです。

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  ほぉ～、そうなんだ。

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  大型の1W抵抗はもはやどこにも売っていないので、これが普通の1W抵抗ということになっているわけです。

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  こちらについては、言い方として小型と言っていないだけなんだ。小型1/2W抵抗の逆で。

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  そういうことですね。

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  ……ということで、抵抗の容量（ワット数）表記についてのちょっとした雑学でした。