ソニックスタート特集

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プッシュスタートを後付けする場合の、車両盗難リスクはどうなのか？

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プッシュスタートスイッチを後付けしたいが「乗り逃げ」などの盗難リスクが上がってしまうのでは？  と心配になる人もいる。そこでプッシュスタート後付けキット〈ソニックスタート〉開発者のCEP・服部研究員に、そこのところを聞いてみた。

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  「リクエストスイッチ単体を後付けするときのコツと注意点」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  プッシュスタートスイッチを後付けするにあたっては、「乗り逃げ」の心配をされるお客さんは少なくないので、今日はセキュリティ面について解説したいと思います。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  乗り逃げの心配をする人がいるっていうのは、どういう理屈からなんでしょう？

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  そこはやはり、純正のカギがなくてもプッシュスタートでエンジンをかけられるキットですので……「乗り込めば、誰でもエンジンがかけられるのでは？」と思う人も少なくはありません。

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  イメージ的には、ってことね。

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  そうですね。

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  しかし、コムエンタープライズがそこを考えていないわけがないよね。

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  もちろんです。ソニックスタート5には、3つの機種がありますが……



コムエンタープライズのソニックスタート5

「ソニックスタート5導入ガイド╱機種の選び方」参照。

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  「ベーシックモデル」と「スマートキーセット」「スマホ対応セット」では、セキュリティ機能も違ってきます。

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  フムフム。

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  「ベーシックモデル」の場合は、純正キーレスに連動するようになっています。

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  ということは……？

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  純正キーレスでロックするとセキュリティオンで、アンロックすると解除されます。

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  キーレス連動セキュリティみたいな感じなんだ。

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  純正リモコンでロックしたあと、例えば……窓ガラスを割られたりピッキングされたりして、ドアを開けられて乗り込まれても、プッシュスタートでエンジンはかかりません。仮にキーシリンダーを回したところで無理です。

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  キーシリンダーを回したら、さすがにエンジンがかかりそうなもんですけど？

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  いや。もともとソニックスタートの取り付け時に、キーシリンダー裏の純正コネクターは抜いた状態になっているので、キーシリンダーでエンジン始動はできないのです。

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  あー、そういうことか。では……後付けしたプッシュスタートのほうでもエンジンがかけられないのはナゼ？


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  「純正リモコンでアンロックしないまま車内に入ってきた、という場合はエンジン始動はできない」ようになっています。

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  そんな条件があるのか。

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  純正リモコンでアンロックすることが、エンジンをかけられる条件なんです。

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  なるほど、なるほど。単純にボタンひとつで始動しているわけではない。

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  付け加えて、セキュリティオン中にドアを開けられた時点でサイレンが鳴ります。

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  ソニックスタートには、サイレンが標準装備されていますからね。



ソニックスタートに標準装備されるサイレン

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  しかし仮にドアは開けずに、窓ガラスを割って車内に侵入したとすれば、サイレンは鳴らないってことよね？

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  いいえ。その場合はスタートスイッチを押した時点でアラームが鳴ります。

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  ホー。サイレンが鳴る条件もいろいろなんだ。

（セキュリティオン中に）アラームが鳴る条件
① ドアが開けられたとき
② スタートスイッチを押された
③ ブレーキを踏まれた
④ バッテリーを外し、もう一度バッテリーをつないだとき
⑤ オプションのセンサーが反応したとき

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  ④の条件があるので、いったんバッテリーを外してアラームが鳴らないようにして……というような方法での車両盗難もできません。

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  なるほど。バッテリー遮断対策もできていると。

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  なお「アラームが鳴る条件」は、個別にオフにすることもできます。「ドア開放」は無視するなど、そういう設定もソニックスタート5になって追加されました。

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  近所迷惑になりそうなアラームだけ切っておくとか…？

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  う～ん……ただ、⑤のオプションセンサー以外については、状況としては異常なものばかりです。

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  ですよね。……ドアが開いたとか、車内に侵入されてスタートスイッチを押された……とか、イヤすぎる異常事態。

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  そうなんです。だから基本的にオフにする必要性がないとは思います。

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  確かにね。トラックが通った振動で鳴ったら嫌だ、とかそういう心配をするのとは話が違うから。

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  「誤報」的なもので近所迷惑を気にされるのは分かりますがソニックスタート5のセキュリティ機能は、（オプションセンサーを付けない限りは）近所迷惑を気にするようなセキュリティではないです。

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  ドアが開けられた状況で、近所を気にしている場合ではないだろう、という……

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  そういうことですね。かなり深刻な状況でしか、アラームは鳴りません。

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  なるほど。

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  今説明した「アラームが鳴る条件」は、どのモデルでも同じです。

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  では「スマホ対応セット」や「スマートキーセット」だと、なにが違ってくるのか？

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  次はソニックスタート5の「スマホ対応セット」や「スマートキーセット」のセキュリティ機能について。

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  「スマホ対応セット」「スマートキーセット」だと、そもそもスマホ（あるいは専用スマートキー）が近くにないとエンジンがかけられない設定にもできるんです。



ソニックスタート5では「スマホ対応セット」がイチオシモデル。これはセキュリティの面からも言える。

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  純正スマートキーと同じような機能ですね。

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  そうですね。「スマホ対応セット」や「スマートキーセット」だと、スマホ（あるいは専用スマートキー）が近くある、ということを検知できるので、安全性が高いです。

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  「そういう設定にもできる」ということは、そうではない設定もあるの？

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  はい。DIPスイッチの設定で切り替えるんですが、「純正リモコンでカギを開けたら、（スマホがなくても）アンロック中はエンジンがかけられる」設定にもできます。

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  そんな設定にしておくメリットがあるの？

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  純正リモコンとスマホを併用することができる、ということですね。

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  あー、なるほどぉ。

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  この場合は「スマホまたは純正リモコンでアンロックした」という条件でのみ、プッシュスタートでエンジンがかけられます。

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  ふむふむ。
  利便性はそのほうが高い。

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  しかし、セキュリティ性という意味では、少し落ちますね。

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  スマホがなくても、エンジンはかけられるから。

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  そうですね。純正リモコンでアンロックしたあとは、エンジンがかけられます。「スマホが近くになくても」という意味では、条件は一段ゆるいですよね。

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  スマホ（あるいは専用スマートキー）が近くにないと、絶対的にエンジンがかけられないモードが一番安全ってことね。

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  普段から自分しか乗らない車であれば、そのような設定にしておくのがベストです。

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  機種や設定によって、セキュリティ性に差がある。これも頭に入れておきましょう。