通好みの電装カスタム

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シガーソケットの電源を、スイッチでサブバッテリーに切り替える技

シガーソケットの電源を、サブバッテリーに切り替える方法。例えば車のエンジンを停止した状態で、シガーソケットを使いたいシーン（車中泊・アウトドア・災害時など）でとても便利。意外と安上がりな部品代で実現可能なので、覚えておくとよい技だ。

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  「電装品の電源をスイッチでポータブル電源に切り替えるには？」というネタをやりましたが、今日はその応用技。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  通常は車のバッテリーで動いている電装品を、スイッチひとつでポータブル電源やサブバッテリーに切り替える回路は、他にもいろいろ応用が利きます。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  前回は読者の方の質問を元に、LEDダウンライトの電源切り替えをやりましたが……

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  例えば、車中泊やアウトドアで、車のエンジンを停止した状態でシガーソケットを使いたいとしましょう。

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  車のエンジンが停止した状態では、シガーソケットからは電源が取れませんよね？

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  そうですね。欧州車などだと常時電源が来ている例もありますが、国産車の場合はACC連動（あるいはIG連動）のシガーソケットが一般的なので、停止時は使えません。

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  仮に常時電源で使えたとしても、バッテリーが上がる心配があるから、やっぱり現実味がないような……

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  そこで、エンジン停止時は、スイッチでサブバッテリーからの電源供給に切り替えられたら便利ですよね。

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  おお、確かに。

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  ポータブル電源の場合は、シガーソケット型のDC12V出力が付いているものが多いので、それを使えばいいとしても、サブバッテリーだと、シガープラグの電装品は直結できません。

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  こういうこと（↓）でもしない限りはムリですね。



サブバッテリーに直接、シガープラグ型の電装品をつなぐ手としては、「シガーソケット（電源ソケット）をバッテリーに直結する方法」もある。

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  今回は、あくまでも「車に付いている純正のシガーソケットの電源を切り替える」発想で考えてみましょう。

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  そんなことできるんだ。

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  LEDダウンライトの電源を、ポータブル電源に切り替える回路と、理屈はまったく同じですよ。こういうことです。


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  図の黒い線が、もともとの純正配線で、シガーソケットにつながっている線です。

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  フムフム。

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  で、シガーソケットのプラス側の線を切断して、間に5極リレーを入れているわけです。

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  シガーソケットの裏側につながっているプラス線を切る、ということですね。


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  リレーのコイルには、サブバッテリーから電気が流れるようにしておき、間にスイッチをかませます。

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  手動スイッチオンで、リレーが動いてリレーの接点も切り替わる。

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  ポイントはサブバッテリーのマイナスを、シガーソケットのマイナス線につなぐか、あるいはボディアースしておくことです。でないとサブバッテリー側の回路が成立しませんので。

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  確かに前回のLEDデイライトの切り替えとほぼ同じ回路ですね。

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  そうですね。ただ、今回はシガーソケットにいろいろな電装品をつないで使うことも考えると、リレーの容量は大きめが欲しいところ。

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  リレーだったら、大容量のものも普通にありますね。

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  一般的な純正のシガーソケットだと、15アンペアくらいのヒューズが入っていることが多いです。それと同じ使い勝手を想定して……20アンペアほど流せるリレーを入れておけば、問題ないですね。

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  ちなみにエーモンのスタンダードな5極リレー（3237）を例にすると、20アンペアまで対応できます。A接点30アンペア、B接点20アンペアとなっているので。



詳細はAmazonのエーモン 5極リレー（3237）

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  同じくエーモンのコンパクトリレー（5極）を使ったとすれば、最大10アンペアということになります。



詳細はAmazonのエーモン コンパクトリレー5極（3234）

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  リレーを使う場合は、容量が問われるのはリレーのほうになるので、オンオフスイッチに関しては容量は関係ないです。リレーのコイルを動かすだけの、僅かな電流しかスイッチには流れていません。

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  つまりスイッチのほうは、容量が小さくても問題ない。

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  それから、今回は（ポータブルバッテリーではなく）サブバッテリーにつなぐ想定なので、電源プラグのようなアイテムも使っていません。

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  配線する手間を別にすれば、部品代などは意外なほど安上がりな技と言えましょう。