デイライトの配線のQ＆A

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デイライトをスモール連動でも、スイッチでも消灯できるようにしたい

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デイライトをスモール連動でも、スイッチでも「消灯」できるようにしたい……その場合、どのように配線したらいいのか。ここは苦手な人も多いリレーの出番なので、わかりやすい配線図で解説する。

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  読者の方から頂いた、「デイライトの配線方法の質問」に答えていきたいと思います。

  ●レポーター：イルミちゃん

■ 質問

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「デイライトをスモール連動で消灯させるリレー配線方法」や、
「デイライトにスイッチを取り付けて自由にオンオフさせるには？」の記事を読んで、質問させていただきました。

これらを同時に、つまりデイライトをスモール消灯かつ、スイッチでも消灯できないものでしょうか。

デイライトのルールでは、スモール点灯時は消灯か減光とありますが（※300カンデラ以下のその他灯火類扱いのデイライトは除く）、任意のタイミングで消したい時もあると思うのです。 個人的には、走行時はデイライトは点いていても良いのですが、停車時などは、エンジンはかけている状況でもデイライトは消したいのです。

リレーを2個使うのだろうとは思うのですが、複雑で、想像しただけでも「デイライト付けるのを止めようか」迷うくらいです。良い方法がありましたら、ご教授ください。

質問者╱よーだ

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  デイライトを付けるの止めるほど、難しいのかどうか……エーモンの中塚研究員に聞いてみましょう。

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  いろいろな条件をミックスさせたい、ということですね。

  ●アドバイザー：エーモン 中塚研究員

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  まさしくリレーの出番と言えますが……

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  スモールオン連動で「消灯」なのか、「減光」なのかで、けっこう複雑さが変わってきますね。

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  マスター・よーだ様の希望は、「消灯」となっています。

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  ……であれば、まだシンプルなほうです。

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  ……ふむ。

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  もうひとつ条件確認になりますが……スモールオンで消灯している間は、任意スイッチをオンにしても、光らなくていいんですよね？

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  スイッチを付けるのは、「昼間でも消灯できるようにしておくため」なんだから、夜に点灯させる必要はないかと。

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  ……であれば、スイッチを選ばなければ、1C接点リレー（※5極リレー）ひとつでもできますね。

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  お!? リレー2個も使わなくてもいいの？ よーだサン、朗報ですよ。



エーモンの1C接点リレーの定番、コンパクトリレー（3234）

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  1C接点リレー（5極リレー）の基本的な使い方は、以前に解説した通りです。



✔「5極リレーの使い方 初心者向き解説」参照。

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  このリレーは、確か2つの電装品を切り替えるために使うんでしたね。

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  そうなんですが、今回の用途だと、逆使いするんです。

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  む？

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  今回は、電装品はデイライトのみですからひとつです。

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  左右だから、2個ですけど。

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  そこは、ひとつの電源を分配すればいい話ですので。

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  ふむ。
  分配か。

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  通常だと、エーモンの1C接点リレーは、赤に電源を取りますが、今回は赤にデイライトをつなぐんですよ。


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  そして、この赤とデイライトの間に、スイッチをかませればいいのです。

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  スイッチは、一番最後にくるんですね。

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  はい。リレー側がどういう条件であろうと、スイッチオフにすれば必ずデイライトは消灯します。

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  なるほど。
  昼間でも、問答無用に電源遮断できる。

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  残る条件は、「昼間の常時点灯」と「スモール連動で消灯」の2つです。

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  さて、エーモンの1C接点リレー（5極リレー）の内部では、通常は赤と白がつながっています。


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  今回は、逆向きに使うので、白から赤に電気を流しますが、赤と白がつながっている点では同じこと。

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  逆向きでも、電気は流れるんですね。

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  流れます。
  リレーは、単なるスイッチですので。

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  ……で、白はどこにつなぐの？

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  デイライトの場合は、エンジンオンに連動して常時点灯させますから、白はIG電源またはACC電源につなぎます。

✔ これはどっちでもいいが、違いが気になる人は、「ACC電源とIG電源（イグニッション）はなにが違う？」参照。

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  白にIG電源またはACC電源、赤をデイライト（＋）につなげば、デイライトはエンジンオフのとき以外は、点灯しっぱなしになります。

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  残る条件は、スモールオンでの消灯だ。

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  スモールオンがトリガーになるので、リレーの青にイルミ電源を取ります。

✔ イルミ電源は、スモールオンに連動して電気が流れるので、イルミ連動＝スモール連動となる。イルミ電源は室内で取れる。

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  そして、青とつながっている黒は、ボディアースしておきます。

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  すると、こうなりますね（↓）


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  黄色だけ、何もつながってませんが？

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  黄色はつながなくていいんですよ。

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  ホホウ。

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  スモールオンで、青→黒に電気が流れると、接点が白から黄色へと切り替わります。


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  今回は、上図とは逆使いしていますから、黄色が電源側、赤がデイライト側で、電気の流れる向きは逆ですけどね。

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  「なにもつながってない黄色」とデイライトがつながるわけだから……

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  電気が来ませんので、デイライトは消灯します。これがスモール連動消灯のやり方です。

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  ……おぉ!
  ホントにリレーひとつでできた。

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  ただし、デイライトにこの配線パターンを使う場合には、ひとつ注意点があります。

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  注意点とは、何でしょうか？

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  スイッチの容量の問題です。

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  あー。
  それがあったか。

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  リレーに関しては、さきほどのコンパクトリレー（3234）を使ったとしても、10アンペアまで対応できますので、あまり心配はいりませんが。

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  デイライトの左右合計で、10アンペア以上だったら？

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  社外品のLEDデイライトを付けるにあたり、10アンペアあれば十分なはずですが、もし足りないなら、「3237」の1C接点リレーを使えば30アンペアまでいけます。



エーモンの1C接点リレー（3237）

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  リレーについては容量の心配はなしと。

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  しかし、スイッチの方は、いろいろな種類があって、容量もばらばらです。

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  そういえば、そんな勉強もしましたね。



✔「スイッチを選ぶときは〈電流容量〉に注意!!」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  …でも、これってようするに、デイライトのアンペア数を上回る容量のスイッチを選べばいいってことでしょ。

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  基本的にはそうなんですが、もしもスイッチの容量が下回る場合には……

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  何か方法が？

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  リレーを2個組み合わせれば、容量制限を突破することが可能になります。

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  けっきょく2個使うのかッ。

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  相手がデイライトだと、数アンペアの電流が流れるものも多く、500ミリアンペアや1アンペアクラスのスイッチでは無理ですので。

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  ……とりあえず、よーだ様に、希望のスイッチを聞いてみるか。まあでも、この展開はリレー2個フラグ立ってるよね。