電装品取り付けのQ＆A

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デイライトにスイッチを取り付けて自由にオンオフさせるには？

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デイライトにスイッチを取り付ける方法。なおここで後付けするスイッチはデイライトと組み合わせるので、電流制限に注意する必要があり、どれでもいいわけではない。まずは使用するスイッチの選び方から、順を追ってわかりやすく解説する。

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  この企画は、読者の方から頂いた質問（↓）が元になっています。

  ●レポーター：イルミちゃん

■ 質問

 デイライト付きエアロパーツを取り付けようとしています。そのデイライトをスイッチ連動にして動作させたいのですが、どのように配線すればよいでしょうか？
 必要な部品・配線方法・手順を紹介して頂けると幸いです。車種は、プリウス30後期です。スイッチは空いているパネルの所に付けられたら……と考えています。

質問者╱ちゃちゃまる

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  デイライト……というと、通常は点灯しっぱなしになりますが、時には消したい人もいます。

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  スイッチを後付けして、自由にオンオフできるようにしたいんですね。

  ●アドバイザー：エーモン 中塚研究員

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  スイッチの基本的な取り付け方法は、以前にやりましたが……

  ※「車の電装品にスイッチを取り付けるには？」参照。

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  しかし、今回のケースで注意しないといけないのは、デイライトの消費電流です。

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  ……ムム。

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  スイッチに流せる電流には制限があるのですが、スイッチとデイライトの組み合わせによっては、これを超えてしまう可能性があります。

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  では、どうやって許容範囲内かどうかを判断するのでしょうか？

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  例えば、このモデル車は社外品のデイライトを付けていて、まさにスイッチを後付けした例なんですが……

社外品のデイライト



後付けスイッチで制御


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  このデイライトの消費電力は、片側あたり6Wです。

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  それは消費電力ですね。
  消費電流とは違う。

✔ デイライトの消費電力（あるいは消費電流）が、スペック等で公開されていないケースもあり得るが、その場合はメーカーに問い合わせて確認するしかない。

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  この場合は、必ず左右合計の消費電力で考える必要があるので、2個分で12Wです。

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  まずは、取り付けているデイライトの左右合計の消費電力を調べる。

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  それが12Wっていうことは、電流値でいうと単純計算では1アンペアということになります。

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  ええっと、なぜそういう計算になるかというと……？

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  計算式は、以下の通りシンプルです。

消費電力（W）÷電圧（V）＝電流（A）

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  車の場合は、電圧が12Vですので……

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  デイライトの消費電力さえ分かれば、それを「12」で割ればいいんだ。

デイライトの消費電力÷12V＝デイライトの電流

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12W÷12V＝1A（アンペア）

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  というわけで、この例ではデイライトの消費電流が1アンペアなんですね。

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  デイライトの電流値が分かったら、スイッチのスペックと照らしてみます。

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  なるほどね。

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  しかし、空きスイッチパネル交換型のプッシュスイッチを使うとすると……

プッシュスイッチ



車種ごとに適合が異なる。詳しくはエーモンの純正パネルインストールスイッチを参照。

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  このプッシュスイッチの使用可能電流は、500ミリアンペアまでです。

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  500ミリアンペア……つまり単位を戻すと、0.5アンペアまで。

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  そうなんです。いっぽうで、12Wのデイライトなら1アンペア流れますから……

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  容量オーバー！

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  そうなんです。

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  う～ん。テープLEDを貼り付けてデイライト風にしている技とは、話が変わってくるんだ。

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  純正あるいは社外品のデイライトとなると、消費電力もより大きくなってくるので、この問題が出てきます。

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  ナルホド。ちなみに「ちゃちゃまるサン」も、そのあたりは、なんとなくイヤな予感があって質問してきているようです。

こういう場合に、解決策は2つありまして……



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  フムフム。

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  そもそも、もっと大電流でも使えるスイッチを使う、という方法がひとつ。

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  それって例えばどんなスイッチでしょうか？

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  例えばトグルスイッチなどですね。

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  トグルスイッチは、こういう棒タイプのスイッチですね。



ラインナップ詳細はエーモンのトグルスイッチ参照。

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  トグルスイッチは、10アンペアとか15アンペアまで使用できるモデルが選べますので。

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  10アンペアということは、逆算すると、120Wのデイライトまで使えるよ、ってことになる。

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  そうなんです。
  LEDデイライトなら、十分過ぎるスペックです。

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  しかしですねぇ、中塚研究員。

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  ハイ。

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  ちゃちゃまるサンは、できれば純正の空きスイッチパネルにスイッチを付けたいわけですよ。

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  そうでしたね。まあ、空きスイッチパネルに貼り付ける、という方法ならコレもあります。

貼り付けタイプのスイッチ



「貼り付けプッシュスイッチ」の他、クリック感が特長の「貼り付けクリックスイッチ」がある。詳しくはエーモンの貼り付けスイッチ参照。

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  これは何アンペアまで？

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  貼り付けクリックスイッチ（※3226～3228品番モデル）を選べば、最大1アンペアまで対応します。交換型よりはアップしますね。

✔ 従来からある1623品番モデルは、500ミリアンペア以下。また「貼り付けプッシュスイッチ」は200ミリアンペア以下。

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  ……ということは、貼り付けクリックスイッチ（※3226～3228品番モデル）なら、12WのデイライトだとギリギリOKってことか。

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  まあ、ギリギリですけどね。

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  それ以上の消費電力のデイライトになった場合は、これでもアウト。

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  そういうことになりますね。

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  ようするに、空きスイッチパネルにさりげなく取り付けできそうなスイッチに限定すると……

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  最大1アンペア以下。つまり、12W以下のデイライトでしか使えません。

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  逆に言うと、デイライトの消費電力が13W以上だったら、別のタイプのスイッチを使うしかない？

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  あるいは、もうひとつの方法を使う手があります。

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  もうひとつって？

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  リレーを併用するんです。そうすれば、スイッチの電流制限を突破することが可能になります。