純正スイッチの流用には、メリットもあればデメリットもある

押すと何かが起こるスイッチには、ワクワク感がある。この感覚がわかる人にとって、純正スイッチ流用とは、さらに一段上のときめきがあるもの。とはいえ純正スイッチを流用する前に、メリットとデメリットを知っておこう。

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  「空きスイッチパネルの活用で、純正スイッチを増やす新発想」では、球屋のスイッチ使いのこだわりに触れましたが……

  ●レポーター：イルミちゃん

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  純正スイッチの流用には、メリットもあればデメリットもありますので、今日はそのあたりついてお話します。

  ●アドバイザー：球屋 森田研究員

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  フムフム。

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  メリットは、言うまでもなく「見た目が純正風に仕上がること」ですよね。



空きスイッチパネルに純正スイッチを増設した状態。

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  純正風というより、見た目は純正そのもの、ですからね。どれが後付けだか、分からない。

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  だから球屋の場合は、見える場所にスイッチを付けるときは、純正スイッチを使っています。

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  純正スイッチしか使わない、というわけではない？

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  そうですね。例えば純正復帰のスイッチなどは普段触るものではないので、「べつにどこかにあればいい」という人も多いんですよ。

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  普段は触らない前提のスイッチなら、それでも困らないですもんね。

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  そういうことなら、エンジンルームでもラゲッジ内でも、見えない場所に汎用スイッチを隠しておけば十分ですよね。

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  そのほうが、安く済みそうだし。

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  そうです。純正スイッチを流用するのは、あくまでも「見た目純正風」にこだわる人向けの技です。


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  自己満足度アップの度合いは、かなり大きい。だから僕は個人的には好きですね。

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  そういう意味で、けっこう大事ですよね。スイッチ。

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  ただ……純正風に仕上がるのは魅力なんですが、純正スイッチにはデメリットもありますよ。

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  純正スイッチを使うデメリットとしてはまず、汎用スイッチに比べて値段が高いことです。

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  いくら位するんでしょうか？

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  スイッチの種類によりますが、2000～3000円くらいのものが多いです。

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  フムフム。

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  球屋がよく使う、「LED BEAM」と書いてあるタイプで、3000円台後半～4000円台くらいです。



✔ パイロットランプ付きと無しがある。マイナスコントロールで使う場合はパイロットランプは光らないので、その場合は「無し」を使うのが球屋流。

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  まあ、汎用スイッチとの比較では高いけど、手が出ないほど高くはないか。

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  デメリットは他にもありますよ。それは、文字が書いてあるタイプがほぼないこと。

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  あー。
  マークっぽいのが多いですよね、純正スイッチって。

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  そのため、球屋では基本的には、「LED BEAM」と書かれているスイッチを多用してきました。



バンパーについているライトなどを制御するのに使われている純正スイッチ。

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  これが本命ってことか。

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  後付けLEDに対して、「トラクションコントロール」のボタンとか使うのは、なんか違うじゃないですか。

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  それ押したらLEDが光ると言われても……

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  ちょっと気持ち悪いですよね。

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  確かに。

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  僕らがやっていることは電装品の後付けなので、近い雰囲気としては、LED BEAMを選ばざるを得ない、というかね。

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  ようするに、自然に使えるスイッチの選択肢があまりないんだ。

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  そうです。
  そこは純正スイッチ流用のデメリットと言えます。

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  なんというか、惜しいなァ。

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  それからもうひとつが、接点の問題です。

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  接点って？

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  スイッチを選ぶなら、「モーメンタリ」と「オルタネイト」の違いについては理解しておいて頂く必要がありまして……。

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  え～っと、話が難しくなりそうなので、次回に続く。