平型端子が必要な場面と、サイズの選び方。250型、110型、187型の違い
平型端子はギボシ端子と同様、脱着できる接続端子。登場頻度としてはあまり高くはないが、知識がないと、出てきた時に困ってしまう。まずは車関係で使われる平型端子の種類(サイズ)、250型・110型・187型を押さえておこう。
平型端子の使い方。ギボシ端子との使い分けは?
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平型端子の使い方について、解説していきます。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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ヒラガタ端子?
●レポーター:イルミちゃん
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名前の通り、平べったい形をした端子のことです。
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ギボシ端子のようにオスとメスを組み合わせて、脱着できるタイプの接続端子ですね。
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……車業界だと、ギボシ端子のほうが有名ですよね?
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ただ単に配線を接続するだけなら、ギボシ端子のイメージですよね。それに、ギボシ端子のほうが価格が安いというのもあります。
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じゃあ、平型端子の出番なんてあるの?
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昔に比べると登場頻度は減っていますが、それでも必要な場面はあります。例えばトグルスイッチやロッカスイッチに接続する時。
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スイッチ側の端子が平型端子のオスになっているので、配線の先に平型端子のメスを付けて、つなぎます。
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あー、そういうことか〜。
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ホーンやスピーカーも、平型端子オスが使われていますよね。
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そして汎用リレーとの接続部分にも、平型端子が使われています。
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なるほどね。
平型端子が使えないと、つなげない場面が出てくる。 -
今どきわざわざ配線同士の接続に平型端子を使う必要はないんですが、かといってまったく知識がないと、出てきた時に困るんです。
コレが平型端子
※エーモン製リレーは最初から配線付きでギボシ端子で接続できるが、その付属線自体には平型端子が使われている。
平型端子の種類(サイズ)。250型、110型、187型を押さえておこう
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エーモンも平型端子を扱っています。注意すべき点としては、いくつか種類があることです。
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平型端子の中で、さらに種類が分かれているんですね。
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一番よく使われているのは250型です。エーモンのトグルスイッチやロッカスイッチは、全て250型で統一されています。
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これは要するに、端子の規格なんですね。
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規格が違うと差せないってこと?
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そうなんです。250型はホーンやスイッチで使われていますが、スピーカーの場合は、110型とか187型が使われていることが多いです。
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ええ〜!!
そんなにいろいろ出てくるの? -
長さも太さも違うので、互換性はありません。
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スピーカーの場合は、どのタイプの平型端子が使われているか、見てみないと分からない?
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そうですね。ちなみにエーモンには、110型と187型のメス端子のセット(※)もあります。
※詳細はAmazonの平型端子 メスセット(3314)参照。
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あー、なるほどね。どっちか使えばつながる的な平型端子セットだ。
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適合する配線コードの太さについては、0.5〜2スケアの場合もあれば、0.5〜1.25スケアまでの規格もあるので、端子ごとに確認しましょう。
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それでは実践編。「平型端子の正しいかしめ方(付け方・圧着方法)」に続きます。
平型端子 250型
Amazonでも販売されているエーモン 平型端子セット 250型(3309)は代表モデル。0.5〜2スケアの配線に適合。
平型端子 110型
エーモン製の110型。0.5〜1.25スケアの配線に適合。他の平型端子に比べて細い。
平型端子 187型
エーモン製の187型。0.5〜1.25スケアの配線に適合。110型より太い。
✔ ひとくちメモ
平型端子を探しているなら、「エーモンの平型端子ラインナップ9種類の違いと選び方」を見れば、必要なものが見つかるはず。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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