純正スイッチを流用するときの配線方法

純正スイッチ流用のメリットや買う時の注意点などを理解したところで、今回は純正スイッチの配線方法。純正スイッチの取り付けには、普通は別売りの純正ハーネスもいるが、このやり方なら買わなくてもいい。

• 

  「スイッチのモーメンタリとオルタネイトってどう違うの？」の続きです。

  ●レポーター：イルミちゃん

• 

  今回は、純正スイッチを流用するときの配線方法について補足しておきましょう。

  ●アドバイザー：球屋 森田研究員

• 

  フムフム。

• 

  まず、純正スイッチを単体で購入すると、配線は付いてません。

• 

  そうなんだ。

• 

  別売りの純正ハーネスがあって、カプラーオンでスイッチ裏につながるようになっているんですよ。

スイッチパネルを裏から見たところ



純正スイッチ裏はカプラーになっている。

• 

  スイッチ裏で、配線が抜けるようになってる。

• 

  そうなんですが……そのハーネスをカプラーオンでつなげた先は、けっきょく切りっぱなしの配線となります。

• 

  そうなのか。

• 

  純正ハーネスは値段も高いので、球屋の場合は、純正スイッチの端子に直接配線コードをハンダ付けしています。


• 

  この配線コードは、球屋が自分達で付けたモノなんですね。

• 

  ハイ。ただ、この配線の先を電装品や電源に直結してしまうと、パネルが外せなくなりますので、この先に市販のカプラーをかませているんです。


• 

  どっちにしても、スイッチ裏の周辺で配線が抜き差しできれば同じ。

• 

  そうなんです。自分でハンダ付けできない人を除けば、この配線方法のほうがコストが安く済みます。

• 

  そういうことか。

• 

  その後ろにかませる市販のカプラーなら、選択肢は豊富だし、安いものがたくさんありますからね。

✔ 配線の途中に自分でカプラーをかませる方法は、「細線をまとめてカプラー化！ 細線用コネクターが便利」などを参照。

• 

  次は、純正スイッチへの配線方法です。

• 

  球屋が後付け電装品の制御目的で使うスイッチは、「LED BEAM」や「オートハイビーム」などのオルタネイト方式のスイッチですが……



• 

  どちらのパターンでも、配線は4本です。

• 

  む？
  4本も出てくる？ なんで？

• 

  4本の内訳は、まず「電源の入力」と「電装品への出力」の2本。そしてスイッチの文字を発光させるための、電源線とアース線が2本あります。



✔ 上の配線は球屋が付けたものなので、配線色は球屋ルールであって、決まりではない。自分なりのルールを設けて色分けするとよい。

• 

  青には、普通にはイルミ電源などを取ればいいですね。

• 

  これ、同じ純正スイッチでもインジケーター付きの場合はどうなるのか？

• 

  インジケーター付きだとしても、インジケーターを光らせているのは、電装品用に取ってくる電源なんですよ。だから電源は共通です。

• 

  なるほど。

• 

  ただ、インジケーターのアース線が増えるので、合計5本ですね。でも2本のアース線はすぐに合流させてしまえばいいでしょう。


• 

  こうやって色分けした配線コードを付けてしまえば、あとは市販のスイッチの使い方と同じですね。