球屋が80ハリアーのパドルシフト化に成功…！（後編）

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80ハリアーのパドルシフト化は、80ハリアーのステアリングに、220系クラウンのパドルシフトを埋め込み移植して実現。DIYは高難易度だが、プロの加工者のテクニックは見るだけでも面白い。

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  「球屋が80ハリアーのパドルシフト化に成功…！」の続きです。

  ●DIYラボ：イルミちゃん

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  前回は、80ハリアーのステアリングの背面カバーを超音波カッターでくりぬき、220系クラウンのパドルシフトを移植するところまで説明しました。

  ●アドバイザー：球屋 森田研究員

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  かなりの精度の高さで、くりぬくことに成功しましたね。


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  しかし、これではダメだったのです。

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  そうなの？

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  80ハリアーステアリング背面のカバーに対して、少しだけ出っ張ってしまったんですよ。


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  まあ、220系クラウン用のパドルシフトですからね。この位は、合わないラインが出てくるのは仕方ないよね。

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  とはいえ、出っ張ったままではマズイのです。

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  どうせステアリングの背面なんて見えませんけど？

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  しかし、その奥にあるステアリングコラムカバーと接触する可能性があります。


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  心配な点としては、コラムカバーってネジ数本外したらすぐにガバっと取れるパーツなので、けっこうカポカポしていて動くんですよ。

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  フムフム。

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  それほどしっかり固定されている部品ではないので、DIYでコラムカバーの付け外しなどしているうちに、ステアリングと接触するような状況になったらマズイ。

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  確かにステアリングですからねぇ。危ない。

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  というわけで、再び超音波カッターで、パドルシフトスイッチ側を削いでいきました。

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  超音波カッターでアクリル板を削ぐのと同じような話だ。



✔ 超音波カッターでそぎ落とす方法については、「アクリル板のきれいな切り方。曲線も切れる！」参照。

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  そうそう。
  アレとまったく同じような話です。

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  しかし、パドルシフトのスイッチが突出しないように削いでいくと、長さはどんどん短くなっていきます。

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  フムフム。

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  すると、最初に純正形状で埋め込んだときとは状況が変わってくるので、これだけのズレ（↓）が発生しました。


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  隙間が空いてしまった……。

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  そうなんです。

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  えーっと、つまり、ステアリング背面カバー側は、ここまで切り込む必要はなかったということ？

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  ハイ。しかしそれは、ここまでやってみて、初めて分かることです。

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  確かにその通り。

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  で、パドルシフトのスイッチを削らなければいけないことが分かったあとに、それに合わせて、ステアリング背面カバーを切ったのが左側です。


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  つまりは、これが完成版です。

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  今度は完璧だ！

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  まずは純正部品を埋め込んでみた→突起した→スイッチを削る→スイッチが小さくなる、そして「小さくなったスイッチを埋め込むための穴サイズ」が判明した流れです。

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  こうやって新しい技を開発するのね。

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  こういうチャレンジは、自社のデモカーでしか出来ませんけどね。


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  このあたりの手法は、今までやってきたヘッドライト加工の手法が役立ちましたね～。

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  う～ん。美しく、なおかつ自然な埋め込み加工！ 純正にしか見えませんっ！

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  ステアリングを取り付けても、コラムカバーとのクリアランスは純正同様に保っています。


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  ……だけどステアリングを取り付けてしまうと、あの精度の高い埋め込みはまったく見えなくなりますね。

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  ……まあ、そうなんですけどね。

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  しかし、自己満足は大切です！