ウインカー配線の分岐で信号を取ると、出力制限（？）に引っかかる車種も増えてくるかも!?

ウインカー関連のカスタムでは、電源は純正ウインカー配線から分岐で取り出すのが定石だ。しかしコンピューター制御がいろいろある新しめの車種では、ウインカー信号の出力制限（？）がシビアになりそう。どういうことかというと……

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  世の中、暗い話題が多いですが、なにか楽しい話題はないのでしょうか。

  ●DIYラボ：イルミちゃん

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  そうそう。新型の80ハリアーのウインカーを加工しているうちに、ひとつ新しい発見がありましたよ。

  ●アドバイザー：球屋 森田研究員

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  ほほう。どんなネタですか？ 「重たい話」の森田研究員から、明るい話題が出るのか？

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  球屋では、80ハリアーのリアウインカー移設のカスタムを進めてきたのは、以前にお伝えした通りですが……



✔「80系ハリアーのリアウインカー移設に成功…！」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  こういうカスタムをする場合、移設したウインカーの電源は、従来の考え方でいけば、下にある純正ウインカーの配線から分岐して電源を取るのが定石です。

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  ふむ。
  まあ、そうですね。

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  しかし80ハリアーは、そのやり方でウインカー配線から信号を取り出したところ、ウインカーが出なくなったんですよ。

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  後付けしたウインカーが光らなかった？

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  いやいや。純正ウインカーも含めて完全にウインカーが出ない、という症状が起こったのです。

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  うええっ!?

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  エラー表示などが出るわけではなく、単にウインカーが止まります。

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  なんでそんなことにっ!?

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  おそらくは「コンピューターの出力制限」のようなものに、引っかかっているのかなと。（憶測ですが）

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  後付けのシーケンシャルウインカーを付けたことで、消費電流が増えたから……


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  たぶんそうだろうな、と思ったので、ある実験をしてみることにしました。

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  どんな実験ですか？

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  まず、後付けウインカーも純正ウインカーも、全て外した状態にしまして……

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  フムフム。

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  負荷ゼロの状態から、100ミリアンペアずつLEDを積んでいきました。

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  ほう。

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  だんだん負荷を増やして、「コンピューターからウインカー信号が流れなくなるのは、どのくらい負荷が大きくなった段階なのか」を調べてみました。

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  負荷テストですね。
  実験結果は？

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  そうすると……アバウトなんですけど、約3アンペアを目安に、それを超えた段階で一気にウインカー信号が出なくなることが分かりました。

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  つまり、ウインカー出力は約3アンペアで出力制限をかけているということか！（80ハリアーの場合）

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  実際のところ、アンペア（電流値）で制限をかけているのかどうかまでは分かりませんけどね。

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  でも、出力が増えることでウインカーが止まるっていうのは事実なんだ。

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  そういうことですね。

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  今どきの車ではヘッドライト裏からスモール（イルミ）の電源が取れなくなって、次はウインカー信号も取れなくなっていくという……。

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  今までにもウインカーの出力制限（のようなもの）はあったんですが、80ハリアーからは一段シビアになったようですね。

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  でもまあ、ウインカー信号を分岐して使うっていうケースは、DIYだとそんなに多くはないのかな。

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  よくあるのは、ヘッドライト下にオレンジのテープLEDを挟む技とかですかね。


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  そうか。
  こういうカスタムもウインカーの増設には違いない。

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  ただ、その位の負荷ならおそらく大丈夫だとは思います。よほど長いテープLEDで、消費電量が大きいモノでなければ。

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  なるほど。純正からちょっとでも変動したらダメ、っていう制御ではない。

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  ただ、今回実験した結果の3アンペアは、純正ウインカーも含めた合計なので、純正に対しての追加・増設の余地がどの程度のアンペア数かは分かりません。

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  仮に純正でけっこうギリギリの設定だとすれば、そこから分岐で増やすと、早い段階で引っかかることになる。

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  だから、もしもウインカー信号を配線の分岐で取り出して、ウインカーが止まるような現象が起こった場合は、今回の話を思い出して頂ければ、と。

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  知識として持っていれば、「ああ、これのことか」とすぐ分かりますね。

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  そうなんです。何も知らないとウインカーが出なくなって焦るでしょうから。

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  「配線分岐で電源を取る」のは、電装DIYだと当たり前のように行われていますが、注意点は増えているもよう。

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  電装DIYも、少しずつ変わってくるかも知れませんね。

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  ……というわけで明るいニュースとは言えませんが、これはこれで重要な、森田研究員の報告でした。

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  ……。