ディスプレイオーディオの疑問

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ディスプレイオーディオ用の「BH10」はスピーカー増設にも使える？ 使えない？

ディスプレイオーディオのスピーカー信号取り出しハーネス BH10。メーカーのビートソニック的には「チューンナップウーファーやチューンナップツイーターの接続用」としているが、ドアスピーカー配線の分岐用に使ってはダメなのか？ という質問がくる。その回答は？

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  ビートソニックのハーネス「BH10」に関して、ときどき聞かれる質問について解説したいと思います。

  ●アドバイザー：ビートソニック ワタナベ研究員

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  BH10……ってなんでしたっけ？？？

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ディスプレイオーディオから、配線無加工でスピーカー信号を取り出せる、というものです。お忘れのようですが、前にやりました。



Amazonでも販売されているビートソニック BH10（※ディスプレイオーディオ車専用であり、JBLプレミアムサウンドシステム付き車には適合しない）

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  このハーネスをディスプレイオーディオ裏でカプラーオン取り付けすると、ギボシ端子付きのスピーカー線が取り出せます。

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  ああ～、そんなマニアックなハーネスもありました！


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  思い出しました？

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  チューンナップウーファーを取り付けるとき、便利なアイテム。スピーカー信号が必要になるからね。

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  そうです、そうです。



✔ 基本的な使い方は「ディスプレイオーディオに配線無加工でサブウーファーやツイーターを追加できる」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  で、ときどき聞かれる質問とは…？

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  ビートソニック社としては、この製品の用途は「チューンナップウーファーやチューンナップツイーターの接続用」とうたっています。

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  ふむ。

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  しかし中には、スピーカーの増設を考えている方もいて、「スピーカー配線の分岐用にBH10を使ってはダメなのか？」という質問が寄せられるんですよ。

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  ツイーターやサブウーファーではなくて、フロントやリアのドアスピーカーを増やす用に？

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  そういうことです。

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  確かに「BH10」はスピーカー信号を分岐しているんだから、その先にスピーカーをつなげても音は出るはず……

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  ……音は出ますが、その使い方はNGなんです。

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  それはなぜ？

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  その理由は、以前に別記事でカーデンの佐伯研究員が触れていたのと同じです。



「リアスピーカーを増設する（増やす）配線方法は？ 単なる分岐配線ではNG…？」参照。

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  「BH10」はスピーカー線を分岐させているのと同じですから、その先にスピーカーをつなげると、スピーカーを並列に増やしたのと同じことになり、インピーダンス（抵抗値）が変わってしまうのです。

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  ああ、その話がココでも出てくるのか～。

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  スピーカー線を分岐させて2個に増やすと、抵抗値は半分に下がり、ディスプレイオーディオが出力する電流は2倍に増えて、負担がかかってしまいます。

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  ディスプレイオーディオにとってはいきなり仕事が2倍になる、みたいな感じね。

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  そうなんですよ。というわけで、ビートソニック社の公式回答は「BH10を使ってのスピーカー増設はNGです」になるのですが……

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  ふむ。

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  しかしながら、BH10を使って取り出したスピーカー線の先にあるモノを付けると、実はディスプレイオーディオに負担をかけずにスピーカーの増設が可能になります。

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  おや。この話はまだ続きがあるんですね……？