車のスピーカー線のプラスマイナスの調べ方

車のスピーカー線のプラスマイナスは、LEDのように検電テスターでは調べられない。一般的な色分けルールがあるにはあるが絶対ルールではない上に、純正スピーカーは色で判断できない。しかし身近なアイテム・乾電池で、スピーカー線の極性を調べる方法がある。

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  今日は意外と難しい（？）スピーカー線のプラスマイナス（極性）の調べ方について紹介します。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  LEDの配線みたいに検電テスターを当てて、「反応したらプラス、しなかったらマイナス」というふうに判断できないのでしょうか？

  ●レポーター：イルミちゃん

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  スピーカー線はそういう調べ方では分からないんですね。

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  ムムム……。
  そうなんだ。

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  社外ナビや社外デッキなどを付けている車であれば、その変換ハーネスなどの色は基本的には決まっていますから、色で判断はできます。

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  確か……白とグレーがスピーカー出力でしたよね？


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  そうですね。一般的な色分けルールでは、白が左スピーカー線、グレーが右スピーカー線ですね。それぞれに黒ストライプが入るのがマイナス線となります。

配線の種類	定番カラー
左スピーカー・プラス線	白
左スピーカー・マイナス線	白╱黒
右スピーカー・プラス線	グレー
右スピーカー・マイナス線	グレー╱黒

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  ただし配線の色分けは、絶対的なルールとは言えません。このルールに即していない場合もあり得ます。

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  しかし、だいたいはこれでいける。

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  ちなみに、緑とムラサキはリアスピーカー線ですね。

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  ナルホド。

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  なお、このように色で判断できるのは、社外ナビや社外デッキ用の変換ハーネスを付けているからです。

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  純正ナビだったら分からないの？

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  そうなんです。純正ナビでは配線の色でスピーカーのプラスマイナスを判断することはできません。純正配線の色はメーカーや車によって違うので。

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  そういうことか……。

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  まあ、今どきはネットで調べがつく場合も多いとは思いますが、情報がないケースもある。

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  どうしましょう？

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  こんなときに乾電池を使ってカンタンに調べる方法があります。

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  乾電池？

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  配線コードを2本用意して、スピーカーと乾電池をつなげてみれば、そのときのスピーカー表面のコーンの動きでプラスマイナス（極性）が分かるんですよ。

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  3Vとかしかない乾電池で、スピーカーが動くの？

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  ほんのわずかですがスピーカーを駆動できる、というイメージですね。

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  へー！
  それでは実際にやってみましょう。

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  ここに、プラスマイナス（極性）不明の純正スピーカーがあります。


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  スピーカーの裏（↓）にも、プラス・マイナスは書いてませんね。


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  外付けスピーカーだとプラス側に赤い点があったりもしますが、車の純正スピーカーだと何も書いていないことが多いですね。

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  では乾電池を使った、スピーカー線のプラスマイナスの調べ方を教わります。

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  まずスピーカーの端子に、配線コードを2本つなぎます。


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  配線コードは赤×黒のコードを使っていますが、現段階ではどっちがプラスでどっちがマイナスなのかは分からない状況ですね。

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  そうですね。ここではまず赤い線を乾電池のプラス側に、黒い線を乾電池のマイナス側に当てます。


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  このときのスピーカー表面のコーンの動きに注目します。


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  コーンがジリジリジリという音とともに、引っ込む方向に動きました。

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  引っ込んだということは、乾電池のプラスに当てている赤がマイナス線だということです。

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  ホー。

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  今度は逆にして、黒い線のほうを、プラス端子に当てて見ましょう。


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  今度は……ポコっとコーンが上に出ました。

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  出っ張ったということは、乾電池のプラスに当てている黒がプラス線だということです。

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  コーンが上に動いたほうがプラスってことか。

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  そうですね。ただし基準にしているのは乾電池のプラス端子につないでいるほうの線です。

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  その基準を間違えると話が逆になってしまいますね。整理しておきましょう。

コーンが上に動く	乾電池（＋）につないだ線がプラス線
コーンが下に動く	乾電池（＋）につないだ線がマイナス線

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  つまり今回は、スピーカーにつなげた黒い線がプラスだと分かったので、純正カプラーを付けた状態で見れば、同じ側につながっている純正配線がスピーカーのプラス線だと判断できます。


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  スピーカー線のプラスマイナスが判明しました！

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  乾電池を使って調べられることは、知っておいて損はありませんよ。

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  いい話を聞いたなー。まさか乾電池で車のスピーカーがペコっと動くとは知りませんでした。