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LEDフォグとHIDフォグの照射比較

LEDフォグの照射

明るさではHIDのほうが上。しかしフォグに入れるとなれば、話が変わってくる。明るいことがHIDのメリットだが、明るすぎるがゆえに上方散乱光(幻惑光)が出てしまうのだ。照射比較実験でも豪快な上方散乱光が出現。やはりフォグにはLEDが現実的だ。

  • イルミ

    前ページの記事では、最近の純正フォグランプ事情の側面から、「フォグにはLEDを入れるほうが合理的」という展開になりましたが……

  • 市川

    ここでは、実際に同じフォグランプにLEDとHIDを入れて照射比較をしてみます。

  • イルミ

    え〜っと……比較に使うハスラーのフォグランプはH8ですね。

  • 市川

    そうですね。H16、PSX24W、PSX26Wなどのフォグランプはそもそも前述した熱の問題で、HID不可(灯体が溶ける)ですので。

  • イルミ

    とはいえ、もともと純正バルブの消費電力が35WのH8や、55WのH11にとっては、HIDバルブという選択肢も気になるところです。

  • 35Wの純正ハロゲンバルブ

    純正フォグの明るさと配光
  • 市川

    純正フォグランプの光は、色味はともかく、きちんとしたカットラインが出ていることが分かります。

  • イルミ

    壁ドン(※)すると、カットラインが出ているかどうかがハッキリ分かりますね〜。

    (※)壁にヘッドライトの光をあてて配光を見ることを指すらしい

  • 25W-HIDバルブを投入

    HIDフォグの明るさと配光
  • 市川

    HIDは強烈に明るくなったのが分かりますが、カットラインの上にまで光がたくさん飛んでしまっているのが分かります。

  • イルミ

    確かに。全体が明るくなり過ぎて、カットラインが少しあやふやになりかけてますね。

  • 12WのLEDバルブを投入(IPF製)

    LEDフォグの明るさと配光
  • 市川

    LEDはクッキリとしたきれいなカットラインが出ています。配光性能が出ていれば、こういうふうにできるのがLEDです。

  • イルミ

    明るさだけでいうと当然、HID化したフォグが一番明るいわけですけど……

  • 市川

    HIDフォグの問題点が、少し分かって頂けたでしょうか?

HIDの極端な光量アップが、上方散乱光を増大させる

社外品のLEDヘッドライトバルブを選ぶときの重要な注意点についてはDIYラボ〈動画部〉YouTubeでも解説しています。

IPF・市川哲弘

DIY Laboアドバイザー:市川哲弘
LEDやHIDバルブでお馴染みのIPF企画開発部に所属し、バルブ博士と言ってもいいほど自動車の電球に詳しい。法規や車検についても明るく、アフターパーツマーケットにとって重要な話を語ってくれる。

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