最新型サブウーファー研究
6.5インチでも低域が鳴らせる理由╱パッシブラジエーターの仕組み
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音質を重視した最新型のサブウーファーには、学ぶべき視点が多い。まず口径は6.5インチ(2基がけとはいえドアスピーカー並みのサイズ)。そして底面には6×9インチ・パッシブラジエーター(…とは何?)。この3ユニットがどういう仕組みで低域を鳴らすのか? またウーファーボックスのサイズ感にも、開発者の意図があるというので聞いてみた。
6.5インチでも低域が鳴らせる仕組み
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「新開発の『低歪性アクティブサブウーファー』とはなにか?」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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今日はサブウーファーのサイズの話です。
●アドバイザー:ビートソニック ワタナベ研究員
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新登場したサブウーファーの口径サイズは、意外と大きくないぞ、っていう話でした。
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メインのスピーカーとしてはまず、左右に6.5インチのドライバーを1基ずつ、合計2基積んでいます。
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2個付いているけれど、どーんとデッカイウーファーが付いている作りではありませんね。
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そうなんですよ。6.5インチというと、サブウーファーとしてはそれほど大口径ではない。6.5インチは、ドアスピーカーにも使われるくらいの口径なので……。
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「サブウーファーじゃなくて、ドアスピーカー並じゃないか!」ってツッコミを入れる人もいそうです。
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確かに、低い音を出すには、基本的に径が大きいほうが有利です。
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ふむ。
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でも、この製品に入っているスピーカーは、実は6.5インチの2基だけではありません。
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そうなの? 実は隠れたところに大口径サブウーファーが……
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それとはちょっと違いますが、実は底面に「6×9インチ」のパッシブラジエーターを1基付けています。左右の6.5インチと合わせて、3ユニット構成です。
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パッシブ……ラジエーター? ウーファーじゃなくて?
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これは一般のオーディオでも使われる仕組みです。このパッシブラジエーターとはちょっと特殊な存在で、アンプにつながっていません。
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アンプにつながっていないって……電気が流れないってこと?
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そうです。電気で直接動かすのではなく、密閉された箱の中の空気で動かすんです。
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そんなことできるんだ!
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まず左右の6.5インチウーファーにはアンプがつながっていて、音声信号で動きます。こちらはアクティブドライバーと呼ぶことがあります。
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フムフム。
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この6.5インチウーファーのコーンが動くと、箱の中の空気も動きますよね。
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ふむ。
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箱のボディである頑丈な6ミリ厚のアルミより、底面にあるパッシブラジエーターのコーンのほうがはるかに柔らかいので、そこが空気に押されて動き、音を出すんですよ。
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ほええ。そんな音の出し方もあるのかーっ。
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底面のパッシブラジエーターは「6×9インチ」サイズなので、9インチの長さが低い音を出すのに効いてきます。
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左右の6.5インチだけでは出しにくい、さらに低い帯域を補える……と。
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はい。密閉構造と組み合わせることで、パッシブラジエーターで低い音を補いながら、ボヨンボヨンしにくい引き締まった低音を狙った構造なのです。
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1発の大口径で鳴らすのではなくて、三位一体で低音を作っている。
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これがパッシブラジエーターを使った仕組みです。
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確かに口径サイズだけでは語れませんねぇ。
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今回のサブウーファーの作りは、そもそもスペック上の口径サイズで勝負していません。
実売価格等はAmazonの低歪性アクティブサブウーファー TOON Solid Box 汎用モデル参照。なおトヨタ車専用モデルもある。
音質と設置性のバランスを狙ったボックスサイズ
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本体サイズの面積は約205×290ミリで、高さが約250ミリ。コンパクトだけどペッタンコなボックスではない。
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シート下には置けませんので、ラゲッジへ置くことを考えたサイズです。
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シート下に置くことは開発初期段階であきらめた、と言ってましたね。
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そうですね。ウーファーをきちんと鳴らすには、箱の中にある程度の容量が必要ですので。
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薄型ではなく高さがあるのは、容積を稼ぐためなのか
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そうです。箱を薄く小さくしすぎれば、箱鳴りしてしまうこともありますので、ここは例の「低歪性(ていひずみせい)」の実現と関わってきます。
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音質重視なら、もっと大きい箱にする手もあったのでは?
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とはいえトランクを大きな箱で占領する巨大なウーファーでは、一般のユーザーにはなかなか受け入れてもらえません。
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コンテスト車両とは違いますからねぇ…。
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なので「音質最優先」としながらも、「このくらいのサイズまでなら置いてもらえるんじゃないか」という、その境目を探しました。
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ライトユーザーとコンテスト出場者の中間層狙いみたいな感じ?
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まさにそうですね。ある程度音質を求めながら、車内で音楽や動画コンテンツを楽しむ人にとって、バランスがいいところを狙っています。
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ある意味では黄金比率と言えそうです。
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実はこのバランスに収まった理由はもうひとつありまして…
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ほう…?
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このサブウーファーは、バッ直でなくても取り付け可能になる車種が多いです。これがもうひとつ「実現したかったこと」なんです。
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え……? それってDIYで取り付ける人には一番重要な話では?
>>> 次回に続く
DIY Laboアドバイザー:渡邊悠二
カーエレクトロニクスの雄、ビートソニックにおける技術部のホープであると同時に、同社の「顔」としての活躍も期待される人物。プログラマー出身で、ITにも車にも強いが、いちばん得意なのは料理という説も。●ビートソニック TEL
0561-73-9000
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