ドラレコ取り付けの知識
ドラレコDIY取り付けでは、Aピラーが鬼門になり得る。では対策は…?
ドラレコをDIYで取り付けるとき、配線を通すAピラー周辺は鬼門になり得る。Aピラー周辺の配線処理は車種ごとの条件差が出やすい場所であり、カーテンエアバッグ付き車では特に注意が必要。クリップを壊したり元に戻せなくなったりする例は少なくないため、いきなりの作業はリスクが高い。Aピラー後略のカギは事前の情報戦にある。
ドラレコDIYの「壁」〜Aピラーは外さなければ安全なのか?
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この記事は「ドラレコDIY取り付けのリスク② 脱脂剤選びと両面テープの要注意ルール」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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ドラレコ取り付け、位置問題は意外とシビアだったなぁ。
●DIYラボ 別館:ユキマちゃん
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しかし、ドラレコをDIYで取り付ける場合の問題はここからです。
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配線の取り回し……か。
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そう。ドラレコをフロントガラス上部に取り付ける場合は、配線を降ろしてこないといけない。ここが問題です。
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Aピラーに配線を通す場面のことを言ってるのね。
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実はこの作業で『壁』に当たるDIYユーザーは少なくありません。今回のネット調査でそれがよく分かりました。
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ほう……それって、どんな壁?
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ドラレコは動いたんだけど、最後にAピラー上端を元に戻せなくなってしまい、最終的にはディーラーに相談することなったりとか……
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戻せなくなるってのはありそうな話ね。
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それ以前にAピラーの内張りが外れず、壊す前に作業を止めてディーラーに電話した人がいたりとか……
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踏みとどまるのはエライなぁ。私だったら……
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留め具の構造が分からないまま力を加え、クリップを破損して、あとから部品を取り寄せたという失敗談もあります。
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……ふむ。親近感を感じるエピソード。
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内張りを元に戻せない。あるいは、戻すためのピンやクリップを壊してしまう。Aピラーでは、そんなトラブルも少なくありません。
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もしかして、AピラーこそドラレコDIY最大の難所……?
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どの車でも必ず最も難しい場所というわけではないけどね。実際、ネット上には短時間で作業を終えられた経験談もあるし、そこにはかなり温度差がある。
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馴れている人もいれば馴れていない人もいる。
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いや、それだけで説明できる話ではないのよ。
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と言うと…?
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Aピラー周辺は、カーテンエアバッグの問題・内張りを保持するクリップの種類・コードを固定する場所など、「車種ごとの条件の違い」が浮き彫りになる場面なの。
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そういえばエアバッグの問題は大きいよねぇ。うかつに触ると何かあっても困るし。
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その場合は「内張りを外して配線コードを隠せばOK」という問題ではないからね。
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エアバッグが付いている場合は外したらダメ、っていう意見も耳にしたことあるけど……?
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だけど純正ドラレコの〈公式取り付け方法〉の中には、エアバッグ付き車でもAピラー内張りを外し、指定位置へコードを通す手順まで紹介しているケースがあるよ。
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「カーテンエアバッグ付き車ではAピラーを外してはいけない」というルールがあるわけではない、と。
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そりゃそうよ。ピラーを外して、内部を見ながら指定位置に固定する方法には、経路を確認しやすいという利点があるからね。
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……それは言えてるな。
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だけど、そもそもピラーを外せるのか? 完全に外す必要があるのか? 外したクリップ等の部品は再使用できるのか? 配線コードはどこを通し、どう固定し、ピラーをどう戻すのか……全部分かってないといけないわけよ。
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外した部品を正しく戻す仕事が増える……。
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そうなのよ。外す前に調べるべきことは多いよ。
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Aピラーでつまずく人が多いのにも頷ける。
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そういう意味では「鬼門」になりうるのです。
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……となると現実的なのは「触らぬピラーに祟りなし」作戦か…。
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なにそれ?
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ピラーの内張りを外さなければいいのよ。触らなきゃ壊さないし、戻せない事件も起きない。しかもラク!
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その代わり「配線が表側に見えるのは受け入れる」ってことね。
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フフン。そんなことは言ってないわ。
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あん?
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ピラーは外さずに、隙間から配線をグイグイと押し込めばいいのよ! グイグイってね。
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……出た。しかも2回言った。
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表面配線ではないが、だからといって真面目にピラーを外すわけでもない。これぞ真の裏道よ。
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ちなみにその配線方法はべつに邪道ってわけではなく、公式採用されている例もあるぞ。
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あんのぉ!? そんないい加減なやり方が。
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いや、ユキマちゃんの「いい加減なやり方」とは根本が違うのよ。大手メーカーのETCとかで推奨しているケースもあるって話。
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へえ…! てっきり『手抜きはだめ』って言われるかと思ったら、すでに公式採用されてた?
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でもユキマちゃんがさっき言った方法は、やっぱりダメね。
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どういうことよッ!?
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だってさっきの例は、メーカー側が位置と通し方まで指定していて、決められた隙間へコードを入れるって話だもん。
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隙間に押し込むのにルールがあんのか。
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そりゃそうよ。エアバッグの動きを妨げないこと、エッジや可動部を避けること、コードを噛み込ませない……などなど条件付きだもん。
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そんなことまで考えながら見えない隙間に押し込むのは無理ない?
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だから「指定された隙間へ通す」のと、「見えないところへグイグイ押し込む」のは別次元って言ってるのよ。
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……ぐぬぬ。
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なんの情報もなく、何も考えずに押し込むと、かえって「その奥でコードが何に触れているかが外から分かりにくくなる」のが問題なのです。
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そんなこと言ったら、事前情報がないと何もできないじゃないのよッ!!
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当然です。現代の車を情報なしでバラすほうが無謀。
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でもね……私の「触らぬピラーに祟り無し作戦」は、そこまでも想定済みよ。
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あ……そう。ではどうする気なの?
カーテンエアバッグを内蔵したピラーの外し方も車種や世代により異なる。過去記事参照。
格納されたエアバッグを避ければいい、ではない
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配線は隠したい。でもうかつにピラーを外すと戻せなくなったり、「再利用不可ピン」だったりしたら面倒なことになるでしょ。
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ふむ。
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ピラー内にうまく押し込めることができたつもりでも、配線がエアバッグ本体にカブっているかも知れない。気になり出すと夜も眠れない。
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フムフム。
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というわけでピラーは外さず、表面配線! あとは配線が浮かないように、ところどころクリップで固定すれば……
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うん。
合理的ね。 -
……え?……あれ? てっきり『手抜きだー!』とか言って突っかかってくるかと思いきや……素直じゃないの。
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ふふ。ツッコミ待ちだったようだけど……実際、Aピラー表面にコードを這わせて固定する方法を案内しているドラレコもあるからね。
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そうなんだ! 公認されている例があるとは知らなかった。それを先に言いなさいよ!
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でも……ユキマちゃんて、もしかして「ピラーを外すのが危険」で「外さないのが安全」って思ってない?
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あん?……話の流れ的に、その通りじゃないのよッ!
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でも冷静に考えてみて!? ピラーを外さなければエアバッグに支障なしと言えるのかどうかを……
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ピラーを外さなければ、物理的にエアバッグには触れませんけどォ?
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それは格納されている状態の話でしょ。
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……む?
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エアバッグなんだから、いつか開く日が来るかも知れない。重要なのは「作動したときに支障がないこと」でしょうがッ?
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ウーム。その視点はなかったなぁ。
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いや、そこ、エラソーに言うところじゃないから。なにどっしり構えてんのよ?
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考えてみるとエアバッグって、開くんだよな……。
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おい……。
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そういえばピラーに内蔵されたエアバッグって、どうやって開くのかしら?
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そこを意外と考えたことない人は少なくないかも知れません。DIYでピラー周りを触る前に、カーテンエアバッグの仕組みについて勉強しておこう。
>>> 次回に続く
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