古い車のメンテナンス

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オルタネーター（ダイナモ）交換をDIYでやろうとする場合の注意点

オルタネーター（ダイナモ）の交換方法を、経験豊富な中古車販売のプロに取材。DIYでやるとしたら、どの程度のスキルが必要なのかも含め、オルタネーター交換の注意点と作業の流れを解説する。

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  「オルタネーター（ダイナモ）から異音がしたら寿命が近いかも!?」の続きです。

  ●アドバイザー：シャルマン 岡田研究員

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  オルタネーター交換（ダイナモ交換）って、DIYでできるものなのでしょうか？

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ウーン……。
  それは、車種にもよると思います。

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  車種によって難易度が違うんだ。

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  オルタネーターの位置は、車種によって違います。DIYでの作業難易度は、「オルタネーターがどこにあるのか」で大きく変わってくると思いますよ。

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  そういうことか。

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  30セルシオや20セルシオなどのUZエンジンを例にすると、運転席側の下にオルタネーターがあります。



✔ 20セルシオの例。エンジンルームを下から覗くと運転席側にオルタネーターが見える（※左下の矢印）

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  この場合はまず、上からは交換できません。

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  下から外す、ということですね。

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  ということは、リフトであげるか、ジャッキとウマを使うしかない。

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  ……ふむ。

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  たまにパンタジャッキを2つ使って持ち上げて……なんていう無謀な方法で作業している人を見かけますが、危険ですので絶対やめましょう。

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  車の下から取り外すとなると、車体の下に潜りますから、パンタジャッキはNGです。

  ※「パンタグラフジャッキの危ない使い方に要注意…！」参照。

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  リフトがない環境だとすれば、フロアジャッキ（ガレージジャッキ）を使ってウマに載せるのは必須です。



✔「フロアジャッキ（ガレージジャッキ）の使い方。前後から上げるには？」参照。

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  それから、オルタネーターを外そうと思ったら、まず先にベルトを外さないといけません。

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  そういえば、オルタネーターにはベルトがかかっていました。

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  オルタネーターはベルトで回して、内部のコイルで電気を発生させる仕組みですからね。


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  つまり、ベルト交換がDIYでできる人でないと、オルタネーター（ダイナモ）の交換もできません。

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  そういうことになりますね。

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  セルシオのような1本モノのベルトなら、DIYでもできるかも知れませんけどね。

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  DIYでベルト交換ができるスキルがあるとして……オルタネーター本体の脱着は、どんな作業なのでしょう？

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  オルタネーター自体の固定は、基本的にボルト2本だけなんです。

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  フムフム。
  そこはシンプル。あとは配線ですね。

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  配線はカプラーで外せますが、作業前にバッテリーのマイナス端子は必ず外しておきます。


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  バッテリーとつながる太いプラスケーブルも通っていますから、これを外した際に、周辺の車体金属に当てたら即ショートします。

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  ……かなり派手にショートしそう。

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  車はボディやエンジンルームの鉄板自体がアースになっていますから、オルタネーターの周囲も危険だらけです。

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  この作業でのバッテリーマイナス外しは、必須ですね。

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  それから、ボルトの固定は2本だけと言いましたが、実際に外そうとしたときには、ちょっとしたパズルになることも多いです。

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  と言いますと？

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  本体を抜き出すときに、車の取り回しによって、上からだったり、下からだったり。あるいはパワステのホースかなにかを外さないと取れなかったり……。

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  ネジを外せばポロンと取れる、というものではないんだ。

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  ですから、DIYでできるかどうかは、場所とスキルと道具次第でしょうか。

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  ジャッキアップとかショートとか、注意点も多いですしねぇ……。

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  そういう意味では、オルタネーターの交換作業は、詳しい人以外、DIYではやらないほうがいい気はします。

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  リスクを考えると、誰にでもできるメニューではない……ということがわかりました。