RGB LEDテープライトの配線方法╱取り付け方法
RGB LEDテープライトの配線方法は、実に簡単。RGB配線は一本化したケーブルになっているので、コントローラーとはワンタッチで取り付けられる。あとは電源とアースを取るだけ。しかし単色LEDテープライトに比べると消費電力は意外と大きめなので、テープを長いまま使う場合は電源容量に注意が必要だ。
RGB LEDテープライトの配線方法
-
RGB LEDって、配線数が多くてややこしくなりそう! というイメージがありますが……
●レポーター:イルミちゃん
-
実際には、LEDテープライトとRGBコントローラーをつなぐだけ。いたってシンプルな配線です。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
-
そうはいっても……R(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)なんだから、普通のLEDより配線は多くなるはずでは?
-
赤・緑・青、プラス白のアース線で、合計4本あります。でも、その4本が一体化した専用ケーブルを使っているので、1本化しているのです。
-
そういうことか〜。
では、本当にワンタッチなんですね。 -
ハイ。誤解している人も多いようですが、RGBだから難しいわけではないです。あとは、RGBコントローラー自体に電源を取るだけですね。
-
上写真のDCプラグ付きコードは、「24KEY RGBコントローラー」の付属品を使っています。
-
つまりこの線の先に、車両側から電源とアースを取ればOKですね。
-
そうですね。そこは、普通のLEDテープライトと同じですね。
-
電源とLEDテープライトの間にRGBコントローラーを中継しているだけで、配線が難しくなっているわけではないんだ。
-
そうなんですよ。
難しいというのは誤解なのです。 -
これなら簡単!
普通のLEDテープライトと大差ないですね。 -
ただし、取り付け時の注意点はありますよ。
-
それはどんな?
-
RGBコントローラーの受光部を奥に隠してしまうと、リモコンの無線が届かなくなってしまう。受光部はリモコンに向くように、外に出しておく必要あります。
LEDテープライトとコントローラーの接続はつなぐだけ
コネクターに矢印マークがあるので、この位置を揃えてつなぐだけ。
リアル配線図
RGB LEDテープライトを長く使うときは電源容量に注意
-
RGB LEDテープライトは、普通の単色LEDテープライトに比べると電気が流れる量が増えるので、電源の取り方にも注意が必要です。
-
LEDって消費電力が低いんですよね? どこから電源を取っても、問題ないイメージがありますが……
-
RGB LEDテープライトを長く使う場合は、けっこう消費電力が大きめ。これはLEDの搭載数でも変わってきます。
-
1メーターあたり30個のRGB LEDのタイプの例(↑)。5メーターでは150LEDとなり、消費電力は36Wです。
-
36Wって言われても、よく分かりませんが。
-
LEDテープライトの電圧は12Vなので、以下の計算で電流値が分かります。
-
電圧が12V。
なので、消費電力を12で割ればいいだけです。 -
5メーターの長さで、3アンペアか〜。
-
実際に5メーターの長さで使うと、抵抗も大きくなって、ロスが発生します。現実的には、2アンペア程度と思われますが。
-
でもまあ……ヒューズから電源を取っても5アンペア確保できるなら、3アンペアのLEDテープライトはつなげる計算ですよね。
-
しかし、これは1メーターあたり30個のRGB LEDテープライトでの例。もっと搭載量の多いタイプもありますよ。
-
メーター60LEDのタイプ(↑)。先ほどはメーター30LEDだったので、倍のLED搭載数ですね。
-
1メーター(60LED)、2メーター(120LED)、3メーター(180LED)、5メーター(300LED)の長さが選べますが、長いほどLED数が増えて、消費電力が大きくなっていきます。
-
ムムム……5メーターだと消費電力72Wで、6アンペアにもなるのか。明るいほうのRGB LEDテープライトだと、思ったよりずっとアンペア数が大きい!
-
短くカットして1メーターとかで使うならともかく、長いまま使うときはこの点には注意が必要です。
-
うかつな場所から電源を取る危険性は、「車の電源取り出しは容量オーバーに注意!!」などが参考になりますね〜。
-
消費電力が多めのLEDテープライトを長いまま使うときは、リレーを使ってバッテリーから直接電源を取るつなぎ方をするのが一番安全ですよ。
1メーターあたり30個のRGB LEDを搭載するタイプ
エルパラで販売している「5050RGBテープLED 30LED/m 非防水」
アンペア数の計算方法
消費電力(36W)÷電圧(12V)=電流(3アンペア)
✔ ひとくちメモ
ヒューズから電源を取るとしたら、ヒューズ電源コネクターからの電源取り出し容量は最大でも5アンペア。エルパラで買えるヒューズ電源コネクター。
1メーターあたり60個のRGB LEDを搭載するタイプ
エルパラで販売している「5050RGBテープLED 60LED/m 非防水」
RGB5050テープLED 60LED/m の消費電力
✔ ただし表のアンペア数はあくまでも最大値。実際はこれより少なめになる。5メーターの長さでは、特にロスが多くなって電流値も下がる。
おすすめの関連記事
✔ 「ACC電源をヒューズボックスから取る方法」参照。
✔ 「ACC電源はどこから取るのが一番いいのか?」参照。
✔ 「リレーの正しい使い方」参照。
5メーター×2本のRGB LEDテープライトの接続方法
-
最初に紹介したリアル配線図は、5メーターのRGB LEDテープライトを使っていますが、もっと長く使いたい場合のやり方を解説します。
-
もっと長くって……最大で、5メーターの長さじゃないんですか?
-
5メーターのRGB LEDテープライトを2セット使って、10メーターで光らせることは可能です。
-
なんと!
そんなことができるのかッ! -
ただし、この場合は1本目と2本目のLEDテープライトの間に、「増幅機」をかませる必要があります。
-
RGB LEDテープライトを5メーター以上で使う場合は、5メーターごとにこの増幅機を入れるのです。
-
つまり2本を連結する場合は、以下(↓)のようになりますね。
-
1本目と2本目のRGB LEDテープライトの間に、増幅機が割り込んでいるのがわかります。
-
そして増幅機自体にも、電源を取る必要があります。
-
RGBコントローラーに取った電源だけでは足りなくなるから、2本目用に別途電源を取るんですね。
-
そうなんです。なお2本分の電源は、容量に余裕あるところから取り出した上で、それを分岐させて2本に入れるのが理想です。
-
2箇所から別々に電源を取るのは、ダメってことですか?
-
例えば、(車の場合は関係ない話ですが)スイッチングアダプターで家庭用コンセントから電源を取る場合は、RGBコントローラーと増幅機の電源アダプターのアンペア数が異なると、ストレスがかかって壊れやすくなる。
-
こういうアダプターで電源を取る場合は、1本目と2本目の電源の条件は揃えておく必要があります。
-
同じアンペア数で揃えておく。または容量の大きいアダプターで2本分まとめて取って、分岐すればいいのね。
-
そうなんですが……例えばRGB LEDテープライトの60LED/mタイプを10メーターとなると、電流も10アンペア級。アダプターでは無理です。
-
な、なるほど。
-
そんな場合は、本格的な電源ユニット(↓)が必要になります。でないと過電流は危ないですよ。
-
この手の電源は表記がW(ワット)になっているので、12で割り算すればアンペア数が分かります。
-
ということは、150Wの電源ユニットを選んだとすると……
-
つまり150Wなら、12.5アンペアだ。
-
こういう電源を使うと、大容量のLEDテープライトをまとめて光らせることが可能ですね。
-
しかし、これが車のドレスアップだとすると……あくまでも車両から電源を取るしかない。
-
車の電源で最強なのは、バッテリーから直接取ることですね。
-
でも普通にバッテリー直結にしたら、LEDが光りっぱなしになってしまいますが……
-
だからその場合は、リレーを使ってバッテリーから直接電源を取る方法が一番イイですね。
-
出たな〜リレー。ちょっと苦手なので、前記事(※)で、おさらいしておこうかな。
(※)「リレーの使い方入門 / 回路のしくみ」参照。
RGB増幅器
エルパラで売っている「RGB増幅器」
リアル配線図
AC100VのコンセントからLEDテープライト用のDC12V電源が取れるアダプター
スイッチングACアダプターの種類についてはエルパラのACアダプターのページ参照。
本格的な電源ユニットの例
有名なのはコーセルのスイッチング電源。小さいものから30W、50W、75W、100W、150W。
アンペア数の計算方法
消費電力(150W)÷電圧(12V)=電流(12.5アンペア)
エーモンの4極リレー(ITEM NO.1245)
大容量の電装品の取り付け時に便利な、エーモンの4極リレー(20アンペアまで対応)。リレーを使うと、バッテリーから直接電源を取りつつ、エンジンをオフにしたら電源が遮断される(LEDが消える)ような回路を作ることができる。
関連記事
- RGBテープLEDの種類と選び方
- RGB LEDコントローラーの種類と選び方
- Neo Pixel(ネオピクセル)LEDとは? RGBとどう違う?
- Neo Pixel(ネオピクセル)LEDテープの光らせ方
- LEDテープライトの種類と選び方。明るいのは? おすすめは?
- カットしたLEDテープライトを再利用する方法(配線付け直し加工)
- LEDテープライトを連結する方法(2本のつなぎ方)
- 車用のLEDテープライトってどれのこと?
- LEDテープライトを車に取り付けする下準備(配線加工)
- LEDテープライト延長用の配線はどれがいい?(AWGの意味は?)
- LEDテープライトの配線を延長する方法
- LEDテープライトを車に取り付ける方法(アンダーLED編)
- 車からLEDテープライトの電源を取る方法
- LEDテープの電源を、リレーを使ってバッテリー直結で取るには?
- アンダーLEDをやる前に知っておくべき! LEDテープの防水性能
- LEDテープをカットしたときの防水処理方法
- LEDテープライトの色の種類
- LEDテープライトの色温度(ケルビン数)を比較テスト
- LEDテープライトの明るさ調整方法。LEDがまぶしいときの対策
- 12VのテープLEDを家(AC100V)で光らせるには?
- LEDテープライトをモバイルバッテリーで光らせるには?
- アクリル板の種類。LEDで光らせるならどれ?
- LEDテープでアクリル板をキレイに光らせるコツ
- アクリル板をLEDでグラデーション発光させる方法
- LEDフットライト取り付けに有効な知識
- 車の電源取り出しは容量オーバーに注意!!
- ACC電源をヒューズボックスから取る方法
- ACC電源はどこから取るのが一番いいのか?
- リレーの正しい使い方