Let's TRY! アイロンプリント
アイロンプリントのやり方④
╱オリジナルツナギを作ろう
ステッカー
自作の進化版
ロゴ入りTシャツなど
オリジナルグッズに
応用できる
軽くアイロンがけしてノリを溶かす
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前回の位置合わせで、ロゴを貼る位置が厳密に決まったら、まずはノリを溶かす目的で軽くアイロンがけします。
●アドバイザー:トライ研究員
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この段階では、まだ軽くアイロンがけするだけです。
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アイロンでノリが溶けてくっつくんだね。
●DIYラボ別館:所長
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アイロンをかけるときの注意なんですが、アイロンプリントシートって、シートによって耐用温度が違います。
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そうなんだ。今回のシートは…?
●DIYラボ別館:ユキマちゃん
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今回使っているのは、中温度の160度というタイプ。
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160度の温度でアイロンがけをすればいいのね。
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だから使うアイロンのスペックによって、温度設定しましょう。例えば「高温」と設定したときの温度は何度なのかは、機種によるから……、
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そこは、アイロンの説明書で確認しないとだね。
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そうですね。とりあえずパワーのあるアイロンで、何も考えずにマックスにするのは危険です。
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ヘタに高温でやると、アイロンプリントシート自体が溶けるってわけね。
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ゴムって200度を超えると溶け出してしまうので、高くても180度位までのシートが多いです。よく見かけるのは、140度、160度、180度のいずれかあたり。
1発目の軽いアイロンがけ
体重をかけて圧着する
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まずは軽くアイロンがけして動かないように貼り付けたら、次は本番。体重をかけて圧着します。
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このとき、体重をかけながら横にスライドさせたりしたらズレるのでNGです。
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この作業は、あくまでも真上から押すだけなんだね。
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そうなんです。ぐーっと圧着して、動かすときは力を抜いて、次の場所でまたぐーっと押す。
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これが本番圧着ってこと?
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いや、まだ本番じゃない。本番は透明のシートを剥がしたあとなので、この時点ではフルパワーの50%くらいの押し加減。
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まだフルパワーでは押さないんだ。
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そうなんです。で、圧着できたら少し冷まします。ノリが温かい状態だと、次の工程でロゴもいっしょにめくれてしまうので。
体重をかける
透明のシートだけ剥がす
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あれ。
これは途中で剥がすんだ。 -
これ以上熱をかけると、この透明シートのノリがくっついて白くなってしまったりするので、途中で取るんです。
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ここでロゴが剥がれたらアウト?
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そう。だからくっついている面が小さいところは、特に慎重に。ロゴのほうを押し当てながらめくるといいですね。
冷めたらアイロンプリントシートの透明シートを剥がす
すでにくっついているが、まだ本番圧着前
色分けした部分も貼って合体させる
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よーし、無事に剥がせた。さあ、いざ本貼りに!
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ところで今回は「a」の部分だけ色分けして、2色使いにしているので……、
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あ!
そういえば忘れていた! -
この部分も貼り方はさっきと同じなんだけど、先に貼った文字の透明シートは剥がしてしまっている状態なので……、
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この「a」を貼るときに、他の文字にアイロンが当たったらマズイ!
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そうなんです。だからアイロンの先端の細い部分を使って、慎重に貼ります。
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なんか完成した気がするわー!
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……本番の圧着はまだだけどね。
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でも、もうくっついてるじゃない?
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本番は、“埋め込む”ぐらいのつもりで体重をかけてフルパワーで圧着するんだ。
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剥がれたら嫌だもんね。
色分けしていた「a」を貼る
透明シートのない部分にアイロンを当てないよう注意!
ひとまず圧着できたら透明シートを剥がす
仮の圧着完了!
仕上げの最終圧着
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最後の圧着をしますが、もう透明のシートがなくなった状態なので直接アイロンを当てるわけにはいきません。
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どうするの?
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手芸屋さんみたいなところに行くと、アイロンシート圧着用のこういう紙(↓)が売ってます。まあ、大きめのハンカチとかでも代用できますけどね。
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今度は体重をかけて、100%の力で押します。腕立て伏せのように、グッと体重をのせてOK。
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そこまでグイグイ押すイメージなのね。
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指で触ったときに段差を感じないように、めりこむぐらいに押して、平面化させるのがポイント。
あて布、または専用の紙を使う
フルパワーで押して圧着させる
ロゴと生地が一体化
オリジナルロゴ入りツナギの完成!
アイロンプリント後の取扱注意点
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これは、アイロンプリントしたもの全般に言える注意点。圧着したとはいえ、厳密には若干の段差は残っているので……、
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フムフム。
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洗濯するときは、裏返しにして洗った方がいいですね。表面が他の衣類とこすれるのを避けるためです。
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あは……なんか家庭的なアドバイスねぇ。
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ユキマちゃん、少し見習ったほうがいいよ。
というわけでDIYラボオリジナルツナギの完成!
DIY Laboアドバイザー:平崎寅偉
現役DIYユーザーで、カッティングからヘッドライト加工、ガルウイング加工までなんでもこなすオールラウンドDIYヒューマン。DIYと言えどもクオリティが大切!を信条としており、説明の細かさはラボ研究員中でも随一。なおDIYラボ創立メンバーの中では唯一のユーザー出身。
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