カッティングシートをきれいに切るコツ
カッティングを使ってステッカーを自作する場合、キレイにカッティングを切るコツはまず道具選び。カッターナイフではなく、シールを切るのに適したデザインナイフを使うのがポイント。
デザインナイフとカッターではどんな差があるのか?
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今日はカッティングをキレイに切るコツを教わります。
●レポーター:イルミちゃん
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まずは道具の話ですが、カッターナイフでキレイに切るのは難しい。
●アドバイザー:トライ研究員
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そういえばトライさんはステッカー自作のときはデザインナイフを使ってましたね。
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カッターナイフとデザインナイフは全然違います。
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どう違うんですか?
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デザインナイフは刃が薄い。つまりよく切れるということです。カッターの刃もぱっと見には同じように薄いんですけど、比べるとかなり違うのです。
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へぇ。
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その代わりデザインナイフは固いものは切れません。刃も薄いぶんだけ折れやすい。あくまでもシールや紙などを切るのに適した道具です。
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なるほど。そもそもカッターナイフとは用途が違うんだ。
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刃の角度も違う。カッターの刃はまっすぐ伸びていますけれど、デザインナイフは刃が斜めになっています。
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ほー。こんな違いがあったとは。
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カッターナイフの刃はストレートに伸びているので、刃はできるだけ寝かせないと切れない。持ち方として寝かせる必要があります。
カッターナイフだとこうなる
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なるほど、切れなくはないけど……切りにくそう。
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普通に持つと斜め45度くらいの角度でしか刃を当てられない。
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フムフム。これがデザインナイフだと…
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紙やシートに対しての角度が自然に付きます。だから手に持った自然な角度のままで、切っていけるんです。
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刃を寝かせることを意識しなくていいんですね。
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ちなみに25〜30ぐらいの角度が一番切りやすい。
デザインナイフだとこうなる
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これをカッターでやろうとすると持ち方も変わる。慣れればできるかもしれないけれど、切りにくい。
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刃の角度ってそんなに重要なんですか?
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刃は引いてはじめて切れます。刃で裂くわけではない。寝かせた刃を引くことで切っていきます。
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「寝かせて引く」のであって「切り裂く」ではないんだ。
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だからデザインナイフを使っても、刃を立てたら意味ないですね。
曲線やコーナーを切るときのポイント
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切っている最中は、カッターは持ったままでは回せない。だからコーナーとか曲線を切るのが難しい。
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デザインナイフは持ったまま回せるんですか?
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デザインナイフは基本的に持つところが丸になっているのがほとんど。引きながら回したりすると、丸いラインが切れます。
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なるほど。持つところが丸いのにも意味があるんだ。
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まれに四角いのを見たことありますが用途を考えたら問題外。丸いのを選ぶようにしましょう。
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ところで普通の人はカッターナイフしか持っていないと思うんですけど、デザインナイフって高いんですか?
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値段はそんなに高くはないです。カッターと同じようなものからいろいろあります。
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そうなんだ〜。トライさんのは?
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2000円くらいで、これは高いほう。超音波カッターの刃と兼用で使えるとか、そういう利点があって選んだモノですが、べつに普通はもっと安いのがたくさんあります。
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それくらいの値段なら、DIYユーザーは1本持っておいてもよさそうですね。私もちょっと欲しい気がしてきた♪
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